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YES MUSIC YES SALES

お気に入りの音楽や活字。その中に秘められた想いと、世の中の事、セールスの事をリンクさせて紹介していきます。

「孤独」に浸りintakeする

2011-03-09 | Classic
今週は“アフターダーク”の中で印象的に使われた曲をツラツラと・・・・・
昨日の曲は全編にわたる主題歌のような感じでしたが、、この曲は対をなす。。。都会の暗部を映すかのような。。これまた最高に素晴らしい活用をさている名曲です。 Johann Sebastian Bach The Complete English Suites Nos.2&3 イヴォ・ポゴレリチの演奏です。
全部で6曲から成る美しい旋律の組曲。バッハは「イギリス組曲」「フランス組曲」「パルティータ」の3曲をクラヴィーア(鍵盤楽器)のために書きました。 いずれも庶民の日常生活に関わる舞曲を組み合わせたもの。。「イギリス組曲」はもっとも早い時期に作曲されたもののようです。。
“アフターダーク”の中の悪側の位置を与えられているし白川。そんな白川が中国売春婦に暴力をふるった後、、誰もいない会社へ戻り淡々と仕事をこなす。。キーボードを叩く音とこの曲を奏でる鍵盤がリンクしているようで、、、その孤独な時間を愛し、、満足しながら仕事に集中する白川の姿の現代を垣間見えるように思えます。。

何でもない普通の庶民である白川。。クールで知的で人付き合いはごく少数で、、誰にも干渉されることなく自分の思い通りにコトを進めることが(完璧に)最重要。。だから自分のマニュアルから外れるようなイレギュラーが起こると。。キレる。。。見境無く。。 ITという言葉が先行し、、ITができるやつが持て囃され、、IT長者やITバブルなどと言われ、、IT企業「楽天」「ソフトバンク」が球団をもったのもこの年。ライブドア・堀江社長が脚光を浴びたのもこの年。。。 なにか醒めていて。。白・黒だけで物事を判断し、、勝ち組・負け組などという言葉が目立ちました。。そんな新しいタイプの人物をこの白川の中に見出します。冷静のようで、、しかしキレるとどうしようもなくなる。。。 無差別大量殺人「誰でもいいから殺したい」なんていう感覚が生まれるのもこの時代に派遣社員の数が増え、、そんな中から先行きの見えない状況から自己中心的な破滅感から・・・事件を起こしてしまう。。。。 相反する感情の高ぶりを抑えられない衝動に駆られる。。ブレーキが効かない自分になっしてまう。。 恐ろしいことですが、、現実に2004年以降増えてますよね。駅の広告の中に社内で暴力を振るわないとか、、電車に警備員が巡回して乗ったり、、、このあたりから増えてきましたよね。

まさに心の闇が深く覆いかぶさってきた時代です。 そんな白川の様子とこの曲の最高のマッチ感・・それも奇才ボコレッチの若い迸る演奏。。自分の中で閉じて完結している白川自身と内側へ最高の力を集め演奏を行うボコレッチの感情の微妙さが最高です。 闇の中奏でる鍵盤とキーボード。。が織り成す心の深い部分の闇(病み)が表現されているようで。。この作品の中でも妄想を膨らませる最高の場面の一つですね。

3月も9日・・・昼間はだんだん暖かくなりましたね。。今日は地震で東京もジワリジワリと長時間横揺れが続きました。。。仙台沖か。。前原さんも辞任して、、仙台のある団体が。。。創○苑・・・・ 京大ネットカンニングの子もたしか仙台の予備校?? 仙台繋がりだね~ ふぅん~

情報の見方で一方的に観ちゃダメね~ じっくり孤独に色々な着眼で観ること。。。inputのレヴェルではなくintakeすることでどんどん自分の中に色々な側面で情報を入れてみよう! 全然別のモノがつながることが、、点が線へ。。。。興味深くなってきますよ~ 

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「ずいぶん意味ある出来事に思える・・・」 成長実感を掴み取る

2011-02-22 | Classic
昨日は、、戦後日本の動乱期を・・・紐解く秀作でございました。。今日はまた“海辺のカフカ”から、、、 ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番二長調「幽霊」です。。

