YES MUSIC YES SALES

お気に入りの音楽や活字。その中に秘められた想いと、世の中の事、セールスの事をリンクさせて紹介していきます。

三感止音『2010 The Long Goodbye』

2010-12-31 | 三感止音
12月31日大晦日。。今年もあっという間の1年だったと感じます。。『寅』=喧騒の演 人々が演じる年。。ガヤガヤ騒がしく落ち着かない年。。 何ともそんな「寅」という字が当てはまる年だったように感じますね。。。

そんな最後の日は、、1年にありがとうを込めて。。“The Long Goodbye”レイモンド・チャンドラー作 村上春樹 訳 なぞをじっくりこの年末読んで。。良き年末年始を・・
村上春樹氏が絶賛の作品 -格別な存在である。そこには疑いの余地なく、見事に傑出したものがある- と記しているように。。読み応え満載の心理ゲームを堪能できます。。私立探偵フィリップ・マーロウがひょんなキッカケで知り合う、、億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックス。 そして巻き起こる殺人事件。。 そしてそのテリー・レノックスも自殺を遂げ、、別の事件へとマーロウが巻き込まれ、、点と点が線になり、、絡まっていた糸が見事に解けることに、、しかし影からの事件に首を突っ込むなの警鐘。。 そのた卓越した表現とセンス、、その表現を村上氏があますとこなく見事な日本言葉で再構築し、、私達を楽しませてくれる。。 ありがたいことです。
この作品を読んで村上氏がこの作品から受けた大きな影響力を感じます。「一人称」での表現スタイル。。本筋ではないような場面での描写や、、本筋へのツナガリ。。表現手法などなど、、「羊をめぐる冒険」ともリンクするところを感じますね~ もちろん訳が村上氏なので、、表現などは同じ息を感じるのはもちろんなのですが、、構成手法や展開なども、、影響を受けているな~と感じます。

絶対的真実を暴こうとすると必ずよからぬ邪魔をするものが表れ暴力的に解決しようと圧力をかける。。屈するまで。。。この作品が刊行されたのが1953年。。この時代のアメリカは反共気風が高まり、アカ狩り旋風が吹き荒れた時代です。共産党に所属していたとみられる人々は、要職追放や地位を追われ、活動が制限されました。仲間を売ったものは追放を免れ、、密告などが蔓延したと言われています。憶測と恐怖が人々のあいだに暗く鬱屈した社会が広まったいた。。。チャンドラーは無党派で反骨のリベラルな気風があったといわれていますが、、この時代に都市の裏側にいる人のことを描くことが、、人々の連帯感、同情心を掻き立て、、社会への怒りの代弁がこの書の中に見出すことができたのではないかと感じますね。。

バブル崩壊以降立ち直れずにいる日本・・ 失われた20年といわれ、、そんな失われたといわれた時代に生まれた方々も年明けには成人式になるんですね。。早いですね。 何とも光が見出せないまま国民の怒りは政権交代を実現し、、しかし政権変われれど、暮らしは何も変わらず、、もっとひどい状況へ・・・と感じる人も多いのではないでしょうか・・あの政権交代はなんだったのか。。 最後に首相就任へ当時鳩山首相が語った言葉。。これをエソラごとではなく、、是非実現してください。。 この中には夢と希望に溢れた日本の姿が描かれているように感じます。

第174回国会における鳩山内閣総理大臣施政方針演説
平成22年1月29日


一 はじめに

 いのちを、守りたい。
 いのちを守りたいと、願うのです。
 生まれくるいのち、そして、育ちゆくいのちを守りたい。
 若い夫婦が、経済的な負担を不安に思い、子どもを持つことをあきらめてしまう、そんな社会を変えていきたい。未来を担う子どもたちが、自らの無限の可能性を自由に追求していける、そんな社会を築いていかなければなりません。

 働くいのちを守りたい。
 雇用の確保は、緊急の課題です。しかし、それに加えて、職を失った方々や、様々な理由で求職活動を続けている方々が、人との接点を失わず、共同体の一員として活動していける社会をつくっていきたい。経済活動はもとより、文化、スポーツ、ボランティア活動などを通じて、すべての人が社会との接点を持っている、そんな居場所と出番のある、新しい共同体のあり方を考えていきたいと願います。
 いつ、いかなるときも、人間を孤立させてはなりません。
 一人暮らしのお年寄りが、誰にも看取られず孤独な死を迎える、そんな事件をなくしていかなければなりません。誰もが、地域で孤立することなく暮らしていける社会をつくっていかなければなりません。

 世界のいのちを守りたい。
 これから生まれくる子どもたちが成人になったとき、核の脅威が歴史の教科書の中で過去の教訓と化している、そんな未来をつくりたいと願います。
 世界中の子どもたちが、飢餓や感染症、紛争や地雷によっていのちを奪われることのない社会をつくっていこうではありませんか。誰もが衛生的な水を飲むことができ、差別や偏見とは無縁に、人権が守られ基礎的な教育が受けられる、そんな暮らしを、国際社会の責任として、すべての子どもたちに保障していかなければなりません。
 今回のハイチ地震のような被害の拡大を国際的な協力で最小限に食い止め、新たな感染症の大流行を可能な限り抑え込むため、いのちを守るネットワークを、アジア、そして世界全体に張り巡らせていきたいと思います。

