私は毎日原稿を書いている。同時に前に書いた、本にはなっていない原稿の手直しをしている。と言うのは毎日発見があるからだ。三笠書房はその「王様文庫」の10周年記念で原稿の募集企画をした。8月末締め切りで私は5冊の原稿を送った。結果は年内に決まる。同文庫はエンターテイメント系だから、私の原稿がお眼鏡にかなうとは思いにくいが、毛色の違う物もあった方が今後の同文庫の発展のためになるのでは、などと大層な事を考えて応募した。
人間は日々進化している。だから前にこうだ、と結論付けた事でも、日が経つにつれて、違う考え方も出来るようになる。もっと良い考えになる事もあれば、全く別の考え方になる場合もある。そこで書き直す。前述の企画に合っても合わなくても、別の出版社に売り込む事も考えて、少しでも良い方向に持って行く必要がある。
そして、そうした新しい考えはある時、突然にひらめく。それは常に前に書いた事を反芻しているからだ。あるいはしっかりと頭の中に入っているからだ。だからそれとは少しでも違う考えが出て来れば、引っ掛かるのである。引っ掛かって、ずっと良い考えに到達出来た時の嬉しさは例えようが無い。ああ、自分はこんなに進歩しているんだ、と自画自賛である。そしてその自信が更に考えを押し進める事にもなる。
何でこんな事を書いているのかと言うと、考える事をお勧めしたいからだ。新聞やテレビ、雑誌の受け売りではなく、自分自身の頭と心で考える。どんなつまらない事でも構わない。それが一つの芯になって、そこに様々な考えがくっついて来る。芯と相反する考えもあれば、芯を太らせる考えもまたある。そうした芯を幾つも作って置くのである。全く新しい芯が見付かればそれはそれで上々である。
他人の意見のつぎはぎは出来ない。しょせん、発想が異なる。他人の意見を受け入れるのはいい。それを自分なりにそしゃくして、初めて自分の考えに取り入れる事が出来る。時々そうした事を無視する人が居る。で、話し合ってみると、その人の考えはどんどんくずれてしまう。他人の意見のつぎはぎとはそうした事なのである。
そうした事を自分の専門の世界でしている人が居る。無定見に他人の意見を取り入れる。きちんとした自分の考えではないから、あちこちに矛盾が出て来る。しかしそれが矛盾だとは気が付かない。そんな程度なのである。普段から自分自身で考えている人にはその底の浅さが明確に分かる。だから、考えましょう、と言うのである。
ただ、頑固であってはいけない。自分の考えを後生大事に守る事が能ではない。心を出来るだけ平らかにして、冷静にして、事の成否を吟味する。これは私自身に言い聞かせてもいる。私には頑固な部分がある。今の所、それは良い方向に向いているが、頑固とは元々良い意味ではない。押しの強いのは良いのだが、意地を張ってはいけない。そうそう、今、当たり前のような言葉を調べている。「頑固」も調べてみれば、きっと面白い結果が出るだろう。
人間は日々進化している。だから前にこうだ、と結論付けた事でも、日が経つにつれて、違う考え方も出来るようになる。もっと良い考えになる事もあれば、全く別の考え方になる場合もある。そこで書き直す。前述の企画に合っても合わなくても、別の出版社に売り込む事も考えて、少しでも良い方向に持って行く必要がある。
そして、そうした新しい考えはある時、突然にひらめく。それは常に前に書いた事を反芻しているからだ。あるいはしっかりと頭の中に入っているからだ。だからそれとは少しでも違う考えが出て来れば、引っ掛かるのである。引っ掛かって、ずっと良い考えに到達出来た時の嬉しさは例えようが無い。ああ、自分はこんなに進歩しているんだ、と自画自賛である。そしてその自信が更に考えを押し進める事にもなる。
何でこんな事を書いているのかと言うと、考える事をお勧めしたいからだ。新聞やテレビ、雑誌の受け売りではなく、自分自身の頭と心で考える。どんなつまらない事でも構わない。それが一つの芯になって、そこに様々な考えがくっついて来る。芯と相反する考えもあれば、芯を太らせる考えもまたある。そうした芯を幾つも作って置くのである。全く新しい芯が見付かればそれはそれで上々である。
他人の意見のつぎはぎは出来ない。しょせん、発想が異なる。他人の意見を受け入れるのはいい。それを自分なりにそしゃくして、初めて自分の考えに取り入れる事が出来る。時々そうした事を無視する人が居る。で、話し合ってみると、その人の考えはどんどんくずれてしまう。他人の意見のつぎはぎとはそうした事なのである。
そうした事を自分の専門の世界でしている人が居る。無定見に他人の意見を取り入れる。きちんとした自分の考えではないから、あちこちに矛盾が出て来る。しかしそれが矛盾だとは気が付かない。そんな程度なのである。普段から自分自身で考えている人にはその底の浅さが明確に分かる。だから、考えましょう、と言うのである。
ただ、頑固であってはいけない。自分の考えを後生大事に守る事が能ではない。心を出来るだけ平らかにして、冷静にして、事の成否を吟味する。これは私自身に言い聞かせてもいる。私には頑固な部分がある。今の所、それは良い方向に向いているが、頑固とは元々良い意味ではない。押しの強いのは良いのだが、意地を張ってはいけない。そうそう、今、当たり前のような言葉を調べている。「頑固」も調べてみれば、きっと面白い結果が出るだろう。