金曜日に遊びに来たMちゃん
駅の反対側の居酒屋でバイトしていて
その仲間たちと新年会を兼ねてご来店
彼女は短く刈った頭とボーイッシュなスタイルが印象的だ
その日は他のお客さん達もノリが良く
それぞれのグループのメンバーが
シャッフルする様に席を移動して
和気藹々とカラオケなどの興じていた
お客さん同士が仲良くしてくれるのは
店側にとっては大変助かるのである
Mちゃんも色んなテーブルをウロウロしながら
最後には私の横に来てこう切り出した
「実は自分…」
何となくそうかとは思っていたが
彼女の口から出た言葉は
性同一性障害であると言う事だった
周囲に同じセクシャリティの人が居ないので
誰にも打ち明ける事も出来ず
もの心ついた時からずっと悩み続けていたそうだ
昔と違い今はネットやケータイが普及している
友達を見つけようと思えば幾らでも手段はあるだろう
思い切って2丁目に足を延ばす事だって可能だ
しかしMちゃんはアクティブなイメージとは裏腹に
かなり臆病なのでその何れも試した事はない
「アンタ2丁目に行ってごらんよ
同じ感覚の人がたくさん居てどれだけ勇気付けられるか」
私もそうだった
高校卒業まで四国の片田舎で育ち
専門学校へ通う為に18で上京した
既に自分の性癖が普通でない事は自覚していたが
周囲の誰にも打ち明けられず悶々としていた
東京に出て来て初めて“薔薇族”と言う同性愛専門誌を買い
ハッテン場と呼ばれる映画館へも足を運ぶようになった
その内同じ性癖の友達も出来て
田舎で悶々としていた事が嘘の様な日々に…
その後2丁目のホモバーでバイトを始め
更に友達も増えてゲイの青春を謳歌してきた
Mちゃんはまだ22歳で実家暮らし
近所の目もあるしそう大っぴらには出来ない
しかし女としては生きて行けない事を自覚している上に
一人で悶々としているのであれば
同じ感覚の友人を作る事で
心の負担をかなり軽くする事が出来ると思うのだ
臆病な彼女には取り敢えず某店を紹介しておいた
その店にはオナベちゃんがバイトしており
きっとMちゃんの相談に乗ってくれるはず
次に当店に来た時は清清しい表情で
友達も出来たと報告してくれる事を期待しよう
駅の反対側の居酒屋でバイトしていて
その仲間たちと新年会を兼ねてご来店
彼女は短く刈った頭とボーイッシュなスタイルが印象的だ
その日は他のお客さん達もノリが良く
それぞれのグループのメンバーが
シャッフルする様に席を移動して
和気藹々とカラオケなどの興じていた
お客さん同士が仲良くしてくれるのは
店側にとっては大変助かるのである
Mちゃんも色んなテーブルをウロウロしながら
最後には私の横に来てこう切り出した
「実は自分…」
何となくそうかとは思っていたが
彼女の口から出た言葉は
性同一性障害であると言う事だった
周囲に同じセクシャリティの人が居ないので
誰にも打ち明ける事も出来ず
もの心ついた時からずっと悩み続けていたそうだ
昔と違い今はネットやケータイが普及している
友達を見つけようと思えば幾らでも手段はあるだろう
思い切って2丁目に足を延ばす事だって可能だ
しかしMちゃんはアクティブなイメージとは裏腹に
かなり臆病なのでその何れも試した事はない
「アンタ2丁目に行ってごらんよ
同じ感覚の人がたくさん居てどれだけ勇気付けられるか」
私もそうだった
高校卒業まで四国の片田舎で育ち
専門学校へ通う為に18で上京した
既に自分の性癖が普通でない事は自覚していたが
周囲の誰にも打ち明けられず悶々としていた
東京に出て来て初めて“薔薇族”と言う同性愛専門誌を買い
ハッテン場と呼ばれる映画館へも足を運ぶようになった
その内同じ性癖の友達も出来て
田舎で悶々としていた事が嘘の様な日々に…
その後2丁目のホモバーでバイトを始め
更に友達も増えてゲイの青春を謳歌してきた
Mちゃんはまだ22歳で実家暮らし
近所の目もあるしそう大っぴらには出来ない
しかし女としては生きて行けない事を自覚している上に
一人で悶々としているのであれば
同じ感覚の友人を作る事で
心の負担をかなり軽くする事が出来ると思うのだ
臆病な彼女には取り敢えず某店を紹介しておいた
その店にはオナベちゃんがバイトしており
きっとMちゃんの相談に乗ってくれるはず
次に当店に来た時は清清しい表情で
友達も出来たと報告してくれる事を期待しよう