 地球のいのちを守りたい。
 この宇宙が生成して百三十七億年、地球が誕生して四十六億年。その長い時間軸から見れば、人類が生まれ、そして文明生活をおくれるようになった、いわゆる「人間圏」ができたこの一万年は、ごく短い時間に過ぎません。しかし、この「短時間」の中で、私たちは、地球の時間を驚くべき速度で早送りして、資源を浪費し、地球環境を大きく破壊し、生態系にかつてない激変を加えています。約三千万とも言われる地球上の生物種のうち、現在年間約四万の種が絶滅していると推測されています。現代の産業活動や生活スタイルは、豊かさをもたらす一方で、確実に、人類が現在のような文明生活をおくることができる「残り時間」を短くしていることに、私たち自身が気づかなければなりません。
 私たちの叡智を総動員し、地球というシステムと調和した「人間圏」はいかにあるべきか、具体策を講じていくことが必要です。少しでも地球の「残り時間」の減少を緩やかにするよう、社会を挙げて取り組むこと。それが、今を生きる私たちの未来への責任です。本年、わが国は生物多様性条約締約国会議の議長国を務めます。かけがえのない地球を子どもや孫たちの世代に引き継ぐために、国境を越えて力を合わせなければなりません。

 私は、このような思いから、平成二十二年度予算を「いのちを守る予算」と名付け、これを日本の新しいあり方への第一歩として、国会議員の皆さん、そして、すべての国民の皆さまに提示し、活発なご議論をいただきたいと願っています。


二 目指すべき日本のあり方

 私は、昨年末、インドを訪問した際、希望して、尊敬するマハトマ・ガンジー師の慰霊碑に献花させていただきました。慰霊碑には、ガンジー師が、八十数年前に記した「七つの社会的大罪」が刻まれています。

 「理念なき政治」
 「労働なき富」
 「良心なき快楽」
 「人格なき教育」
 「道徳なき商業」
 「人間性なき科学」、そして
 「犠牲なき宗教」です。
 まさに、今の日本と世界が抱える諸問題を、鋭く言い当てているのではないでしょうか。
 二十世紀の物質的な豊かさを支えてきた経済が、本当の意味で人を豊かにし、幸せをもたらしてきたのか。資本主義社会を維持しつつ、行き過ぎた「道徳なき商業」、「労働なき富」を、どのように制御していくべきなのか。人間が人間らしく幸福に生きていくために、どのような経済が、政治が、社会が、教育が望ましいのか。今、その理念が、哲学が問われています。
 さらに、日本は、アジアの中で、世界の中で、国際社会の一員として、どのような国として歩んでいくべきなのか。
 政権交代を果たし、民主党、社会民主党、国民新党による連立内閣として初めての予算を提出するこの国会であるからこそ、あえて、私の政治理念を、国会議員の皆さんと、国民の皆さまに提起することから、この演説を始めたいと、ガンジー廟を前に私は決意いたしました。 
(人間のための経済、再び)
 経済のグローバル化や情報通信の高度化とともに、私たちの生活は日々便利になり、物質的には驚くほど豊かになりました。一方、一昨年の金融危機で直面したように、私たちが自らつくり出した経済システムを制御できない事態が発生しています。
 経済のしもべとして人間が存在するのではなく、人間の幸福を実現するための経済をつくり上げるのがこの内閣の使命です。
 かつて、日本の企業風土には、社会への貢献を重視する伝統が色濃くありました。働く人々、得意先や取引先、地域との長期的な信頼関係に支えられ、百年以上の歴史を誇る「長寿企業」が約二万社を数えるのは、日本の企業が社会の中の「共同体」として確固たる地位を占めてきたことの証しです。今こそ、国際競争を生き抜きつつも、社会的存在として地域社会にも貢献する日本型企業モデルを提案していかなければなりません。ガンジー師の言葉を借りれば、「商業の道徳」を育み、「労働をともなう富」を取り戻すための挑戦です。 
(「新しい公共」によって支えられる日本)
 人の幸福や地域の豊かさは、企業による社会的な貢献や政治の力だけで実現できるものではありません。
 今、市民やNPOが、教育や子育て、街づくり、介護や福祉など身近な課題を解決するために活躍しています。昨年の所信表明演説でご紹介したチョーク工場の事例が多くの方々の共感を呼んだように、人を支えること、人の役に立つことは、それ自体が歓びとなり、生きがいともなります。こうした人々の力を、私たちは「新しい公共」と呼び、この力を支援することによって、自立と共生を基本とする人間らしい社会を築き、地域の絆を再生するとともに、肥大化した「官」をスリムにすることにつなげていきたいと考えます。
 一昨日、「新しい公共」円卓会議の初会合を開催しました。この会合を通じて、「新しい公共」の考え方をより多くの方と共有するための対話を深めます。こうした活動を担う組織のあり方や活動を支援するための寄付税制の拡充を含め、これまで「官」が独占してきた領域を「公(おおやけ)」に開き、「新しい公共」の担い手を拡大する社会制度のあり方について、五月を目途に具体的な提案をまとめてまいります。

(文化立国としての日本)
 「新しい公共」によって、いかなる国をつくろうとしているのか。
 私は、日本を世界に誇る文化の国にしていきたいと考えます。ここで言う文化とは、狭く芸術その他の文化活動だけを指すのではなく、国民の生活・行動様式や経済のあり方、さらには価値観を含む概念です。
 厳しい環境・エネルギー・食料制約、人類史上例のない少子高齢化などの問題に直面する中で、様々な文化の架け橋として、また、唯一の被爆国として、さらには、伝統文化と現代文明の融和を最も進めている国のひとつとして、日本は、世界に対して、この困難な課題が山積する時代に適合した、独自の生活・行動様式や経済制度を提示していくべきだと考えます。
 多くの国の人々が、一度でよいから日本を訪ねたい、できることなら暮らしたいと憧れる、愛され、輝きのある国となること。異なる文化を理解し、尊重することを大切にしながら、国際社会から信頼され、国民が日本に生まれたことに誇りを感ずるような文化を育んでいきたいのです。
(人材と知恵で世界に貢献する日本)
 新しい未来を切り拓くとき、基本となるのは、人を育てる教育であり、人間の可能性を創造する科学です。
 文化の国、人間のための経済にとって必要なのは、単に数字で評価される「人格なき教育」や、結果的に人類の生存を脅かすような「人間性なき科学」ではありません。一人ひとりが地域という共同体、日本という国家、地球という生命体の一員として、より大きなものに貢献する、そんな「人格」を養う教育を目指すべきなのです。
 科学もまた、人間の叡智を結集し、人類の生存にかかわる深刻な問題の解決や、人間のための経済に大きく貢献する、そんな「人間性」ある科学でなければなりません。疾病、環境・エネルギー、食料、水といった分野では、かつての産業革命にも匹敵する、しかし全く位相の異なる革新的な技術が必要です。その母となるのが科学です。
 こうした教育や科学の役割をしっかりと見据え、真の教育者、科学者をさらに増やし、また社会全体として教育と科学に大きな資源を振り向けてまいります。それこそが、私が申し上げ続けてきた「コンクリートから人へ」という言葉の意味するところです。

2011年は是非、、このような国創りを成し遂げる一歩を踏み出していただきたいと思います。

今年も1年ありがとうございます。
感謝




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三感止音『小説の絵空事ではない危機感』

2010-12-26 | 三感止音
高嶋哲夫氏の最新書き下ろし約500ページの超大作が発売になりました。。“首都感染” この手の作品の完成度の高さは群を抜いたモノがあると感じています。「M8」や「東京大洪水」などなど、、明日起こるかもしれないコトを、身近に小説というカタチで私達に教えてくれる。単なる読み物で終わるか、、自身の問題として捉え行動に移すか、個人では限られたコトしかできないですが、小さな渦はやがて台風のような強さにもになります。 気付くか通り過ぎるか・・・小さな一歩は大きな違いになるようにも感じます。

20XX年、サッカーワールドカップが中国北京で行われるという設定。。自国開催に沸く中国と日本がベスト8に勝ち残り、いやがうえにも盛り上がり、国を威信をかけて成功させたい中国。しかし裏では、超毒性の鳥インフルエンザが猛威を奮い、、次々と村の全村民が謎の死を遂げている。。。。ワールドカップを中止と訴える高官と国を威信にすがり内密にしようとする高官の駆け引き。。そしてその事実を封じることで、、、、そんな空気を察知した日本は、、時の首相の息子(主人公)がWHOでの勤務からインフルエンザへ対する高い知識を有し、父親である首相へのアドバイスで、世界に先駆け鳥インフルエンザへ対する対応策を講じ、先手を打つ。世界はインフルエンザの猛威が瞬く間に広がり、、億単位の人が亡くなる事態に、、 そんな中、日本だけが首都封鎖を行い、、最小限の状態に保ち続ける。。そんな駆け引きと心理描写。。苦渋の決断の数々。。 この小説の中のような首相だと、日本が大きく変わるんだけど、、今の首相じゃ、、絶対無理だろね~と考えさせる内容です。 中身は読んでのお楽しみ。。。。で、