カフカの下巻で、、星野くんが小さな喫茶店で「大公」に感動し、、隠れ家に帰る途中廉価盤のCDを購入し、、部屋で「大公」を聴きます。 -彼はソファに寝ころんで、ピアノと弦の響きに耳を澄ませた。その深く美しい旋律は彼の胸に染みこみ、フーガの精緻な絡みは心をかきたてた。 ―海辺のカフカ 下巻より、、

そして1週間前の自分だったら、、一生一切れも理解できなかっただろうと。。。。そんな偶然の巡り合わせで、音楽を受け入れる自分を『ずいぶん意味ある出来事に思える』と星野くんは感じています。。その時流れたのがこの「幽霊」ですね。。

そんなベートーヴェンのピアノ三重奏曲第5番<作品70-1> 1808年にピアノ・ソナタとして書き始められ、元々ルドルフ大公に捧げるはずが、エルデーディ伯爵夫人が熱心に新作を依頼したためにピアノ・ソナタから2曲のピアノ三重奏へ変わったと・・・
「幽霊」というタイトルは、ベートヴェンがシェイクスピア悲劇の『マクベス』のために書かれた魔女の宴会シーンのスケッチを作品に流用したと言われているため。。。魔女と幽霊は全く別物ですが、、第二楽章の開始部分が当時の聴衆にとっていかにも「幽霊」が出てきそうな不気味な雰囲気に感じられてそう呼ばれたと言われている。。 誰が「幽霊」と命名したのかは分かっていないようです。。。
この時期は交響曲第5番<運命>や交響曲第6番<田園>が書かれた時期でもあって、、進行する耳の病気への苦悩を克服しながら中期の傑作が書かれた時期でもあります。。 1808年の12月のクリスマスもエールデーディ伯爵の邸宅でベート―ヴェン自身がピアノを弾いてこのピアノ三重奏曲第5番を演奏したようです。。

そんなベートーヴェンのピアノ三重奏曲の演奏でゆるぎない筆頭的な地位を築いているスーク・トリオの演奏を聴いています。。。ヴァイオリンのヨゼフ・スーク チェロはヨゼフ・フッフロ ピアノがヤン・パネンカというメンバー。。 ソリストとしても申し分ない技術は勿論のこと、、細やかな気品ある音、、豊かで、、絶妙なバランスでアンサンブルを聴かせてくれます。。。
カフカの中でも大島さんと星野くんの会話の中で、、大島さんはこのスーク・トリオの「大公」の演奏が―美しくバランスがとれていて、緑の草むらをわたる風のような匂いがします―と語っています。。

星野くんではありませんが、、何がひょんなきっかけで。。変わるポイントってありますよね。。まったく興味が無かったモノが、自分の成長に合わせて心に引っ掛かるようになること、、 関心の無かったことが良く見え感じるようになる。。。 星野くんもこの不可解異常な体験を通じて自分の成長に合わせて、、自分の成長実感を感じたのではないでしょうか。。

私たちも、現状に甘んじず自分が行動を起すことが大切ですね。どんどん体験する。恐れず経験を積むこと。。 それが不思議と新しいことを引き寄せるように感じます。。そして気付いた時に、、感じる成長実感。。 今年は「卯」の扉が開く年。。どんどん行動し、体験し成長実感を掴もう!


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「愉しむ」余裕を、、持つこと

2011-02-20 | Classic
そんな星野くんが、、高松の喫茶店に偶然入り、、聴いた曲がこの100ドルトリオと言われた演奏で聴く・・ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調「大公」です。。
1811年、ベートヴェンが40歳の時に作曲したルドルフ大公に捧げた傑作。。。3つの楽器が対等に渡り合い。緊密なアンサンブルを織り成す。。この演奏は1941年9月に録音された、、ピアノがアルトゥール・ルービンシュタイン ヴァイオリンがヤッシャ・ハイフェッツ チェロがエマニュエル・フォイアマン という当時の巨匠達の演奏です。決して温和に融合的に録音されたというより。。。演奏をめぐって火花が散ったとか。。。そんな険悪な雰囲気?でもこれだけの快活で優雅さがあり、、そしてお互いを意識した緊張感が潜む最高の演奏を聞かせてくれます。。しかし1941年の録音でここまでいい音で聴けるんだからね~ ジャケも秀逸でお互いの真剣さと見えない緊迫感がビシビシと伝わってきますね。。そんな演奏を心安らかに聴ける贅沢。。。たまらんです。。

