営業中にサキからメールが届いた
彼女はノンケだが何故だか
ウチで週末だけ女装して働いている
平日はタクシーの運転手を始めた
「今、お店の近所を流しているので
誰かお客さんが居たら
呼んで下さい」との事だった
恐ろしくて誰がアンタの車に乗るかい!
サキはホントに変わっている
今まで何度職を変わっているか分からない
いつも長続きしないのだ
運転手の前は、
親戚のオジサンの会社を手伝っていたのだが
時間が不規則だった
そこへ顔馴染みの運転手から
「ラクだし給料も悪くないよ」
と、そそのかされたらしい
日頃から酒びたりで
カウンターの端で酔い潰れている彼が
果たして人の命を預かる
タクシードライバーをやって行けるのだろうか
それに運賃の値上がりや禁煙などで
利用者も減っているのではないだろうか
ヒマな日に店前でキャッチしていても
空車が立て続けに通過していくのだ
いつもの事ながら
一ヶ月ももたないのではないだろうか
店ではパシリの様な存在のサキ
客席に着いても
若い女性客となら
積極的に喋るが
ノリの悪い男性客とは
“お見合い”みたいになってしまう
おまけに客の前で“船を漕いでる”事もあるのだ
「アンタ!寝てるの!!」
何度怒鳴った事か…
運転中に居眠りこいたらと思うと
ホントにサキの車だけは乗りたくない
彼女はノンケだが何故だか
ウチで週末だけ女装して働いている
平日はタクシーの運転手を始めた
「今、お店の近所を流しているので
誰かお客さんが居たら
呼んで下さい」との事だった
恐ろしくて誰がアンタの車に乗るかい!
サキはホントに変わっている
今まで何度職を変わっているか分からない
いつも長続きしないのだ
運転手の前は、
親戚のオジサンの会社を手伝っていたのだが
時間が不規則だった
そこへ顔馴染みの運転手から
「ラクだし給料も悪くないよ」
と、そそのかされたらしい
日頃から酒びたりで
カウンターの端で酔い潰れている彼が
果たして人の命を預かる
タクシードライバーをやって行けるのだろうか
それに運賃の値上がりや禁煙などで
利用者も減っているのではないだろうか
ヒマな日に店前でキャッチしていても
空車が立て続けに通過していくのだ
いつもの事ながら
一ヶ月ももたないのではないだろうか
店ではパシリの様な存在のサキ
客席に着いても
若い女性客となら
積極的に喋るが
ノリの悪い男性客とは
“お見合い”みたいになってしまう
おまけに客の前で“船を漕いでる”事もあるのだ
「アンタ!寝てるの!!」
何度怒鳴った事か…
運転中に居眠りこいたらと思うと
ホントにサキの車だけは乗りたくない