小説の中だけであれば、読みながらワクワク・ドキドキ妄想と空想の世界を堪能すれば良いのですが。。この問題は身近にどんどん起こって、明日突然変異で、致死率60%を超える猛毒インフルエンザは発生しないとも限らないのが現実だと考えないといけないですね。中国を中心に東南アジアの国々でも、、どこまで真実の情報が流れないとも限りません。。事実を隠すもの人間が保身のためにはやっちゃうことですから、、SARSにしても中国の発表が後手でしたし、、アメリカ・中国の細菌兵器だなんて言われる場合もあるし、、日本でも、今年、、島根・稚内(北海道)、富山、、鹿児島なので、鳥インフルエンザが確認されていますし、、 特に稚内の猛毒インフルエンザはタミフルも効く・・・なんて発表があって、、新型インフルエンザの時にも世界中からタミフルかき集めて、、殆ど使用されずに捨てられた、、一体国民の税金をどんだけ使えば気がすむのか。。。。。厚生労働省の隠れミノの中で暗躍する政治家の影もキチンと国民が監視しないと。。。いけないですね。 

真実か事実か・・・

真実=うそ飾りのない、本当のこと
事実=実際の起こった、または存ずる事柄  事実も真実も、、捻じ曲げられた伝えられるコトもあるからね。。。 皆が癒着して、自分達に都合の良い事実しか放送されなかったり、、真実という嘘かもしれないし、、 これだけ情報を溢れる時代だから、こちらも賢くならないといけないですね。

いよいよインフルエンザへの季節本番。。基本的な予防を着実し、、身体を動かしていい、健康を保って・・いよいよ今週で今年も終わりですから・・・


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

As Time Goes By ~時の過ぎゆくままに~

2010-12-25 | Jazz
“国境の南、太陽の西”で、、島本さんが忽然と姿を消して。。。島本さんはイズミの霊だったのでは? と感じ、、、、島本さんの幻影がうっすらと。。。となり始め、そんな中バンドのメンバーにもう“Star-Crossed Lovers”は演奏しなくていいよと話かける。。以前よりココロが惹かれなくなってしまう。。 そんな主人公(ハジメ)に対してピアニストは「旦那は『カサブランカ』みてィだ・・・」と、それからハジメの姿をみかけるとチャメッけで“As Time Goes By ”を演奏するシーンがある。。。 時の過ぎゆくままに -主人公の心情を上手く表現したシーンです。。 

ご存知!1942年の名作『カサブランカ』のシーンで、ドゥーリー・ウィルソン演じるバーの黒人ピアニストが弾き語るシーンで、、かつての熱い愛を呼び起こす重要な役割を果たす曲として大変有名です。 実際には、、1931年の作品でハーマン・ハプフェルトが作詞・作曲し『エブリボディ・ウェルカム』のために書かれた作品です。。 時がたってもこの愛は変わらない。。。。 いやいや、、名曲ですね。。こんなクリスマスの夜にピッタリ。。 作品はまた次回に・・・


村上春樹氏の音の活用のウマサ。。。この“国境の南、太陽の西”でもJAZZのナンバーを中心にその曲の意味も含め、、本当に上手く活用されます。。。 この後の“ねじまき鳥クロニクル”では、、クラッシックの名曲が、、ストーリーの大きなキーワードとして出て来ますね。。 村上氏は音を色と絵で見せる天才だと感じます。 その表現発想はココロ引きこまれます。。

かたり継がれる名曲。。。クラッシックと呼べる何百年の色褪せないような、、音や絵や文章など。。。。 良いモノに触れココロふるわせ感性を磨くことを忘れてはいけないですね。。。 この場合は『時の過ぎゆくままに』流されないよう。。自分を磨いていけないといけないですね。

Casablanca 1942 As Time Goes By (何度観ても、いいもんですね~)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Quiet Nights of Quiet Stars

2010-12-24 | Jazz
24日です。。東京はグッと寒さが増しましたが。。素敵な夜ですね~ 大雪の地方の皆様は大変です・・・。
今週は“国境の南、太陽の西”の中で効果的に活用されている歌の数々をモチーフに、、シンシンとして気分で、、こんな聖なる夜には、、やはり、、ハジメの経営するジャズ・クラブ『ロビンズ・ネット』へ島本さんが始めて訪れた夜にしっとりと演奏されていた。。“Quiet Nights of Quiet Stars(CORCOVADO)”がピッタリかと、、The Oscar Peterson Trio の黄金の名演奏で、、、Album“We Get Requests(邦題:プリーズ・リクエスト)”より。。。。しかし素敵なボサノバラヴバラードですね。。 ハジメと島本さんの再会にはピlッタリですね。。雨の夜午後11時を過ぎて、、さり気なくハジメの横に座る島本さん、、、その吸引力に引き込まれるハジメ・・2人の今後を暗示するかの、、2人だけのココロとココロが触れ合うQuiet Night の始まり。。 青色に包まれる島本さんはまさに澄み渡る蒼いロ夜に瞬く星のようですね。。 

 いやいやこのAlbumは何度聴いても染み入る演奏のよさ、、オスカー・ピーターソンの転がるような鍵盤、、やさしいタッチで一音一音の滑らかさと穏やかさ。この素晴らしい演奏の数々は1964年10月19、20日の2日間で、ニューヨークの録音された演奏です。この名演をCD化され、、それも高音質で、、感謝感激ですね。。 高校生の時、、学校帰りに通ったジャス喫茶&バーの「ガウス」が思い出されます。。 そんなに広くない店内に半分くらい占めるかの馬鹿でかいスピーカーから流れる名演奏にココロ震わせました。。とくにピアノの音色が凄く良い音なので、、ピアノトリオは色々リクエストしたように、、あれからもう25年くらい経っているんですね。。 将来『ロビンズ・ネット』のような大きさでなくていいので、、小さなジャズ喫茶をやってみたいな~なんて考えますね~ 

24日、、この小説の時代であれば、、男子がガンバッテ、、フランス料理の味も分からないのに彼女のために予約をして、ブランド物のプレゼントを用意して、、シティー・ホテルを予約して、、そんな馬鹿げた幻想に酔いしれた時代でした。。時が流れて2010年。。若者は激安居酒屋や中食でコジンマリとホーム・パーティー・・・別にクリスマスだから彼女と過ごさなくても。。。友達と鍋パーティーなて時代に、、お金も無いし節約しないと・・・・なんて状況も増えているようですね・・・価値観の違いといえ、、バブルのような華々しさはもう失われた20年、、過去の異物。バブルを知らずに育った、、若者達は派手なことはせずに将来の不安を抱え、貯蓄や無駄使い排除の姿勢、、車も買わない。。車を持っている方がダサい。。ガソリンもかかるし駐車場代金や、、海外旅行も行かない。。言葉通じないから・・・服はユニクロやファスト・ファッション。靴はABCマート。。 これじゃね~ あたりさわらず、、日々を暮らしていければ、、昇進昇格に興味なし、、夢の別に。。。ない。。。なんて世代が増えてくるんですかね。 だからその中でどのように喚起消費を促すか。。 売る側の頭の使いどころの勝負になってきました。。 ただいいモノをつくればOKの時代は過去のこと。魅せる消費・五感で消費者と互換する消費。。 こんな素敵に夜に星を眺めて、、「売り方」の発想転換も良いのでは・・・

メリークリスマス・・・・・






  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アグレッシブな幸福感

2010-12-23 | Bill Evans
島本さんがハジメのお店ロビンズ・ネットへ通いはじめ、、会話の沈黙の中で、、演奏されるのが“Embraceable You” そんなロビンズ・ネットで聴く音の元音が これまた最高級の名演奏“Bill Evans At The Montreix Jazz Festival”です。1968年スイス、モントゥルー・ジャズ・フェスティバルにてライヴ録音されました。 

このトリオのこの演奏は無常の至福な時を与えてくれます。。 ピアノ:ビル・エヴァンス ベース:エディ・ゴメス ドラムス:ジャック・ディジョネットの緊迫感溢れる攻めのアグレッシブな音は、地上に幸福感を撒き散らします。。 特にディジョネットのドラムスの良さ、、このセンス・音、オカズ・音色。。どれも完璧! マイルスもとへ移籍していなければ、、最強の70年代トリオになっていましたね。。でもこんな音出したら、、マイルスでも引き抜きたくなるよね~

しかし全編にわたる密集した音粒の一つ一つまで生き物のように訴えてくれるようで、、そのリズムに心奪われます。。 小説の中にも登場する“Embraceable You”のエディ・ゴメスのベースの音のセツナさ、、「私を抱きしめて・・・」と包み込むようなベースの響きがたまらないです。。
この曲が流れながら、、島本さんはハジメに綺麗で流れの速い川へ連れて行って欲しいことを打ち明ける。。 いよいよ核へと滑り込むことを読者に誘導するように、、甘く切なく、、この音が響く。。。

待つではなく行動的に動くこと、、今日は天皇誕生日で休日。。 家にいるだけでは経験できないコトが行動を起こすことで、、どこに自分を高めるネタが眠っているかわからないから・・どんどん行動してみる。散歩でもいいから、景色をちょっと違う見方で「観る」こと聞くではなく「聴く」こと、、 自分を磨き感性を高めるコト。。 小さな行動の差は何年後かに大きな差になるかも。。

アグレッシヴに行動に小さな発見から、、幸福感を発見しよう! 小さな幸福の積み重ねが大きな幸福も呼び込みますね。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

The Star-Crossed Lovers~キラキラでギラギラに~

2010-12-22 | Jazz
ムラカミ・ワールドにはまると、、同じ本を2度読みたくなります。一度通しで文章を楽しみながら見えない言葉を探り妄想を膨らませる。。2度目は登場してくる曲を聴きながらその場面に自分を刷り込ませる。。そして更なる妄想を膨らませる。。 造詣の深い様々な音楽に触れながらそのワールドのはまるのはクセになります。。 そんなファンが世界中に大勢いるんだろうな~と想像しながら、、

