『下世話の作法』ビートたけし 2009祥伝社
『粋』っていうのは控えめなツンデレですかね。
たけしおじいちゃんがいろいろと教えてくれるので、若い人たちは納得したら(気に入ったら)自分の生き方や考え方に取り入れればいいよね。まあ、行儀みたいなものは、時代や環境によって違いがあるわけで、自分の生きる環境に合わせて覚えていけばいいのだから。
P30で『男はつらいよ』をディスっているのが面白い。そうだよね、こんな親戚が帰ってきたら迷惑だわ。
P60では民主党政権の失敗を予言している。できるわけがないと。
P80で『「偉い人になりなさい」よりも、「罪を犯すな」「悪いことをしない人になれ」っていう教育の方がよっぽどいい』ってあるけど、これは一歩間違えるとひきこもりのススメになってしまうのだった。だって、人は自分の中の悪心に気付くわけで、誘惑が多い社会の中ではそれを抑えきる自信のある人間の方がおかしいと思うのだよね。つまり、悪いことをしない人間であろうとすると、外に出ない、他人と付き合わない生活をするしかないのだ。ま、たけしはそこまで言っているわけではないだろうけど、「偉い人になりなさい」と言われて捩じれていく人間は、「悪いことをしない人になれ」と言われたらひきこもるしかなくなると思うわけだ。
作法は合理性(相手を喜ばせる、おもてなし)、おお!納得。
だから、現在合理性に欠ける作法は、それは伝言ゲームの中で間違いを起こしているわけだね。
気遣い
気違い
丁寧に読まないと間違えやすい言葉
私は読み間違えて、意味が分からなくて読み直してしまった。(P182)
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