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「アンのゆりかご」村岡恵理

2014年12月07日 08時58分36秒 | 読書とか

「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」村岡恵理

御存じ(?)「花子とアン(NHK朝ドラ)」の原作
いや、『原作』ではなく『原案』にすべきだ!(あら、Wikipediaでは原作のところにカッコ付きで原案になっているわ、そしてフィクションと書かれているわ)
だって、設定が全然違って、人物が半物別人だから。
あ、NHKも『原案』になっていたわ!あら、放送でも『原案』で表示されていたっけ?

「花子とアン」を見てから原作の存在を知って読んだわけだ。
全然違う!
あんな百姓家じゃないし、父親が道楽貧乏だし!
2歳で洗礼しているし、5歳の時一家で上京しているし!当然、母校の教師とか嘘だし、英語嫌いとかなんなんだか。
アンの翻訳・出版への道のりなのに、出版の経緯とか捏造しているし!
登場人物の名前を変更すればいいってもんじゃないだろ!

NHK!
いつまで「おしん」に依存してんだ!ってことだよね。

もともと才能にあふれ、環境にもそこそこ恵まれた人で、戦争で本を焼かれなかった運のいい人だって、ちゃんと演出できるだろ!
視聴者に寄せて、どん底から這い上がった的な、そして誰でもがんばればできる的な演出への制作意図が気持ち悪い。

うん、この本そのものは「花子とアン」を見ていなければ、教科書的であまり興味もわかない書籍だった。
村岡花子(とアンシリーズ)への興味を持たせるという意味では、「花子とアン」は大成功だったね。
ほとんどフィクションだったけど。

この本を読んでいちばん感激したのは、「赤い靴履いてた女の子」が異人さんに連れられて海外へ行っていなかったという記述だな。すげー!佐野きみというんだって、女の子。で、結核で9歳で死んじゃったって・・・頭の中でね、歌詞がね、「異人さんに捨てられて死んじゃった」になっちゃった。
阿川佐和子のサッちゃん以来の「ほぉ!」

「花子とアン」では、
「この物語はフィクションです。実在の人物を題材としておりますが、ストーリー上設定を大きく変えてあります」
こういうキャプチャーが必要だったね。
だって、一般人からするとその村岡花子はそのまま放送の人物になってしまうから。
もうね、『村岡花子』と「赤毛のアン」もちょっと名前を変えておけばいいのに。

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