今日は“国境の南、太陽の西”でその展開に応じて重要なキーとなる曲“The Star-Crossed Lovers” ハジメが大好きな曲。自身のジャズ・クラブで、バンドマン達がハジメの姿をお店で見かけると演奏してくれるこの曲。。
最高の名演奏は、、この作品の中でもハジメ自身が紹介していますが、、 Duke Ellinton の“Such Sweet Thunder”に収録されています。 Album一枚、、シェイクスピアに捧げた作品。エリントンとシェイクスピアの偉大なる邂逅。。「オセロー」に触発されたタイトル曲から始まり、、この“The Star-Crossed Lovers”ロミオとジュリエットのことを演ったものです。。ジョニー・ホッジスのアルト・サックスがメローでたまらない音を聴かせます。。 本の中では、、ハジメ自身が自分の過去を懐かしみ、、あの時のギラついた自分が表面的になってしまっていることを感じたり、、いよいよ島本さんとのクライマックスへの道しるべとして、、島本さんへこの曲についての解説をします。。「私達のようね・・・」と島本さんに言わしめる。。「悪い星のもとへ生まれた恋人達」というような意味があるとハジメの解説に、、島本さんが応えます。。そして、、二人は“中間のない世界へ”・・・ 

60年代来日したエリントンは、ちょうど起きた新潟地震のココロを痛め、、追加公演を開きその売上を地震の地へ寄付をしました。そんな篤いココロと感性が、、音の一つに一つに表れます。。

この作品の中でハジメが「この曲を聴くと・・・満たされない思いを抱えて生きていた。もっと若く、もっと飢えていて、もっと孤独だった。本当に単純に、まるで研ぎ澄まされたように僕自身だった・・・・」と振り返ります。。 私達も時代を重ねると、自分が丸く守りに入るようになってしまうことが多くなるのではないでしょうか? これくらいでいいや。。。なんて自分で自分をセーブしたり、、でもここで守りに入るか。。いつまでも飛び抜ける、突き抜ける。。子供のようなキラキラと若き日のギラギラと、、そんな気持ちを忘れたいけないように感じます。。 コジンマリ落ち着く人生ではなく、、キラキラ&ギラギラした人生を少し破天荒に・・・おもしろい人生を進みたいですね。。 私の中にも、、そんな思いを思い出させてくれる何曲かがあります。。自分が守りに入りそうな時はその曲を聴いて、鼓舞するようにしています。。

いつまでもキラキラでギラギラな人生を・・・・

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

妄想を掻き立てる・・コト

2010-12-21 | Jazz
島本さんとナット・キング・コールの歌を聴く“国境の南”-この国境の南という響きに不思議な感じを抱く主人公(ハジメ) そして島本さんと再会し、、伊豆の別荘でまた2人でこの作品を久ぶりに聴く。。響きとはウラハラに、、歌詞の内容にがっかりする2人。。そして、、、太陽の西の話を島本さんがする。。「ヒステリア・シベリアナ」という病気の話・・・・ 国境の南は「生」の象徴で太陽の西は「死」への象徴。。。として表現される、、これからハジメと島本さんが向かうのは「南」なのか。。「西」なのか。。。そんな小説のクライマックスへ向けて効果的に活用されるこの曲。。。

しかし実際にナット・キング・コールのアルバムにこの曲(国境の南)は収録されていない・・・村上春樹は知って書いたのか、、勘違いだったのか、、そんな曖昧さも食事の引き立たせ調味料のようで、、素敵です。 読者の妄想を膨らませます。。

そんな妄想をカタチに表現してくれたのが、、Claude Williamson Trio の“South Of The Border・West Of The Sun”です。1992年12月の録音です。。 この小説に紹介される曲を上品に丁寧に読後に聴くと、、そのシーンを含まらせる感じは、、深夜の寒さに瞬く星達の歓声のように聴こえます。。 クロード・ウィリアムソンの軽やかなピアノのタッチ。。深く情景が刻まれるその繊細な音が凄く心地良い響きです。。まさに「ロビンズ・ネスト」で聴いてきるようです。。。 カウンターには、ハジメと島本さんの2人がなにかヒソヒソ話しをているようで。。。 最高の妄想タイムですね。。

日頃の中で、、自分の妄想をどれだけ高め深め、、膨らませていますか?? 色々な妄想を自分の中でどんどん風船のように、、ニヤニヤしながら。。。そんな時間って必要です。。移動中の電車の中、、(あまりニヤニヤできないけど)ホッと、、一息コーヒー飲みながら・・寝る前、トイレの中。。お風呂で。。どこでも、、ちょっとありえないことまで、、どんどん妄想してみよう~ その中から思いもよらない奇抜な斬新なアイデアなどが浮ぶかも。。来週から冬休みの方も多いのでは? ボケっとばかりしてないで、、妄想で脳内活力化でもいかが?


