夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

東電の大口契約者はなぜ契約を重く見ないのか

2012年03月29日 | 社会問題
 東電が自分勝手な料金値上げに卑怯な方法を採っている事は、もはや知らない人は居なくなってしまった。だからすぐにも破綻させて、国家権力が介入すべきだと考えるのは当然の事である。長い間、「料金の値上げは企業の義務であり、権利である」と考えて来た企業に、心の底から正しい事を分からせるにはそれしか無い。

 東電がまだ契約期間の残っている大口契約者に、4月1日からは値上げ料金に従わなければならないような態度を取っているのは大問題で、しかも、東京都などには、公にしないでくれ、と頼み込んだと言うのである。とんでもない会社だ。
 ただ、契約者はもっと真剣に自分の契約条件の事を考えるべきではないのか。猪瀬副知事は、中小企業は契約の事に気が回らない事もある、と言うが、そうだろうか。コストにはねかえる電気料金を、しかも一年契約で更新して来たと言うその事実を簡単に忘れて良いのだろうか。
 私は高額の賃貸家賃を払っているから、その契約期間と契約更新時の一ヶ月分の支払いを片時も忘れた事は無い。私の場合、家賃は直接に生活費に響く。だから死活問題になる。けれども多くの企業は電気料金が上がっても、逃げ道があるのではないのか。商品あるいはサービスの値上げである。もちろん、それはこの不況下に簡単には出来るはずが無い。無いけれども、その手はあり得る。だから真剣に考えないのではないか。

 契約期間が長ければ、例えば10年契約などであれば、契約の事は念頭か去っても仕方がない。しかし一年契約なのである。企業は様々な契約を抱えて商売をしているだろう。だから、電気料金だから契約の事を忘れてしまった、とはならないと思う。

 ついでに、テレビで東電を「とおでん」と「と」にアクセントを付けて発音する人々が居る。私は確かテレビ朝日で聞いている。日本テレビ(読売テレビ)でも聞いている。ただ、フジテレビなどでは聞いた記憶が無い。
 周囲の人達に聞くと、みんな「当然」と同じような平坦なアクセントだと言う。だから関西が本拠と思われる二つのテレビ局では関西風のアクセントになるのだろうか。私は気になって仕方が無い。