「チェルノブイリの祈り 未来の物語」スベトラーナ・アレクシエービッチ 松本妙子訳 1998岩波書店
生きたまま高濃度汚染放射性物体、死体は亜鉛の棺に、生まれたこどもはすぐに死ぬ。
もう、最初の消防員エピソードだけでお腹いっぱいになってしまうくらいです。
チェルノブイリを見るのは、フクシマの未来を見ることにもなるのでしょうか。
フクシマと違うところもたくさんあるが、共通するとこはもっとたくさんあるかもしれない。未来においては。
- 「チェルノブイリのりんごを食べてもいいでしょうか」「食べ残しは地中深くに埋めるように」
- 「チェルノブイリのりんごはいかが?」「それじゃ売れないでしょ」「姑や上司にって買っていくよ」
虫やミミズもいない 残される動物たち 森にも動物たち
核焼け(肌が黒くなりもう助からないだけの被曝 嗅覚障害
戦争から逃れた人がチェルノブイリに逃げてくる。
被災地泥棒、放射性廃棄物横流し~汚染物質の流出 食べ物も放射性廃棄物
英雄・強制、情報隠蔽、情報操作~ヒロシマ・ナガサキの本が図書館から消える 正しくない機器による計測
死を考える子供たち~病院ごっこ 長時間立っていられず、すぐに鼻血を出す 笑わない子供たち
病気とチェルノブイリとの因果関係認められず、保証金目当て扱いと 責められる被害者~『放射能恐怖症』
「生むことが罪になるって人もいるのよ」
ここで暮らさなければならない 線量計を貰っても警報音に悲しくなるだけ
守られない通達 不正、ピンはね 一人一人の正当化・言い訳
子どもの中にあるチェルノブイリ
責任者=犯罪者、誰も理解していなかった
「わたしは自分の目で全てを見ておく必要があるんだ」
上の怒りを買うことの方が原子力よりも怖かった。
自分の子供だけひそかに連れ出し、自分たちだけは防毒マスクと特殊作業服を持っていた。
「わたしたちチェルノブイリ人よ!何か頂戴」~チェルノブイリはえさがもらえる飼葉桶
チェルノブイリなんて当局の問題
牛乳ビンに<大人用><子供用>ラベル
ベラルーシ百科事典社『チェルノブイリ』集1996年
「長期にわたる低線量放射線の影響の結果、わが国では、がん疾患、知的障害、神経・精神障害、遺伝的突然変異を持つ患者の数が毎年増加しつつある。」
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