昨日は凄い強風だったわね~
せっかくの日曜日だったからお買い物でもと思ってたんだけど…
そう言えばデビュー当時に働いていた店でこんな事があったわ
大ベテランの純子姐さんに可愛がってもらってた私
「エドナちゃん、もし良かったらこのカツラあげるけど」
オシャレな純子姐さんはドレスや着物、靴やウイッグに至るまで
もの凄い数持ってて
使わなくなった物は後輩に譲ってたの
安物のヅラを被っていた私を不憫に思ったようで
人毛で出来た高価なウイッグをくれたの
他店にお客様を迎えに行く前で純子姐さんも素敵なウイッグを被ってたわ
「お姐さん、豪華ねえ。ハイネットの最高級品じゃない」
「そうなの、とってもフィット感も良いし自然でしょ?」
ピンクのロングドレスを更に引き立てる見事なヘアだったわ
二人はタクシーで人通りの多い場所にある“サパー綾”へ向かったの
「さあ着いたわ、先に降りて」
私を先に降ろして、支払いを済ませた純子姐さん
その日は春の嵐が吹いてて
運悪く目的の店はビル街にあったの
タクシーを降りた純子姐さんを容赦ない強風が襲ったわ
「あっ!お姐さん!!」
無残にも高価なウイッグは風に飛ばされ
道路を転がって行ったわ
そこへ何台もの車が通過して行ったの
呆然と立ちすくむ私とお姐さん
店では黒木瞳ばりに女っぽい姐さんだけど、普段は短髪オネエ
その日を境にお姐さんは髪を伸ばし始めたわの
せっかくの日曜日だったからお買い物でもと思ってたんだけど…
そう言えばデビュー当時に働いていた店でこんな事があったわ
大ベテランの純子姐さんに可愛がってもらってた私
「エドナちゃん、もし良かったらこのカツラあげるけど」
オシャレな純子姐さんはドレスや着物、靴やウイッグに至るまで
もの凄い数持ってて
使わなくなった物は後輩に譲ってたの
安物のヅラを被っていた私を不憫に思ったようで
人毛で出来た高価なウイッグをくれたの
他店にお客様を迎えに行く前で純子姐さんも素敵なウイッグを被ってたわ
「お姐さん、豪華ねえ。ハイネットの最高級品じゃない」
「そうなの、とってもフィット感も良いし自然でしょ?」
ピンクのロングドレスを更に引き立てる見事なヘアだったわ
二人はタクシーで人通りの多い場所にある“サパー綾”へ向かったの
「さあ着いたわ、先に降りて」
私を先に降ろして、支払いを済ませた純子姐さん
その日は春の嵐が吹いてて
運悪く目的の店はビル街にあったの
タクシーを降りた純子姐さんを容赦ない強風が襲ったわ
「あっ!お姐さん!!」
無残にも高価なウイッグは風に飛ばされ
道路を転がって行ったわ
そこへ何台もの車が通過して行ったの
呆然と立ちすくむ私とお姐さん
店では黒木瞳ばりに女っぽい姐さんだけど、普段は短髪オネエ
その日を境にお姐さんは髪を伸ばし始めたわの