夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

大型スーパーの店内が意外に見にくい

2011年10月02日 | 暮らし
 ある大型スーパーに煮干しを買いに行った。食塩無添加の煮干しが一番安いのだ。なぜ食塩無添加を買うかと言うと、実は犬にやるからだ。同じ系列の店が住んでいる所の東西に二店ある。どちらもあまり行く店ではないので、店内の勝手が大体しか分からない。そしてその日行った店は店内の案内表示が遠くからだと光っていて見えない。そこでたまたま商品の補充をしていた女性店員に聞くと、売り場まで案内してくれた。どの店もそうだが、自分の仕事を中断してまで、現場まで案内してくれる。私はそれでは悪いので、いつも場所を説明してくれればいいから、と断るのだが、たいていは実際に案内してくれる。多分、店のマニュアルにそうしろとあるのだろう。

 その日、私はその店員に案内の表示が光ってとても見にくいのだ、と説明した。すると、そのような御意見は初めて聞きました、と言う。そうした苦情を言ったのは、その店員にとっては、私が初めてだと言うのである。ほかの品物を物色していると、またその店員に出会ったので、案内表示がどれほど見にくいかを実際に見てもらった。斜め前方に立って、どうですか、見えますか、と聞くと、見えないと言う。近くまで行っても、斜め前からではどうしても光ってしまう。表示の真ん前に来て、初めて見える。遠くから見えない案内表示など、意味が無い。
 で、私は言った。店員さんはみなさん、どこに何があるかを知っているから、表示を見る事など無いだろうが、初めての客にとっては、表示が一番なんですよ、と。初めてではなくても、お宅のように近くに二店もあれば、いつも決まった店に行くとは限らないし、この辺りには大型スーパーが五軒も六軒もあるから、すべてを覚えている訳ではない。私は気が短いから、分からなければ、もう二度とこんな店に来るもんか、と思ってしまう、と丁寧に説明した。

 私は多分、おせっかいなのだろう。でも、客がどう思っているか、どう感じているかは店にとっては大切な情報だと思う。せっかく品物を揃えて並べているのに、そっぽを向かれたら詰まらないではないか。それで、自分の言った事が後日、どの程度反映されているかも見ている。それで、反映されていなければ、なるほど、不満に思うのは私くらいしか居ないのだろう、と思うか、この店はこの程度なんだな、と思う事にしている。それは不満に思った事の内容による。

 そうやって、自分の思った事、考えた事を様々に発信していると、相手の反応によって、自分がどの程度の人間なのかが分かると言う効能もある。