2015年04月29日(水) NHKニュース7
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「豆の上で眠る」湊かなえ 2014新潮社
『週刊新潮』2013年2月14日号～9月19日号
行方不明になって2年後に返ってきた姉。
それしかないだろう。
衰弱の理由がわからなかったが、両親も知っていてのこととすれば、実は衰弱していなかった、時間稼ぎをしていただけだったとわかる。
それぞれの立場になって、その決断を考えることで、やっと理解できてくる。主人公の立場から納得はできないが。
それにしても、普通は一番描こうとする部分（お姉ちゃんたちと親の気持ちとその整理）をさらっと流してしまうあたりがすごいなぁ。
でも妹の立場からすれば、そうだよな。
家族ってなんだ、本物ってなんだ。
てか、家族は守ってくれたつもりなんだろうけれど、それは家族として排除されたことになるのではないか。
そうして見直すと、冒頭からの懐疑心と疎外感が納得できる。
そういう話なんだな。
で、どうする。
どちらも他人にするのか。
両方を姉として手に入れられるのか。
そうするには大人になり過ぎたか。
