千艸の小部屋

四季折々の自然、生活の思いを、時には詩や創作を織り交ぜながら綴りたい。

生きているって

2011年09月22日 | 日記

     
生きているって
こんなにも簡単で
ただ人並みな
生き方をしていれば
充分
心地よい
空気を吸っていられるかも知れないのに

生きているって
こんなにも難しく
一つの言葉さえ
あなたに届けるのが困難で

心から
あふれる言葉の代わりに
あなたに
そっと手を合わせた

ありがとう
言葉も交わせないあなたに
私の心など
届いたのだろうか

                      (azumi)

 声をかけてあげようかな、私が声をかけるのはお邪魔虫?
 そんなことを思っているうちに、時間も季節も過ぎてゆく。

 またもや、列島を荒れ狂って横断した台風15号。
 大きな爪痕を残したようだ。
 今年はどうしたのだ。

 季節の変わり目。
 心を通りすぎる風が寂しい。



 私は人を押しのけるのが苦手。出席した会で言われた言葉。azumiはでしゃばらないで、そっと傍らで人の話を聞いている。自分を出すこともない。そこが、いいとこなんじゃないの。そう思ってきた奴が、ここにも何人もいるよ。そうだろうか、そこが欠点の一つのような気もする。目立ちたくない。地味。表とは裏腹に、自己主張が強い内面。


 昨日の台風には参った。
 大雨警報が出る。
 夕方の魚野川は濁った水が満杯状態。
 このまま降れば、7月末の土砂崩れが再び襲いそう。
 台風が直撃した関東の妹の一人は自宅脇の物置が壊れたようだし、もう一人は高速道路を走らなければならないとメールを寄こした。
 落ち着けずにいたが、絶え間なく降っていた雨は小降りになり、ぴたっと止んだ。
 台風状況を確認して床に就いた。

 朝止んでいた雨が、また降り出した。
 お彼岸、父の仏壇にあたたかいものをあげる。

 「しょうたれそうめん」にした。

 しょうたれ。方言である。 不潔、不精者の意味。

 「しょうたれそうめん」というのは、ゆでてそのまま水にさらさないで、醤油などをかけて食べることで、「じごくぞうめん」という所もある。
 集落の会合や青年会の役員会などの数名の集まりや、学校の先生方の残業など、夜遅くなると、何か夜食が食べたくなる、
 そんな時、最も手軽なのが、この「しょうたれそうめん」である。どんぶりに盛り、醤油をかけ、熱いのを吹きながら食べる気分は格別である。鰯の缶詰でも切れば最高である。(「しみわたり 魚沼の方言」 南雲源二著から引用)

 亡き父は「しょうたれそうめん」が好物。
 よく自分で作っていた。
 旨そうに食べていた姿を思い出す。

 明日は彼岸の中日。
 「おはぎ」用の小豆を煮ておいた。

 近所からのお裾分け。イチジク6ヶをジャムに。シナモンをパラっとふりかけた。美味。



 今朝の散歩途上。つかのまの雨上がり。