夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

みんなの党の目的は「党がなくなること」

2010年04月05日 | 政治問題
 新聞を整理していたら、東京新聞の3月30日付けに5回連載の最後の記事があった。前の記事をうっかりと読んでいなかったので、どのような連載か分からない。あいにくと、その前の新聞は何かに使ってしまったらしく、無い。
 見出しは次のようになっている。
・支持拡大の意味 みんなの党
・政界再編
・目的は「党がなくなること」

 これはみんなの党の目的が「党がなくなる」である。そうか、政党なんか要らない、と思っているのは私だけではなかった。みんなの党がそれなりに勢力を強めれば、民主、自民両党が分裂しやすくなり、将来的な離合集散につながると言う考え方で、再編こそが党の最終ゴールだ、と書かれている。
 民主も自民も、政策よりも過去の経緯や人間関係による結び付きだ形成されているとの認識なのだ。だから、そこからみんなの党の政策に賛同出来る議員の離党を促し、勢力を結集するのだと言う。つまり、過去の経緯や人間関係に囚われる事の無い政策を打ち出すのだと言っている。政策本意だから、国民が政治理念や政策によって投票出来るようになる。

 この第一ステップとして、同党は今度の参院選を狙っている。その結果、みんなの党が有望株である事が分かり、民主、自民両党の議員を引っ張ろうと言うのである。
 民主も自民も政権を担当出来ないとなると、党の存続は危うくなる。それでみんなの党は目的が達成出来る事になる。
 では、みんなの党はどうなるのか。代表の渡辺喜美は「使命は終わる」と言っているらしい。そう、党である必要は無い。本当に国民が自分達の政治をと願うそうした大きな勢力の中に融合される。なにか理想論のようにも思えるだろうが、これを現実にしなければならない義務を我々は背負っている。
 記事は最後にこう結んでいる。

 みんなの党は国民の「絶望感」を燃料に走っている。

 そう、我々は本当に絶望している。待望の政権交代が実現したと思ったら、カネを巡る問題で民主党の人気はがた落ちになっている。古い政治体質も浮き彫りになっている。人間は落ちる所まで落ちないと、そこから這い上がる勇気を持てないのか。もっとも、落ちていても、それに気付かず、這い上がろうともしない人々も現実に居るけれど。