「リバース」湊かなえ 2015講談社
『小説現代』2013年11・12月号、2014年2・3・5・6・8・9・11・12月号
いきなり『人殺しだ』で面倒くさそうと構えたが、さすが湊先生、楽に読み進めましたわ。
死んだ友人のことを調べていく~コーヒー、蜂蜜、蕎麦~
『事故の原因はお前のメールじゃないのか』と一瞬思ったが、酔っぱらっていても運転中に山道で確認はしないわな。でも、逆にそれは半分当たっていたわけだ。ラストで。
タイトルのリバースreverse<逆>が繰り返される。主人公の認識と展開の中で。友人のことを調べることで、死んだものをリバース(rebirth)させるような意味もあったか。また、主人公カップルの何とも言えないうっすらとした気持ち悪さから、私がリバース(嘔吐)したいと感じた。最後でちゃんと落ち着いたが。
さて、書かれていないその先、最後のリバース(告白)はあるのだろうか。そのヒントは265ページの後ろから2行目、美穂子のセリフの中にあると思われる。「懺悔をした側は気持ちが軽くなると思うけど、重石を差し出された人はどうすればいいんだろう」深瀬は美穂子に重石を差し出すか?
※ TBS金曜ドラマで今夜から放送するじゃないか!見るのか?わたし!『リバース』
※ コーヒーに蜂蜜を入れるなら、値段の高い香りのいいものにしなきゃだめだよ。中国製の安い蜂蜜を射れたら、納屋の埃臭い臭いになったわ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます