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お気に入りの音楽や活字。その中に秘められた想いと、世の中の事、セールスの事をリンクさせて紹介していきます。

解脱力~力が抜けた力作~

2010-12-03 | Bob Dylan
バイク事故後、、心の余裕があり、、家族との大事な時間を過ごし・・そんな寛大さがDylanの中から沸々と沸き上がった中で、、ホークスの面々がウッドストック近郊のDylanの近くへ越してくることに、、通称ビッグ・ピンクでのデモが始まるのが、、67年6月のこと、、自宅地下での創作活動から、、Dylanも午後1時になると地下室へやってきて、、気心知れたメンバーと誰に公開するワケでもない曲をどんどん創り出して行くことに、、そんな楽曲数は150曲にものぼると・・・ 8月になると“新曲を著作登録するためにデモづくり”という目的にレコーディング活動は10月まで続けられました。。場所の関係もあったのか、、大音量が出せない、、録音状態としてもあまり良くない中で、、ヒルビリー・カントリー・ロカビリー・ゴスベル・ブルースそしてR&Bを基盤に、、それぞれを紡ぎ新しい音へと消化し昇華して様はは、、時代が“サマーオブラヴ”とサイケを中心としてRockの概念、価値をどんどん変え、、未知の概念へと進化するなかで、全く異方向へと食指をのばし、、70年へ向けてのアメリカ南部の音を新しいRockとして組み立てる基礎となります。。。

これら録音された音は当時発表されず、、しかしバーズやピーター・ポール&マリー、マン・フレッドマン、ブライアン・オーガーなどにカバーされヒットしていきます。。 もちろんホークスの面々もこの後 The Band へと・・・・ そしてこおn音源が海賊盤として1969年に『Great White Wonder』として発売され、、(ロックの海賊盤第1号だろう・・・) この音源あたりが、、トラフィックやストーンズのベガーズ・・そしてブランド・フェイスなどへ。。影響さて反映されていくことになりますね・・・

この音自体は。。1975年6月26日に“The Basement Tapes(邦題:地下室)”として発売されることに・・・・。なんで5年以上の歳月を経て今更・・な感じがしたのでは、、貴重な音源に変わりはないのですが、、肩の力の抜けた、、ラフで自由度の高いセッション。セッションだから中途半端なモノや、やっつけ仕事的なモノも多いですが、、そんな中でも秀作にも溢れます。。

また、Albumに何故か収録されなかった秀逸な“I Shall Be Released”や“Santa-Fe”は“The Bootleg Series Vol.1-3”へ収録されました。特にアイ・シャル・・・・の演奏力の凄さとコーラスワークの美しさは特質すべきモノです。


その他、、“Biograph”には“The Mighty Quinn(Quinn The eskimo)”が収録され、、マン・フレッドマンではなくDylanの原曲を聴くことができますし、、、


映画のサントラで“I'm Not There”では、、初音源で“I'm Not There”を聴くことができます。。。


まだまだ埋もれている、、地下鉱脈は出てくるのか・・・セッションでここまで生み出しちゃんだから・・・それの行動のどれもが。。歴史を創ることになる。。。オソルベシDylan。

肩の力を抜いて、、自分を見つめる時間も必要ですね。。 そんな中から意外なモノが生み出されるかも、、 優雅に少し、、自分に距離をもって、、見つめ直してみては? 12月、、師走だからこそ、、喧騒に呑まれないように・・・


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