“海辺のカフカ”の中で、、この喫茶店のマスターと星野くんのやりとりが、、上巻のカーオーディオの中でシューベルトを聴く、大島さんと「僕」との“対”のようで面白い。。まったくこのような音楽に興味のなかった星野くんが少しづつ、、感性を揺さぶられていく様は、、すごく趣き深い。。その後星野くんが観る映画がフランソワ・トリュフォーの2本立て・・・『大人は判ってくれない』『ピアニストを撃て』って。。。。観るの映画のタイトルの絶妙の配置ですね。。 また喫茶店でハイドンのことを教わり。。また『大公トリオ』を聴く。。そしてナカタさんを助け。。最後までついていく決意をする。まるで、、ルドルフ大公がベートヴェンを援助したように。。。。

村上氏は小説の中で使う「音」は本当にどこまで緻密なんだという絶妙な、、意味合いを含んでいることを感じます。調べれば調べるだけ観えてくる。。。そのナイスな選曲にいつも脱帽します。。 2重3重の解釈が、、たまらないですね。。ディズニーの隠れミッキーのようです。

今日は日曜日・・・あまり気温が上がらない東京足立区ですが、、、こんな世紀の名演奏を聴きながら、、琥珀色の空を眺め、、ちょっとずつ伸びるスカイツリーを見上げて、、心地よい空間を、、愉しむ。。大人の贅沢な時間です。

こんな心の余裕が時には必要。。。 あくせくせず。。優雅に、、気持ちを切り替えて今週も「愉しむ」仕事をしていかないとね。

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たまには、、優雅に冗長に・・・

2011-02-18 | Classic
“海辺のカフカ”の上巻で、、高知四国山地の隠れ家へ移動する際、、大島さんと田村カフカがカーオーディオのCDで流れてくるのが、、フランツ・シューベルトの“ピアノ・ソナタ第17番ニ長調D850”です。 この章で大島さんのこの曲の見解を話す場面を読んでいると、、、村上氏がこの曲に対する思い入れをグッと感じますね。 
そんなこの曲ですが、、決してピアノソナタ22曲の中で大きく評価されている訳ではありませんね。シューベルトのピアノ・ソナタがあまり大きく取り上げられることも少ない中で、、17番はさほど・・・という感じです。 この曲は1825年の夏、、シューベルト28歳の時に北オーストリアの高地地方を旅した際に作曲されたようです。経済的にも生活が安定したシューベルトが創り上げた。。。不運を脱し、、少し心の余裕があったのか・・・そんな心模様が反映されてか。。無の心に無の頭で。。浮かぶ旋律を穏やかに自由に鍵盤の上に落として創り上げたようにも感じます。。

重厚な第1楽章 ゆったりと流れる美しい第2楽章 躍動的な第3楽章 ぎこちない旋律の第4楽章・・・

小説の中で、、大島さんが「とくにニ長調のソナタを完璧に演奏するのは、世界で一番むずかしい作業のひとつだと・・・四つの楽章をならべ、統一性ということを念頭に置いて聴いてみると、、満足の行く演奏をしたピアニストはいない。。。」と、、、何故かと「僕」に聴く?「曲そのものが不完全だからだ・・・」と、、シューマンはこの曲を『天国的に冗長』だと評価したとか・・・・
しかしそんな不完全なモノに多くのピアニストが挑むのかという質問に、、大島さんが「ある種の不完全であるが故に人間の心を強く引きつける―少なくともある種の人間の心を強く引きつける・・・・」「質の良い稠密な不完全さは人の意識を刺激し、注意力を喚起してくれる・・・」
そして。。。大島さんはこう結論づける「シューベルトというのは、僕に言わせれば、ものごとのありかたに挑んで敗れるための音楽なんだ。それがロマンティシズムの本質であり、ジューベルトの音楽はそういう意味においてロマンティシズムの精華なんだ」

