昨夜は凄い雷雨だった
新宿に近付くに連れて雨が車窓を激しく濡らして行く
その内ゴロゴロと雷の音が聞こえて来た
闇を切り裂く稲光
部屋の窓を開け放して来た事を後悔
長距離通勤では地元と目的地の天気が
まるで違う事がよくあるのだ
それよりもこのままではマズイ
折り畳みの傘を鞄に忍ばせるほど
用意周到ではない私
駅でビニール傘を買う羽目になりそうだ
新宿に着いた
山手線と総武線が到着するホームは
横殴りの雨と雷で大変な事になっていた
しかし躊躇している場合ではない
稲妻にビクビクしながらホームに並ぶ
山手線は落雷の影響で運転を見合わせている
総武線は何とか時刻通りに到着した
今日は速水のパパと待ち合わせをしている
行きつけのクラブのアミちゃんが誕生日なのだ
花束も用意した
店でメイクをして合流する事になっている
電車が無事に目的地まで行ってくれる事を願う
乗客の中には突然の激しい雨に
傘も役に立たなかったようで
ズボンやシャツを濡らしている人が目立つ
幸いにも座席に腰掛ける事が出来た私は
隣のお婆ちゃんが居眠りして
私の肩に頭を乗せてるのも気付かず
窓の向こうの稲妻を眺めていた
約20分で電車は駅に着いた
今度は駅ナカのケーキ屋でスイーツを探す
しかし気に入ったのが見つからずに
仕方なくゼリーと濡れ煎餅を自分の為に買った
やはり少し早く出て来るべきだった
そうすれば、もっと選択肢はあった
後悔しても始まらないので
改札に急ぐとサナエさんを発見
彼女は駅から店までいつもタクシーを利用している
相乗りさせてもらおう
「オネエさん!おはよう!!」
彼女はビクッとして
「あら驚いたわ!心臓止まるじゃない!」
「凄い雨と雷だったでしょ」
「そうなのよ、今日は暇かしらネェ…」
駅のエレベーターからタクシー乗り場まで直通だ
店までは歩いて3分だけれど
こんな日は傘の代わりに乗る事にする
こんな不況だから1メーターでも不機嫌な運転手は居ない
ところが乗り場に着いて初めて分かったのだが
雨など降っていないのだ
私とサナエさんは声を揃えて叫んだ
どんだけ~!!!
新宿に近付くに連れて雨が車窓を激しく濡らして行く
その内ゴロゴロと雷の音が聞こえて来た
闇を切り裂く稲光
部屋の窓を開け放して来た事を後悔
長距離通勤では地元と目的地の天気が
まるで違う事がよくあるのだ
それよりもこのままではマズイ
折り畳みの傘を鞄に忍ばせるほど
用意周到ではない私
駅でビニール傘を買う羽目になりそうだ
新宿に着いた
山手線と総武線が到着するホームは
横殴りの雨と雷で大変な事になっていた
しかし躊躇している場合ではない
稲妻にビクビクしながらホームに並ぶ
山手線は落雷の影響で運転を見合わせている
総武線は何とか時刻通りに到着した
今日は速水のパパと待ち合わせをしている
行きつけのクラブのアミちゃんが誕生日なのだ
花束も用意した
店でメイクをして合流する事になっている
電車が無事に目的地まで行ってくれる事を願う
乗客の中には突然の激しい雨に
傘も役に立たなかったようで
ズボンやシャツを濡らしている人が目立つ
幸いにも座席に腰掛ける事が出来た私は
隣のお婆ちゃんが居眠りして
私の肩に頭を乗せてるのも気付かず
窓の向こうの稲妻を眺めていた
約20分で電車は駅に着いた
今度は駅ナカのケーキ屋でスイーツを探す
しかし気に入ったのが見つからずに
仕方なくゼリーと濡れ煎餅を自分の為に買った
やはり少し早く出て来るべきだった
そうすれば、もっと選択肢はあった
後悔しても始まらないので
改札に急ぐとサナエさんを発見
彼女は駅から店までいつもタクシーを利用している
相乗りさせてもらおう
「オネエさん!おはよう!!」
彼女はビクッとして
「あら驚いたわ!心臓止まるじゃない!」
「凄い雨と雷だったでしょ」
「そうなのよ、今日は暇かしらネェ…」
駅のエレベーターからタクシー乗り場まで直通だ
店までは歩いて3分だけれど
こんな日は傘の代わりに乗る事にする
こんな不況だから1メーターでも不機嫌な運転手は居ない
ところが乗り場に着いて初めて分かったのだが
雨など降っていないのだ
私とサナエさんは声を揃えて叫んだ
どんだけ~!!!