「夜また夜の深い夜」桐野夏生 2014幻冬舎
『GINGER L.』1~14号
ああ、手紙形式か・・・うっとうしいと読み始め、「優しいおとな」みたいな展開だなあとまあ慣れていった。
感情移入し辛く、その立場の人間としての倫理観など納得し切れていない感が残るが、日本の外から日本という国を眺めることが出来た気になる。
相手の立場になって考える(感じる)ってのは難しいな。それぞれの都合で考えるのは楽だけど。
P368 「親の犯した罪を子供たちが、そして愛人が贖え、と世間が合唱する国が、日本という国であるらしかった」