また村上氏は“意味がなければスイングはない”の中でも、、この曲を詳しく書いています。。 「冗長さ」「まとまりのなさ」「はた迷惑さ」は氏の心に馴染むと、ベートーヴェンやモーツアルトにはない、、「自由なばらけ」のようなものがあると・・そこにある世界に個人的に、足を踏み入れていくことができる。音を素手ですくい上げて、そこから自分なりの音楽的情景を、気の向くままに描いている。そのような融通無碍な世界が、そこにはあるのだと・・・・シューベルトの音楽は目線が低い。むずかしいこと抜きで、我々を温かく迎え入れ、彼の音楽が醸し出す心地よいエーテルの中に、損得抜きで浸らせてくれる・・・・時代的に言えば、我々はあらゆる芸術の領域において、ますます「ソフトな混沌:求める傾向にあるようだと・・・


何だろう? 「俺が」「俺が」していないこの曲が、、スゥ~と心に中に入ってくるような。。朝の光を受けて太陽の光が心の中にスゥ~と染み入るように・・・・ 考えないことで生まれる輝石の産物。。しかし偶然できるものではなく蓄積があってのこと。。。若くして死したジューベルトの凝縮の人生の成せる業だったのでしょうね。。 私たちもいきなりの偶然はないですね。。コツコツ積み上げた努力はやはり何かのカタチで帰ってくるのではないでしょうか。。 無の心、、無の頭になれるための、、努力・経験・体験・・があって、、完成するものが「ポっ!」と浮かぶような気がしますね~
何も考えないで。。。次ぎへの頭の切り替えのとき。。この曲を流しながら。。心地よい弛緩に浸る。。いいですね。

そんな浸る音は、、サー・クリフォード・ガーゾンのピアノです。。村上氏もこのクリフォード・ガーソンのタッチに賞賛を送っていますね。長く着込んだ上等のツイードの上着ような心地よさ・・・と

明日は土曜日・・・小さな春を感じ、、ちょっぴり優雅な気分で冗長に、、ダラダラとシューベルトのピアノ。ソナタに浸る。。悪くないカモ・・・ね。



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開門の年の戦いはどうなるのか?

2011-02-16 | Classic
昨日はワーグナーでした。。ということは、、本日はブラームスです。。 後期ロマン派といわれた中の巨頭である2人。。対立派として取り上げられますね~ あまりクラシックに見識のない私がどうこう書くことはできませんが、、 そんな違う側面から「音」の成り立ちや作曲家の創造力の源を知ることは、、曲の面白さをグ~んと増しますね。。もともとブラームスは戦闘的な感じではなく。。ワーグナー派にも敵意はもっていなかったと・・ワーグナーに好意を抱いていたというが、、世の中の趨勢で人間関係の対立に加わらずにいられない状況で、、そして担ぎあげられる結果になったようですね。。ワーグナー派は「音楽は感情で表現するべきである」とし、、ブラームス派側は「音楽の内容は響きつつ動く形式である」ということだそうで。。。ブラームスも(音楽を聴くものが音楽を理性と感性に基づいて受け取り、そうすることによっておのずとその感情が生まれるものでなければならない・そして、形式を持って作られることによって、それが完結した統一体として聴く者に訴えるものでなければならない)と考えていたようです。。。 ―樋口裕一氏の書籍より

そんなブラームスの最高傑作の1つ交響曲第1番 ハ短調 作品68 です。。 ちょうど今 第四楽章が聞こえています。。クララへの秘めた思いを曲に託し。。この第四楽章も印象的なホルンのメロディが切なく達成できない恋を奏でる。。。ブラームスの抑えても抑えきれないセツナな愛を、、クララへの思い甘美な陶酔・・唯一無二の愛を・・・ その愛をグっと抑えこんだ気持ちを曲の中にシタタメル・・・ 嗚呼、、儚い哉、、、、、
この交響曲は20年の歳月をかけて創られたといわれていますね。。 緊張感と鼓動の高鳴りのようなティンパニ・・・深いメロディ。 選大人として確立する自分への確かな足取りを刻み、、成長していくようですね。 そして心の迷いのような幻想的ね弦楽器の広がり。。バイオイン・ソロの美しい第二楽章、クラリネットが美しい第三楽章・・・ アルプスの山々のように清々しくその情景に感動し、、第四楽章で大平原へ流れる川の流れのように滔々と・・・幾多の試練を乗り越え、苦悩の果てにたどり着いた自分(ブラームス)の姿を映しているようですね。。。 
そんな素晴らしいこの曲を、、本日はカラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で聴いております。。 ベルリン・フィルとブラームスは深いつながりがあるし、、この第1楽章の怒涛疾風な表現をカラヤンは得意としていたようで、、演奏回数も大変多いようですね。本当に深い演奏です。。