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

辛いときには幸せなふりをしよう

2010-12-20 | Jazz
“国境の南、太陽の西”の中で、、主人公の僕(ハジメ)が小学校の時、、島本さんと良く聴いたレコード(島本さんのお父さんのレコード)のことを思い、、その中で、Nat King Cole の“Pretend”を聴く場面はこの作品でもキーになる場所ですね。。その後、、島本さんのことを思い、、ハジメはジャズバーを成功させ、、そのある日雨の中島本さんが表れ、、このレコードに赤いリボンをつけて島本さんがハジメにプレセントする、、、そして二人は箱根の別荘で、、しかし朝が明けると、、レコードとともに島本さんの姿は・・・・。 大変印象的な場面で奏でられるこの曲。。

そんな素敵な曲が含まれる、、ベスト盤“Nat King Cole Best”全編に響き渡るセツナな声。 こんな冬の夕暮れに藍色にそまる西の空を眺め、、この歌声に酔いしれる無情の時間。。。師走の喧騒をヒトトキ忘れさせてくれる極上の癒しです。。星空を瞬きながら聴く“Stardust” ふたご座流星群がお出迎えしてくれそうで、、あまり星がキレイではない東京もこの寒さで星達が煌めき、、2010年の良き締め括りをしてくれいるようで。。。。。 まさにKING!の名に相応しい、その魅惑的でコクのある声、こんな素敵な声を作るためにタバコ(KOOL)を1日3箱も吸うヘビースモーカーだったようで、、まだまだ活躍できる46歳で肺がんでこの世の去ります。。

小説の中で取り上げられている“Pretend”・・・辛いとき(ブルーなとき)こそ幸せのフリをしてみよう~ そっと背中を押してくれるような歌声が心に響きます。。こんな素敵な曲をハジメと島本さんは、、どんな思いで聴いていたのか・・・ 島本さんの心情にピッタリの曲ですね。。 しかし曲の使い方が魔法の如くうまいですよね~村上春樹のセンスには脱帽です。。 

今年も残り、、10日あまりとなりました。。中々回復の兆しはまだまだ闇から抜けないようにも感じます。。この小説の時代のようなバブル絶頂のようなことは起こらないと思いますが、、人々の心の豊かで、、最大の幸福と思えるような暮らし、、モノの豊かさだけではなく、、失っているココロの豊かさが向上できるように。。。。

辛いことがあっても幸せなふりをしよう。。フリもいつかは真実に、、辛いと幸せ、、たった「一」文字しか違わないから。。。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リズミカルな表現手法を身につける

2010-12-19 | Haruki Murakami
“1Q84”を読むまで殆ど、村上春樹氏の著を読んだことが無かった、、後追いで読むで何かイヤで。。。 しかし、たまたまタイトルに引かれてその書籍に触れて脳髄に直撃を受けた。。前頭葉がビシビシ刺激されたというか。。一気にムラカミ・ワールドに染まってしまいました。。今年に入り、、“風の歌を聴け”からの長編はすべて読み込みまして、、、堪能と官能の1年を過ごせたように感じます。

今日はその中で、、異作の一つ“国境の南、太陽の西”1992年10月に書き下ろし長編小説として講談社より発売。アメリカのプリンストンで書かれました。 次作“ねじまき鳥クロニクル”の執筆中、、第1稿を推敲する際に削った部分が元になり、、そこに更に加筆するカタチで完成させた作品です。

時代はバブル絶頂期の東京。。自分は不完全だと感じる主人公の僕(ハジメ)が自身の成長過程を振り返りながら、、『上品なジャズバー』を経営し裕福で安定した生活と家族に恵まれ。。奥様と子供2名との暮らしが表面的には何の問題も無いだが、、ココロの空白は埋めることができないような虚無感がある。。昔の忘れられない思い出。。淡い島本さん刹那な思い出とそしてイヤなカタチで別れた彼女イズミの思い出が頭の中を過ぎる。。。 そんな中成功を収めた主人公が、、雑誌ブルータスに取り上げられ、、過去の友人などがザジバーへ足を運んでくれ、イズミの変わり果てた現状を知ることになり、、イズミがこの場所へ来るのではないかという感覚に陥る、、しかし雨の降る夜に表れたのは島本さんだった。。。。。 過去に街で見かけた「赤」い女性は島本さんであり、、主人公の前に登場する島本さんはいつも「青」 一見すると何でもない過去から心引かれた女性との不倫? ラヴ・ロマンス。。そして家庭崩壊で、彼女と最後は一緒に・・なんてありきたりの表面浚い型の文章になっちゃうようなモノですが、、そこはムラカミ・ワールド。。捲りめく現世と黄泉の通信衛星的な不可思議な感覚へと読者を誘います。。 島本さんは本物なのか、、イズミの化身なのか? 独特な生きている人物なのか? 死んでいる人間との霊的通信の中を読者は現実と重ねて表現しているのか?? 浮遊感たっぷりの感覚はデビュー作品の『鼠』の表現からスタンスとしては変わらないですね。。 このタッチが独特な世界を醸し出し、、何でもない恋愛小説をここまで「盛る」か!!と読後感を思わせる変な感動が押し寄せます。 面白いです。。音楽に造詣の深い氏ならではの「音」の活用。ページを捲るたび聞えるBGM・・ 読みながら聴覚の創造力をここまで高めることができるのもムラカミ・ワールドの特徴ですね。。 視覚的要素はどの書籍も当たり前ですが、、こんなに聴覚を刺激作品を毎回毎回生み出すパワーと表現力も魅力の一つだと感じます。。

