「3.11クライシス!」佐藤優 2011マガジンハウス
指導者の覚悟だけは菅総理(当時)に伝わったらしい。(表面的な形だけ)
しかし、「ひ弱なエリート」への対し方は伝わらなかった。
菅総理は東電をおびえさせ、萎縮させた。
そして、勘違いからの情報隠し。
マスメディアの責任追及もそこから始まる。
悪循環。
佐藤氏がやってはいけないと言っていたことが始まってしまった。
悪循環。
今読めば、よりはっきり見える。
国民に不信を生んだ行動の理由が。
P5『菅総理はポピュリストである』『常に仮想敵を作り、自己の権力基盤を強化しようとする』
ああ、なるほど、そう考えれば菅総理の行動がわかりやすい。菅氏の本の内容や主張の正当性や信憑性も。
事故当初のアドバイスであった言葉たち。
それはきちんと伝わらず、やってはいけない方向へ流れていった。
東電や保安院がきちんと機能していたとしても、結局事態は変わらなかっただろう。
しかし、その後の対応は大きく変わってきたはずだ。
事故後1か月で出されたこの本。(すごいよ、マサルさん
同じことをそこらじゅうで繰り返し、それぞれの立場の者に訴えた。
総理の目にもとまったらしい。だが、伝わったのは一部だけ。
本としては前半のライブドアニュース部分とあとがきだけ読めばいい。
その間は全部繰り返しだ。
極端に言えば、あとがきだけでもいいくらい。
アメリカ・ロシアの意図
組織の動かし方を知らず、一生懸命にやっているつもりだけの海江田、細野、空本