さてさて、、「卯」の門が開く今年。。都知事選が行われますね~石原長期体制にいよいよ終焉が起きるのか! 予想通りワタミの美樹さんが登場しますね~ もう政治しかやるもんないもんね~ 4ch中心にテレビも出まくってるし、、 ということはナベツネがバック? 名前は強い名前だしね。。今年はちょうど新しい12年の始まりだから、、選挙に出るのはバッチリのタイミングだね~ 先手必勝!これで石原さんどう出るか・・・ 民主は?? 東さんも出鼻を挫じかれたね~ 少し注目です。。 美樹さんでもいいけど。。内面無い人だからね。。短気だし。。人とうまく巻き込んで自分が自分がではなく。。。協力体制が取れればいいかもしれないけど、、あんまり出すぎて。。脚引っ張られないように。。。 この政治家になることも「夢」で・・・・日付いれてたのかね~??? 過去にはあまり聞いたことなかったけど、、 


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自分の気持ちをどのように表現するか・・・

2011-02-15 | Classic
午前中は雪がしっかり残ってサックサックと子供の頃の楽しい雪道が思い出されました。。 あっという間に午後一で溶けちゃいましたね~しかし久しぶりに積もった。。こんな季節感もいいですね。。 慣れない雪道で転倒された方はお大事に・・・

さて、、午後は気持ちよく晴れて・・・雪がジワ~と溶けていくのを見ていると、、なんか重厚な重い曲が聴きたくなって ず~と聴いてます。。 Richard Wagner “Tristan Und Isolde”そうでございます。。ワーグナーの超大作 楽劇≪トリスタンとイゾルデ≫でございます。
やっとこの年になって、、この楽劇の面白さをしみじみ味わえるようになりました~ 久しぶりの渋谷のライオンへ行きたいね・・

音楽家という枠に囚われない、、当時のドイツに大きな影響を与えました。その存在感の大きさは凄まじいモノがありますね。。ヒトラーにまで愛され、いくつかの曲はナチスの宣伝に大々的に利用されたりしました。

そんなワーグナーの中でも傑作と言われた一つがこの楽劇ですね。 第1幕~第3幕まで。。 特に第1幕の前奏曲がこれからの物語の良い導入となり、、聴くモノの気持ちを高ぶらせます。。叶うはずのない、、トリスタンとイゾルデの恋の物語。。特に2幕のでのエロテックでもあり融合の音の重なり具合。。溶け合い統合される抒情感の凄さ。。その恍惚感と言い。。激しい情景が心を駆り立てます。。大音量で楽しむ陶酔感は極上のトリップタイムですね。。ヘタなクスリより、、最高にイッチャう・・・のでは??

見事な転換力、、そして台本の緻密さ。。。ワーグナーの魅力をたっぷりと堪能できます。凄まじいパワーを感します。

性愛があたかも一つの宗教のような崇高で聖なるものになっている。神が信じられなくなり、神秘体験がなくなり、宗教的なエクスタシーがなくなくなったとき、残されたのは性愛のエクスタシーでしかなくなったと・・・樋口裕一氏は説く。。

この作品に取りかかった時、、ワーグナーは善良な資産家ヴェーゼンドンク氏の提供する「隠れ家」に住むことを許される。そこにはヴェーゼンドンク氏の美しく若い妻マティルデがいた。。。そしてワーグナーなこの妻マティルテとフ不倫の関係へ。。。。。ワーグナーはこの作品を通じて、、マティルテとの間で燃え上がった愛の形を作品の中で結晶させていくことになります。。 神へ捧げる音楽の時代から、、人へ着目が移り。。自身の心情を音へ移す、、激しく・。感情的に。。。。 喜怒哀楽を音としてギュ~と詰め込む。。 

