おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

昨日の続き

2009-02-10 15:02:55 | Weblog
若かりし頃、大阪で迎えた正月の思い出

陽の当たらないボロアパートで寝正月を過ごす私

すきま風が入って来る6畳間には

電気ストーブが1台あるだけだ

重ね着をして何とか寒さを凌いでいたが

一番手っ取り早いのは布団の中に居る事だ

必要なものは全て万年床の周りに置いてある

5日間の正月休みに何処かへ出かける予定もないし

誰かが訪ねて来る事もないだろう

なのでトイレに行く時と

食事を作る時だけ布団から這い出す生活だ

まるで病人のようだが

身体は健康そのもので

ただ単にだらしないだけだ

せっかくのお休みだから有意義に過ごそうとか

何処かへ出かけようとか

全く思わないのだ


紅白を見終えて布団に入った

次に目覚めたのは元旦の夜だった

冷蔵庫には正月用に買った食糧が

たっぷりと備蓄してある

当時はスーパーも3日が初売りだったりして

大晦日に山のように買い溜めしておいたのだ


さっきお餅を焼いて食べたから

当分はお腹も空かないだろう

「ガラスの仮面」の単行本を

枕元で読みふけっている内に

またまた睡魔に襲われたのだ

若かったので何時間でも寝られるのだ


次に目覚めたら2日の夜だった

この年はやたらと寒い正月で

布団の中にさえ居れば何とか風邪を引かないですみそうだ

でも折角買ったステーキ用の肉が冷蔵庫に眠っている

今夜はこれを焼いてニンニク醤油で食べよう

肉を食べて元気が出たので、その勢いで銭湯に行こう

深夜の1時くらいまでやってる所があったはずだ

寒いけれど風呂に浸かればきっと極楽だろう

全く年寄りみたいな感覚だ


その銭湯はとても至れり尽くせりだった

健康ランドをコンパクトにした様な造りで

スーパー銭湯のはしりだったのかも知れない

2階にはサウナや露天風呂もあり

一般料金で全てを楽しめるのだ

こう言う処って必ずお仲間が居るはずだ

特にサウナは出没率が高い

しかし閉店間際だったので

ゆっくり楽しむ事は出来なかった


銭湯を出たら外の空気が一段と冷たくて

ボロアパートに辿り着くまでに

湯冷めしそうな勢いだった


明日も読んでね…




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする