おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

女ともだち

2009-10-04 23:03:35 | Weblog
とても過ごしやすい気候になった

衣替えのこの時期は長袖の人が多いが

暑がりの私はまだ半袖で十分である


いつもより遅く地元駅に着いたので

西友で買い物をした

バスが来るまでの僅か10分で

今朝の食料を調達する為だ

地下フロアを改装のために閉鎖しているので

1階のみで品物を選ばなければならない

ハムやチーズ、それにナッツ類が欲しかったが諦めよう

8時を過ぎてるので惣菜コーナーに

揚げたてのフライものが少しずつ並んで来る

白身魚のフライや野菜コロッケしかまだ出来上がってない

野菜の天ぷらがあれば迷わずゲットしたいところだが

まだの様なのでコロッケを2個で我慢する

他に冷凍の今川焼やグレープフルーツジュースなどを購入


レジへ向かったら軽く列が出来ていた

他のスタッフは気付かないのか

隣のレジが開く気配はない

バスに間に合うか心配になってきた

しかし品物をキャンセルするのも悔しいし

取り敢えず列の最後尾に並ぶ

目の前には女子高生が3人、大量の焼肉のタレを

かごに入れている

領収書の但し書きを「文化祭の模擬店用」と

スタッフに告げている

なるほど、もうそう言う季節なのだ


私は高校時代を思い出した

放送部員だったので講堂で行われるイベントの

音響などを担当していた

生徒が行うライブの合間に

私が編集した歌謡曲のテープをガンガン流していた

高田みづえの“女ともだち”が流れていた時

客席で真剣に聴いている一人の女性を発見

彼女は保健室に居る若い先生で

バスケ部のキャプテンと噂になっていた


ある時、オールドミスの女教師に廊下で

何か厳しく注意されている光景を目撃した

原因は定かではないが若い先生は泣いていたのだ

私は放送室のドアを少し開けて

その様子をじっと見つめていた

当然若い先生に同情したのは言うまでもない

オールドミスがヒステリックに叱責しているのを

まるで己のイライラを他人にぶつけている様で

若い先生が気の毒でならなかった

その出来事の数日後に文化祭が行われた


講堂の客席にポツンと腰掛けて

スピーカーから流れる当時のアイドルの歌に耳を傾けている

前日の事をまだ引き摺っているのだろうか

若い先生の表情は曇ってるようにも見えた


流れている“女ともだち”は

好意を寄せている男友達が自分の友人を好きになり

勇気がないので気持ちを伝えてくれと頼まれる内容だ

よくあるパターンだ

私もこの手の愛のキューピットは何度も頼まれた

どうでも良い相手なら幾らでも協力するが

好きな男から頼まれた場合はとても辛い

こちらが一方的に彼を好きなだけで彼は違う女に惹かれている

その女も友達だとまるで男を取られたかのような気持ちになり

友情に亀裂が入る場合もある

願わくば彼女が彼にまるで興味ない事を祈りたい

しかしお節介な私は心とは裏腹に

彼の事をとても良い人だと彼女に薦めるのだ


若いその先生は確か20代半ばだった様に記憶している

彼女にもまた似たような経験があったのだろうか

それとも…


レジを渋滞させていた女子高生たちも

仲良し3人組と言った雰囲気だったが

同じ様な事態が起きたら

こんなに無邪気な笑顔でお互いを見つめられるだろうか



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