きのう、二人の同僚に先週の金曜日の地下鉄の話をした。地域的な職場なので、二人とも同じ地下鉄を利用している。そうしたら二人とも、同じような時刻に乗り合わせたと言う。一人はバスの中で運転士から地下鉄がとまっている事を知らされたと言う。そこでJRを利用して最寄り駅から15分近く歩いて帰ったと言う。もう一人は地上の地下鉄の入口が大混雑をしているのを見て、さっさとバスに乗り換えたそうだ。バスの運転士さえ同じ都営の地下鉄の事情を知っていて、乗客に便利なようにと情報を伝えている。それなのに、同じ都営地下鉄同士でそれが出来ていない。バスの営業所に連絡をするより、地下鉄の営業部なのか、各駅へなのかは知らないが、そちらの方がずっと簡単だと思う。だから何ともいい加減だと思うのである。
二人とも賢明な処置が取れた訳だ。たかが、2時間ほど全線がとまっただけでこんな事を書いているのは、都営地下鉄にはずっと以前から東京の地下鉄の統合計画があるからだ。東京には他の都市と違って、公営地下鉄と民営地下鉄の二つがある。歴史的には民営の方がずっと早い。何しろ我が国初の地下鉄なのだ。その民営地下鉄は東京都と旧国鉄が半々の出資をしていた。現在は旧国鉄の分は確かJR東日本が肩代わりをしているはずだ。
その地下鉄を一本化したいと東京都は考えている。路線は都営は民営の半分以下だが、いずれにしても、両方の路線を乗ると、互いに初乗り料金が上乗せされる。割引にはなっているが、同じ経営の二路線以上の乗り継ぎより格段に高くなる。利用者にとっては、単に経営者が異なるだけの事なのに、不合理である。どちらかに統合される方が便利だ。競合路線は極めて少ないから、互いにサービスで切磋琢磨するような事にはならない。
相互乗り入れをする民営鉄道も自分勝手な事を考えている。これにははっきりと証拠がある。
都営地下鉄が新線を計画した。乗り入れ先の民営鉄道は二路線。一つの駅から二方向へ分かれる。そこで都営地下鉄は二つの民営鉄道に合わせて狭軌で建設をした。最初の都営線は両端の二つの乗り入れ民営鉄道の軌道に合わせて広軌で建設されている。
それなのに、最終段階になって、両民営鉄道は乗り入れ先を変えてしまったのである。民営地下鉄の新線が近くを走る事が分かったからである。民営の方が路線数も多く、従って多くの乗客を見込めると踏んだのである。利用者の便利さではなく、自分達の利益だけを追求しようと考えたのである。
だから都営と民営とを比較すれば、JRの前例があるからはっきりと分かるが、利用者へのサービスよりも自社の利益の方が優先する。国鉄はJRになって良くなったじゃないか、と思うかも知れないが、元があまりにも悪過ぎただけである。
民営地下鉄の利益は大きい。それに比べて都営の方は芳しくない。それは路線の立地条件にもよるから、経営が下手なのだ、とは言い切れない。だから私は公共交通機関は公営であるべきだとの持論からも、東京都による一本化が望ましいと考えている。しかしこうした事故での処理能力を見ると、非常に不安になる。公営と言う事で油断をしているのではないか、と思うのである。
二人とも賢明な処置が取れた訳だ。たかが、2時間ほど全線がとまっただけでこんな事を書いているのは、都営地下鉄にはずっと以前から東京の地下鉄の統合計画があるからだ。東京には他の都市と違って、公営地下鉄と民営地下鉄の二つがある。歴史的には民営の方がずっと早い。何しろ我が国初の地下鉄なのだ。その民営地下鉄は東京都と旧国鉄が半々の出資をしていた。現在は旧国鉄の分は確かJR東日本が肩代わりをしているはずだ。
その地下鉄を一本化したいと東京都は考えている。路線は都営は民営の半分以下だが、いずれにしても、両方の路線を乗ると、互いに初乗り料金が上乗せされる。割引にはなっているが、同じ経営の二路線以上の乗り継ぎより格段に高くなる。利用者にとっては、単に経営者が異なるだけの事なのに、不合理である。どちらかに統合される方が便利だ。競合路線は極めて少ないから、互いにサービスで切磋琢磨するような事にはならない。
相互乗り入れをする民営鉄道も自分勝手な事を考えている。これにははっきりと証拠がある。
都営地下鉄が新線を計画した。乗り入れ先の民営鉄道は二路線。一つの駅から二方向へ分かれる。そこで都営地下鉄は二つの民営鉄道に合わせて狭軌で建設をした。最初の都営線は両端の二つの乗り入れ民営鉄道の軌道に合わせて広軌で建設されている。
それなのに、最終段階になって、両民営鉄道は乗り入れ先を変えてしまったのである。民営地下鉄の新線が近くを走る事が分かったからである。民営の方が路線数も多く、従って多くの乗客を見込めると踏んだのである。利用者の便利さではなく、自分達の利益だけを追求しようと考えたのである。
だから都営と民営とを比較すれば、JRの前例があるからはっきりと分かるが、利用者へのサービスよりも自社の利益の方が優先する。国鉄はJRになって良くなったじゃないか、と思うかも知れないが、元があまりにも悪過ぎただけである。
民営地下鉄の利益は大きい。それに比べて都営の方は芳しくない。それは路線の立地条件にもよるから、経営が下手なのだ、とは言い切れない。だから私は公共交通機関は公営であるべきだとの持論からも、東京都による一本化が望ましいと考えている。しかしこうした事故での処理能力を見ると、非常に不安になる。公営と言う事で油断をしているのではないか、と思うのである。