今回はカルロス・クライバー指揮 ドレスデン国立管弦楽団の演奏です。 なんだろうこの轟くような力は、、一度目の前でこの演奏を聴きたい~凄まじいさ。。ここまで人間は表現できるのだろか!と感じる魂が伝わります。。。

またこの作品はオペラ対訳ライブラリー ワーグナー トリスタンとイゾルデ(高辻知義氏 訳)を読みながら堪能すると、、小説を読みながら、、目と耳で最高の時間を愉しめます。。 オススメ~


自分の伝えたいことをどのように相手に伝えるか・・・一方通行にならず、、双方向で心が通うように・・・ どう表現するか、、そんな学びのためにオペラに耳を傾けるもの良い一つかと。。。先日も書きましたが、、ホンモノへどれだけ触れるか。。体験するか。。行動に移せる人は強いです。

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天にも昇る思いを感じる年に・・・・・

2011-02-03 | Classic
2月3日節分 いよいよ節は分かれて、、新しい卯の扉が開きました! いよいよ明日の4日から新年ですね~ 激動の2011年本格始動となりワクワクした気持ちでいっぱいですね。

そんな天にも昇るようなワクワクで魅惑の曲。。。モーツァルトの交響曲第41番『ジュピター』でございます。。。。
1788年8月10日に完成された。同年作曲された交響曲第39番、第40番とともに「3大交響曲」と呼ばれていますね。。しかし6月~8月の間で凄い名作を3つも創り上げるなんて、、やはり天才だったんぽですかね~

ローマ神話の神ジュピターにちなんだこの曲のニックネームは、同時代のヨハン・ペーター・ザーロモンが名付けたと言われています。ジュピターはローマ神話における最高神であり、この曲のスケールの大きさや荘厳さが、ジュピターという名とピッタリマッチしています。。モーツァルトを崇敬していたリヒャルト・シュトラウスは、若い頃「ジュピター交響曲は私が聴いた音楽の中で最も偉大なものである。終曲のフーガを聞いたとき、私は天にいるかの思いがした」と賛辞していると・・・

演奏時間も30分~40分かかるもので、、モーツァルトの中での最大の長さでしょうね。編成はそれほど大きくなく、クラリネットなしでフルートも1本のみです。。しかしこの重厚感。。畳み掛ける音色。。音圧。。音の粒をどのように料理して最高の状態へ仕上げる凄さ。。。第1楽章~第4楽章まで、、力強さと繊細さ。。。緊密な構成と熱気を感じます。。凄まじいです。。

今日は、、パブロ・カザルス指揮 マールボロ音楽祭管弦楽団による演奏です・剛健で力強いカザルスの指揮と心の響きを見せる一体感の演奏。。この熱き厚み・・重厚の濃厚です。

新しい幕開け。。「健康」「思考」「役割」が今年のキーワード。。。体調を整え、、整体やリンパの流れを作り、、気の流れを整えて、、健康を中心に、、どんどん「考える」こと「考える」クセをつける。。WHY!WHY!WHY!WHY!!!!!!とね。落とし込んでみないとね。。 そして「役割」この世の中から自分が与えられた役目は。。社会に対する、、組織の中。。じぶんの「役割」を考え、、追求していく姿勢が大切ですね。。

そして感度を高く。。。。天にも昇る素敵な体験を沢山たくさん体験するコト・・・ その行動が微差は大差になります。 勉強し良いものにどんどん触れる。。家に籠ってばかりもダメですよ~どんどん行動しましょう!そして「卯」の扉を開こう!


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「冬の旅」から「春」はやってくるのか?

