夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

双葉町町長が言う「いまだウソ 恥じるべき」と

2012年01月06日 | 政治問題
 原発事故で全町民が非難した福島県双葉町の町長が東京新聞に寄せた手記が紹介されている(1月6日東京新聞朝刊)。町長の井戸川克隆氏は次のように書き始めている。

 突然に地球が怒った。危うい原発を壊した。安全だと私たちにうそをついてきた「原子力ムラ」の正体を、世に知らしめることになった。それを地球が私たちに注意をしたんだと思う。

 そして町長は収束宣言を明確に否定している。

 恥ずかしいのは、いまだにうそをついている人たち。事故は終わっていません。

 「衣食足って礼節を知る」と言うことわざは誰もが知っている。しかし衣食足っているのに礼節を知らない恥知らずの人間がわんさと居る。なぜなのだろうか。
 それは多分、衣食の質が変わってしまったからだろう。ことわざの「衣食」とは生きて行く上での必須の衣食を指しているはずである。ところが、現在の衣食は贅沢この上ない物になってしまっている。パリでは普通の女性は持っていない、持とうともしない、もっと言えば、持ちたくもないようなパッグなどを買い漁っているのは日本女性だと言う。
 テレビでは、次から次へと贅沢な食べ物が紹介されている。紹介するだけではなく、例えば20万円もするテスーキが出されて、実際にリボーターがそれを食べているのである。何と罰当たりな、と私は思ってしまう。
 接待の料理屋では客が箸も付けずに料理を残したりして、それを次の客に出していたのがばれて、左前になった有名な料理屋がある。世界中で、飢えて死ぬ人が後を絶たないと言うのに、何たる贅沢三昧かと、呆れ果ててしまう。

 こうした衣食はいくらあっても、またいくら上を行っても飽き足りる事は無い。だから、礼節を知る事は一生かかっても出来ないだろう。
 同じ朝刊に、71歳の男性の投書が載っている。

 (野田首相は)大学を出て、すぐに松下政経熟に入り政経熟の金で暮らし、そして間を置かずして政治家に、という経歴を見てもそこには庶民の生活、自分で働き、生活したという経験が見られません。そういう政治家が真に国民を思う政治を行うことなど到底期待できないことがこの数ヶ月間でよく分かりました。

 衣食足る事がどのような事か分からない首相が国民のための政治を行えるはずが無い。失礼な見方だが、私は野田氏のあの顔が最初から嫌いだった。何となく胡散臭いのである。真面目そうに見えて、何にも知らない顔のように見えた。美醜ではなく、顔にはその人の性格がそのまま現れてしまう。そう言う私も決して良い顔はしていないだろう。でも道行く幼児はニコニコと笑ってくれる。世間に恥じる事の無い生き方をしなければ、と常に思っている。