おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

深夜営業なので…

2011-01-29 15:53:18 | Weblog
一昨日の丑三つ時

お客様も切れて店前でキャッチしていた

風もあって一段と寒いけれど

誰か来ないかしらと足踏みしながら待っていると

交差点の角からカップルが現れた

コチラを気にしながら向かって来る

もしやウチへの来客かしら?と期待していると

男性の方が「警察です」と耳を疑う言葉を吐いた

また~冗談ばっかりと笑ってると

ポケットから黒い手帳を出した

よくサスペンスドラマなどで見かけるアレだ

金属製のエンブレムをしっかりと見せられると

またなの?と溜息が出た


あれは昨年のいつ頃だっただろうか

やはり私服の警官が3人

営業形態をチェックしに来たのだった

当店の様に明け方まで営業する場合

深夜営業の許可を受ける必要があるが

その場合、カウンター越しの接客のみ許される

ボックス席での接客やカラオケのデュエットなどはNG

キャバクラやクラブの様にボックス席で接客する場合は

風俗営業の許可が必要だが深夜1時で終了しなければならないのだ

なので前回指導を受けた後はカウンター中心の接客に切り替えた


当店の近所にも明け方まで営業のキャバがあり大盛況だ

其処へもやはりチェックが入り指導を受けた様だ

当初は近隣からのクレームで通報されたのかと思ったが

遅くまで営業している店には同じ様に立ち入りがある様だ


「ここにサインしてして下さい」

チェックを受けた証拠に実名を記入しろと言う

しかも生年月日もだ

「オカマは年齢と性別はイリュージョンなのよ!」

私の叫びも空しく用紙にサインさせられた

その時である

立川のショーパブに勤めるAさんが隣の居酒屋から出て来た

「あら、どうしたの?」

私が今書いた実名の部分を覗き込む

完全性転換でとても綺麗なAさん

今夜はメイクもバッチリ決まっている

連れの女性まで組合の方かと思った

「この人もオカマだけど此処のスタッフじゃないわよ」

さっき従業員の数を聞かれたからだ

婦人警官が「え~?」と驚いている

Aさんを女性だと思っていたようだ


それでなくても夜の商売は厳しい

ウチの様な店はカウンターだけでは

お客様を接客しきれないので

混み合う時間帯はホントに大変だ

お酒を運んだらスタッフは通路をウロウロするだけで

後はお客様任せ

行き届かなくて申し訳ないのだ

願わくばもう少し規制を緩和してもらえないのだろうか







コメント
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