2011-01-31 | Classic
今日で1月も終わりですね~ 今年は冬の猛威がすごいですね。。日本海側の皆様は、、お疲れ様です。。東京はなんとか晴れの日が多く。。ただ平均気温は例年より低かったようですね。。
そんな1月31日は、フランツ・ベーター・シューベルトの生誕日ですね。1797年1月31日生―1828年11月19日没 31歳という若さで亡くなっていますね。。 歌曲の王と言われ、、そんな中でも有名な『美しき水車小屋の娘』『白鳥の歌』などありますが、、やはりこの季節に合わせて『冬の旅』です。1827年に作られた連作歌曲集です。自分の幸薄な人生を描ききっているかのような作品ですね。 ドイツの詩人ヴィルヘルム・ミュラーの詩集による2部に分かれた24の歌曲からなります。 失恋した若者が街を捨て流離いの旅を続ける物語。全曲を通じての「疎外感」「絶望と悲しみ」「決して得られないもの、もう失われてしまったものへの憧れ」に満ちて・・「死」と隣り合わせながらも生きる姿は私たちに強く訴えるものがあります。

こんな肌寒い夜に、、しんみりと音を楽しむ。。ロックで氷をカラカラ鳴らしながら、、、幻想の世界で雪の中を彷徨い、、当て所なく孤独感を感じる。。最後の楽章で寒空の下で凍える手で手回しオルガンを弾き、、誰も聴かない歌を歌う老人の孤独な姿を描く「辻音楽師」で終える儚さ。。。

この作品ではバリトンのディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの技巧的な特徴の歌が、、またまた想像力を紋々と膨らませます。。 ピアノ演奏はジェラルド・ムーアで、、二人のシンクロ具合が感性を奮い立たせます。。

村上春樹氏の「国境の南、太陽の西」でも・・自分がすっぽりとはまってしまった高度な資本主義の論理によって成立した世界から抜け出せなくなっている自分を思い・・・BMWのハンドルを握りながら青山通りの信号待ちでこの「冬の旅」を聴くシーンは印象的で、、これから起こる自分の身は表面は豊かなようで、、実は儚く孤独で空しさの中であがいているように・・・マッチしていますね。

年が明けて、、、政治の世界では小沢さんの起訴が強制執行されることに。。。本当に国民を思い、、突き進むが、、「冬の旅」は終わりそうにないね~表面的にしか見えないけど、、春がやってくることを祈りながら・・・本当は冬の道なのにのうのうと春を謳歌しているダメ政治家のみなさんはそろそろ退去していただかないと。。。。

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古典やクラシック的に生きること・・・調和と幻想

2011-01-23 | Classic
-気持ち良く晴れわたった十一月の午後、第三機動隊が九号館に突入した時にはヴィヴァルディの「調和と幻想」がフル・ボリュームで流れていたということだが、真偽のほどはわからない。六九年をめぐる心暖まる伝説のひとつだ。 -村上春樹『1973年のピンボール』より。。。 
この節を読んでから、、ヴィヴァルディの“調和と幻想”が聴きたくて・・・ タイトルがいいですよね。。調和と霊感とも副題がついていますよね。。“L'Estro armonico”ですが、、1711年頃出来上がったものでしょうか。意味合いとしては「音楽的な霊感」と捉えることができきるようですね。aronico=和声という意味で、、和声の自由な創造とも解釈できるそうです。

この作品は1本から4本のヴァイオリンのために書かれた(部分的にチェロも加わります)12曲から耕成される協奏曲ですね。リトルネロ形式に則って、急-緩-急という3楽章制の独奏協奏曲の形式を完成した作品です。バッハはこの曲を研究して、ヴィヴァルディのコンチェルトをオルガンやチェンバロ用に編曲したのは有名だそうです。。 
何度聴いても美しい音色で始まり。。。機動隊との衝突とこの音楽が大音量で流れている不協和音を「心暖まる伝説」と表現する春樹氏。。そのアンバランス感を曲を初めて聴いたときに感じました。。 しかし綺麗な展開で、、こんな素敵な日曜日は心穏やかにこの音に浸り、、日の光を当たり前と感じず、、感謝の心で感じたい気分になりますね。。 素敵な音の調和とそこから齎される甘い幻想。。。

今日のCDはエンシェント室内管弦楽団:指揮 クリストファー・ホグウッド 1980年ロンドンでの演奏です。

良い教養を身につける。。今年のキーワードだと感じます。。メディアの流されない。。事実と真実に目を向け、本質を考え人と議論できる日本人になりたいですね。目標です。 今まで学ばなかったことが反省です。。今年はむさぼるように古典やクラシックを愉しみます~


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僕には○○○がある・・・

2011-01-08 | Classic
昨日からの続き・・・第3部で赤坂ナツメグとの会話の中でトオルは妻クミコのことを話しをし、、ナツメグから「いったいどこからあなたはクミコさんを救いだすことになるのかしら?」・・・・定かではないトオルは「どこか遠くなんです」と、、
それに応えてナツメグは「モーツアルトの『魔笛』みみたいね・・・」 ここで第3部のタイトルでもある『鳥刺し男(パパゲーノ)』の名前が登場する。。

モーツァルトの傑作オペラの一つ“魔笛”自身が情熱を傾け、最後の歌劇上演作になったオペラですね。1791年以前からの友人エマヌエル・シカネーターが自分の劇場で一般受けしそうな民俗劇を上演しようと台本を書き、モーツァルトに作曲を依頼し完成させて行きます。この作品にはフライマウラー(フリーメーソン)思想の影響が受けられ、ザラストロの教えはフリーメイソンの目的と同じだと言われています。モーツァルトもシカネーターもメーソンの同じロッジの一員だったと思われます。モーツァルトはこの作品を作る7年前にフリーメーソン結社の一員になったと見られ、、結社とために数曲書いているようです。魔笛のザラストロのモデルもロッジの支部長をイメージに作られたと言われ、、メーソンの通過儀礼などもこの作品の中に入れ込んであるとも解釈されています。
おkの作品の初演は1791年9月30日 ウィーンのアウフ・デル・ヴィーデン劇場。モーツァルトがチェンバロを弾きながら指揮をし、シカネーダーがパパゲーノを、モーツァルトの義姉ヨゼファー・ホーファが夜の女王を歌いました。この作品のウワサは日に日にに高まり、この“静かな喝采”に満足していたようです。
正統なオペラではなく、ドイツ伝統的な歌芝居(ジングシュピール)の形式をとっていますが、その枠を超え、ドイツ民衆オペラに高い芸術性を与え、ドイツ・オペラの原型になったとも言われています。

ナツメグは「オペラの中では王子様と鳥刺し男は、、お姫様を助けに三人の童子に導かれ城まで行くの・・・でもそれは実は昼の国と夜の国との戦いなの・・・・どちらがほんとうに正しい側なのか、主人公たちは途中でわからなくなってしまうの・・・・」
主人公のトオルはお姫様(妻クミコ)を助けるために「井戸」「壁抜け」「バット」を活用し、、昼の世界から夜の世界へ戦いを挑む。。 そして勝利を掴む。。異界のとの戦いが終わるとき、、「水」が異界を塞ぎ、、昼の世界に生還する。
村上氏の作品は「4」(死)と(生)の狭間の作品が多い。。この“ねじまき鳥クロニクル”もそうだが、、「4」に関する記述が多いですね。繰り返す言葉が「四回」だったり、穴が4mの直径。穴を掘る中国人が4人。最後に殺される中国人の背番号は「4番」異界のホテルは「208」(4の倍数)。シナモンの書いたねじまき鳥クロニクル#8⇒8は4+4異界と異界の重なったところ。。40章でクミコとの接触が 4(死)が0(無)になって、、、ラストは新しい1歩の41章で幕を閉じる。。。 

解釈の仕方でモノガタリはどのようにでも膨らみますし、、妄想・想像を書きたてます。。。 また、、村上氏の他の小説とのツナガリやこの作品へ至る「起源」を探り、感じ、、予測し、、また時代背景の中で読者に伝えたいことは何か「感じる」こと。。この辺りに対してはやはりムラカミ・ワールドの鉄壁さ、、読めば読むほどの発見は、、他には類がないように感じます。


「僕には井戸がある」と闘う意思をもって、、勝利を勝ち得た主人公トオル。。 「私には○○○がある」という自身の自社のモノガタリを創り上げ、、語ることができるか。。モノを押し付けてれば、、伝わらない時代。。これだけは・・・・という思い。。お客様を思う「真理」を持つこと。。誠実に真摯に、、取り組む姿勢が重要ですね。

※今回の作品はカラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団の1980年1月の録音からピック・アップしました。。当時最高の理想的配役で録音されたこの演奏。。研ぎ澄まされた音の意一音一音を堪能できますね~


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