「死の淵を見た男 吉田昌朗と福島第一原発の五〇〇日」門田隆将 2012PHP
吉田よく頑張った。
カン氏ね!
ですね、わかります。
初期に消防車を手配した!消防車到着前に水の弁を開けていた。←吉田所長の手柄!
地震直後、爆発前から上がっていた放射線量。上がり続ける放射線。P74、76、96
ヨウ素剤を40歳以上にどうするか…え?そんなの吉田所長の権限と責任でバシッと『決まり通り』と決めちゃえばいいのに、こんな時にそんなことでぐずぐず言っているのはまだこの時点で吉田所長の認識が甘かったのか、東電社員らしい責任逃れの意識があったのか。その後の吉田所長の働きと事故の危険度からすると、ここは些細なことだよね。そう、まだこの時点では覚悟が足りなかったんだろうな。
情報を出さない東電本社。
これがすべての元凶だったんだろうね。
だから班目さんが見誤り、菅さんが余計な苛立ちと行動をとる。
班目に情報が上がっていないのに東電からの要請を検討してくれという海江田の無能。
班目についてはマスコミが流した通りの行き違いか。学者であって知識はあるが判断力とコミュニケーション能力は無い。
手柄を焦ってパフォーマンスで現場の邪魔をしに出かけた菅。p136あたりからかなりページをとる。
納得できないだけで現場へ出向き、何もせずに帰っただけできちんと指揮をとれなかった無能の菅。
アホ学者とアホ政治家の最悪最凶コンビがトップにいた日本の悲劇。それを吉田所長の英断が最悪の事態を回避する。
海水注入をグダグダと止めようとする官邸のお粗末さをよそに、中断しないように指示した吉田所長。←もっと吉田所長の手柄!!
そして爆発
実質的に処理に必要のない大勢の下請け
直接作業にかかわりのなくなった協力会社の関係者を返そうとした時、それを妨げることになるアホのトリオ。
アホの菅とアホの班目に、アホの清水(社長)が加わった。
互いの意思が通じていない。
そこでまた吉田所長の英断!たまたま起こった2号機で起こった異変がその背中を押した。
協力企業に人材がいるのに動けない現状。
現場を知らない政治家たちにそこを活用させることはできなかった。
原発のおかげで村は豊かに発展したが、人の住めない場所となった。
そこにも人が暮らした歴史はある。思い出がある。
9.11によるアメリカの原発見直しと日本への提言、スマトラ島巨大地震と大津波。
見直しによる巨額の投資が原子力関係者の目を背けさせ、改善のチャンスをことごとく失っていった。
「日本でそんなことがあるはずがない」という楽天思考は原子力行政・原子力事業『失格』である。
著者は献身的な働きをした現場の人たちの「当然のことをしただけのこと」という発言に驚くというが、それに驚くことに驚くよ。当然じゃないか。現場にいれば。当事者となれば。人間なら。まあ、本音じゃなくて、わかっているけどリップサービスというか、社交辞令というか、きれいにまとめるための文章作りだろうね。
※ 2013年07月09日、吉田昌朗(59)死去 痛いニュース
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