もちろん視覚的要素としての表現力を凄まじいモノがありますが、、何でもない食事を作る作業も表現の仕方でこんなに味覚を刺激されるのか。。と感じるくらい説明表現がうまいですよね。 本を読むとバーへ行ってお酒片手につまみが食べたくなったり、、パスタが食べたくなるのは他の作者では絶対に無いですね。
“ノルウエーの森”は「赤」と「緑」が死と生の表現として活用され対比しながら物語が進みましたが、、この作品は「赤」と「青」。赤は生の象徴で、青は死の象徴。。そんな対比の表現と色使いを感じるとまた見える世界がありますね。。

普通の日常をここまで非日常的に表現できる。。ウマサ、面白さ。。 単なる不倫小説になっちゃうことをここまで深く、、バブル時代の幻想を揶揄し、、マヤカシの世をあざ笑うかの如く。みんな!目を覚ませ!!と このまま行っちゃうと、、日本は太陽の西。。国が沈むよ~ なんて言っているようで・・・日出る国が、、太陽の西へ行けば・・・中国 そして、、次作品“ねじまき鳥クロニクル”では、、日中戦争を含めた、、日本が一度没する過程の一部が赤裸々に表現されることになりますね。

普通のことでもどこまで上手く表現できるか。。自社も商品・サービスなど、、村上春樹の文章から学べることは沢山ありますね。何気ない表現に着目してみよう~

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最高のロックン・ロールバンド -Serendipity力を発揮

2010-12-16 | Miles Davis
Miles Davis の名盤中の名盤“Bitces Brew”1970年4月発売。。 その革命的Album発売から40年、、レガシー・エディションとして3CD+DVD付が発売になりました。。輸入盤では出ていましたが。。日本盤は輸入盤のいいとこ取りのような組み合わせでの登場となりました。 時代を超越し、60年代の総括と70年の開幕を告げる革命的音達。。凄まじいジャンルを超えた、、魔女の心振るわせる音がぎっしりと詰まっているように感じます。。。

アルバムの語源は『Wiches Brew』(魔女はつくった媚薬)というところから発想されているようで、、そして最高のセンスでWiches⇒Bitchesへ変換される。。一説ではマイルスの近くで働く白人女性のことを「ホワイト・ビッチ(白いあばずれ)」などと言っていたことも要因だとか。。もちろん、、本当の魔女? ベティ・メイブリーとの出会いがマイルスの様々な変化に大きく寄与してくことになりますね。。その出逢いが大きなこのAlbumへと大きく舵を取ることになります。

1968年ロックも大きなウネリの中へ、、、インプロヴィゼーションは当たり前、、ジミヘンやグレートフル・デッドなどなど、、マイルスの心を揺さぶる大きな潮流が起き、、その音源はベディを通じてマイルスへもたらされることに、、特に当時発売されていた“Electric Ladyland”から受けた衝撃はいかがばかりだったのか?? 案外保守的なマイルスもこの音やジミヘンの奏でる悪魔の音と一番身近にいる小悪魔女から大いなる魔法を受けることになりますね。。 そんなちょっとした思わぬ偶然から発見する才能に長けていたマイルスは自身のSerendipityを発揮し、、どんどん新しい方向性を構築します。。

そしてそんなマイルスの妄想構想をカタチにする絶妙のパートナーと知り合います。。ジョー・ザヴィヌル(key) そしてメンバーを固め、固定概念を払いのけ自由な発想と緻密な計算のもとにこのAlbumへと昇華することになります。
今回のエディションでは、そんな音を生でCDとDVDでも垣間見ることができ、、そのジャンルを超えた最高のロックバンドが姿を見ることだでき、至福の年末となりました。

ちょっとした思い付きや偶然から発見できることってありますね。 ただし常に考えているから、、その偶然が発見できるわけで、、何も考えていないところからは何も生まれません。。常日頃から「考える」「本質を観る」そんな思考をもつことで、、その「Serendipity」を発揮できるようになるのでは??

-日頃から「考える」コトを怠らないようにしないといけないですね。。 仕事終わって、家でビール呑みながらTV観てゴロゴロでは発想は生まれないです。 一方通行のTVからの情報に思考を固められないように、、、、


マイルス研究の第一人者の中山康樹氏の『マイルスの夏、1969』はこの時代のマイルスを感じる一級品の書籍です。。 オススメ!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする