今朝は小雨交じりで寒いくらいだったのに
昼過ぎに目が覚めた時にはP-カンだ
階下のサーファーは朝から海へ行く準備で大忙し
梅雨の合間の波乗り日和なのだろう
でもホントに梅雨なの?ってくらい雨が降らない
去年の様なゲリラ豪雨が一日だけあったけど
このまま夏に突入なんて、まさかね…
昨夜はTママが近所のキャバヘ招んでくれた
アフターでよくウチの店を利用してくれるキヨカの働く店だ
Tママの姪っ子のノゾミがキヨカと仲が良くて
ノゾミがバイトしている武蔵境の店にも来てくれたらしい
「ノンちゃんの所に来てくれたらしいから
お返しに来たのよ」
Tママには子供が居ないが、姪っ子が何人か居て
最近はノゾミをとても可愛がっている
キヨカが働くSBと言う店は地下にあり
大人っぽい雰囲気でキャバと言うよりクラブに近い雰囲気だ
店の外では4~5人の嬢たちがキャッチしていた
その中の一人が私を見つけると
「エドナさん、ノンちゃん達もう来てますよ」と
階下へ案内してくれた
私の名前を知ってくれている
この店にはかなり前に“飲ませ屋”のマイちゃんに連れてこられた
その時にテーブルに付いてくれた子だったのかも…
広い店内に客は2組
奥のテーブルにTママ達を発見
「お待たせ~!」
野太いオカマの声は静かな店内に響き渡る
「お疲れさんス」
キヨカが相変わらずの体育会系ノリで迎えてくれる
海外ドラマ「フレンズ」のジェニファー・アニストンを
きつくした感じの顔立ちで
ロングヘアをかき上げる仕草が色っぽい
しかし彼女の目力はかなりの強さを秘めていて
パンチの効いた人生を歩んでいるのが垣間見える
ある時マイちゃんがSBで飲んだ帰りにウチにも寄ってくれた
「後からキヨカも来るから…」
と言ってたのだが一時間以上経っても連絡さえない
約束を守らない女は大嫌いなマイちゃんは切れて
SBに電話を入れた
すると5分後に、SBのスタッフに抱きかかえられながら
キヨカがヨレヨレの姿で登場した
売り上げのためにさんざっぱら飲んだと見える
マイちゃんのテーブルでもかなり飲んだと思われるが
その後に来たお客さんの席でもがぶ飲みしたのだろう
キヨカは号泣している
酒に負けた自分が情けないようだ
とても負けん気の強い彼女は
動けないくらい飲んだのに
せっかくアフターを誘ってくれたマイちゃんに申し訳ないと
わざわざスタッフと共に詫びを入れに来たのだ
あの姿を見て私も昔を思い出した
池袋の店だった
暇な日で、近所のホモバーのマスターが遊びに来てくれた
ローヤルのボトルが半分くらい残っている
オカマが2人付いていたらチャンスボトルだ
しかし飲まないのだ
ママはショータイムをやりたくてウズウズしてる
マスターもかなり酔っ払って奇声を上げている
「ちょっとエドナ!アンタ少しぐらい踊りは上達したの?」
「やだァ、マスター!こないだ教わったじゃないのよ
アレを参考にして頑張ってるわよォ」
酔った勢いでマスターが日舞を披露してくれた
子泣きジジイの様な風貌のマスターだったが
自己流とは言え、手の動きや足捌きなどお勉強になった
それよりもボトルを早く開けないと売り上げにならない
ママはショーの音楽をセットしている
私はグラスにたっぷりとウイスキーを注ぎ
3杯くらい一気に飲み干した
まだ若かったとは言え無茶な飲み方だった
たちまち目が据わりろれつの回らない私が
同僚のオカマに食ってかかった
「ヒロミちゃん、何で飲まないのよォ!
飲まない、喋らない、動かないじゃ
まるでオブジェじゃないのよ!!」
東北出身のヒロミちゃんはプイと横向いて
「おめに言われだがね」(訳:アンタに言われたくないわ)
その途端、私は何だか悲しくなって席を立った
そして…つづく
昼過ぎに目が覚めた時にはP-カンだ
階下のサーファーは朝から海へ行く準備で大忙し
梅雨の合間の波乗り日和なのだろう
でもホントに梅雨なの?ってくらい雨が降らない
去年の様なゲリラ豪雨が一日だけあったけど
このまま夏に突入なんて、まさかね…
昨夜はTママが近所のキャバヘ招んでくれた
アフターでよくウチの店を利用してくれるキヨカの働く店だ
Tママの姪っ子のノゾミがキヨカと仲が良くて
ノゾミがバイトしている武蔵境の店にも来てくれたらしい
「ノンちゃんの所に来てくれたらしいから
お返しに来たのよ」
Tママには子供が居ないが、姪っ子が何人か居て
最近はノゾミをとても可愛がっている
キヨカが働くSBと言う店は地下にあり
大人っぽい雰囲気でキャバと言うよりクラブに近い雰囲気だ
店の外では4~5人の嬢たちがキャッチしていた
その中の一人が私を見つけると
「エドナさん、ノンちゃん達もう来てますよ」と
階下へ案内してくれた
私の名前を知ってくれている
この店にはかなり前に“飲ませ屋”のマイちゃんに連れてこられた
その時にテーブルに付いてくれた子だったのかも…
広い店内に客は2組
奥のテーブルにTママ達を発見
「お待たせ~!」
野太いオカマの声は静かな店内に響き渡る
「お疲れさんス」
キヨカが相変わらずの体育会系ノリで迎えてくれる
海外ドラマ「フレンズ」のジェニファー・アニストンを
きつくした感じの顔立ちで
ロングヘアをかき上げる仕草が色っぽい
しかし彼女の目力はかなりの強さを秘めていて
パンチの効いた人生を歩んでいるのが垣間見える
ある時マイちゃんがSBで飲んだ帰りにウチにも寄ってくれた
「後からキヨカも来るから…」
と言ってたのだが一時間以上経っても連絡さえない
約束を守らない女は大嫌いなマイちゃんは切れて
SBに電話を入れた
すると5分後に、SBのスタッフに抱きかかえられながら
キヨカがヨレヨレの姿で登場した
売り上げのためにさんざっぱら飲んだと見える
マイちゃんのテーブルでもかなり飲んだと思われるが
その後に来たお客さんの席でもがぶ飲みしたのだろう
キヨカは号泣している
酒に負けた自分が情けないようだ
とても負けん気の強い彼女は
動けないくらい飲んだのに
せっかくアフターを誘ってくれたマイちゃんに申し訳ないと
わざわざスタッフと共に詫びを入れに来たのだ
あの姿を見て私も昔を思い出した
池袋の店だった
暇な日で、近所のホモバーのマスターが遊びに来てくれた
ローヤルのボトルが半分くらい残っている
オカマが2人付いていたらチャンスボトルだ
しかし飲まないのだ
ママはショータイムをやりたくてウズウズしてる
マスターもかなり酔っ払って奇声を上げている
「ちょっとエドナ!アンタ少しぐらい踊りは上達したの?」
「やだァ、マスター!こないだ教わったじゃないのよ
アレを参考にして頑張ってるわよォ」
酔った勢いでマスターが日舞を披露してくれた
子泣きジジイの様な風貌のマスターだったが
自己流とは言え、手の動きや足捌きなどお勉強になった
それよりもボトルを早く開けないと売り上げにならない
ママはショーの音楽をセットしている
私はグラスにたっぷりとウイスキーを注ぎ
3杯くらい一気に飲み干した
まだ若かったとは言え無茶な飲み方だった
たちまち目が据わりろれつの回らない私が
同僚のオカマに食ってかかった
「ヒロミちゃん、何で飲まないのよォ!
飲まない、喋らない、動かないじゃ
まるでオブジェじゃないのよ!!」
東北出身のヒロミちゃんはプイと横向いて
「おめに言われだがね」(訳:アンタに言われたくないわ)
その途端、私は何だか悲しくなって席を立った
そして…つづく