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お気に入りの音楽や活字。その中に秘められた想いと、世の中の事、セールスの事をリンクさせて紹介していきます。

最高のロックン・ロールバンド -Serendipity力を発揮

2010-12-16 | Miles Davis
Miles Davis の名盤中の名盤“Bitces Brew”1970年4月発売。。 その革命的Album発売から40年、、レガシー・エディションとして3CD+DVD付が発売になりました。。輸入盤では出ていましたが。。日本盤は輸入盤のいいとこ取りのような組み合わせでの登場となりました。 時代を超越し、60年代の総括と70年の開幕を告げる革命的音達。。凄まじいジャンルを超えた、、魔女の心振るわせる音がぎっしりと詰まっているように感じます。。。

アルバムの語源は『Wiches Brew』(魔女はつくった媚薬)というところから発想されているようで、、そして最高のセンスでWiches⇒Bitchesへ変換される。。一説ではマイルスの近くで働く白人女性のことを「ホワイト・ビッチ(白いあばずれ)」などと言っていたことも要因だとか。。もちろん、、本当の魔女? ベティ・メイブリーとの出会いがマイルスの様々な変化に大きく寄与してくことになりますね。。その出逢いが大きなこのAlbumへと大きく舵を取ることになります。

1968年ロックも大きなウネリの中へ、、、インプロヴィゼーションは当たり前、、ジミヘンやグレートフル・デッドなどなど、、マイルスの心を揺さぶる大きな潮流が起き、、その音源はベディを通じてマイルスへもたらされることに、、特に当時発売されていた“Electric Ladyland”から受けた衝撃はいかがばかりだったのか?? 案外保守的なマイルスもこの音やジミヘンの奏でる悪魔の音と一番身近にいる小悪魔女から大いなる魔法を受けることになりますね。。 そんなちょっとした思わぬ偶然から発見する才能に長けていたマイルスは自身のSerendipityを発揮し、、どんどん新しい方向性を構築します。。

そしてそんなマイルスの妄想構想をカタチにする絶妙のパートナーと知り合います。。ジョー・ザヴィヌル(key) そしてメンバーを固め、固定概念を払いのけ自由な発想と緻密な計算のもとにこのAlbumへと昇華することになります。
今回のエディションでは、そんな音を生でCDとDVDでも垣間見ることができ、、そのジャンルを超えた最高のロックバンドが姿を見ることだでき、至福の年末となりました。

ちょっとした思い付きや偶然から発見できることってありますね。 ただし常に考えているから、、その偶然が発見できるわけで、、何も考えていないところからは何も生まれません。。常日頃から「考える」「本質を観る」そんな思考をもつことで、、その「Serendipity」を発揮できるようになるのでは??

-日頃から「考える」コトを怠らないようにしないといけないですね。。 仕事終わって、家でビール呑みながらTV観てゴロゴロでは発想は生まれないです。 一方通行のTVからの情報に思考を固められないように、、、、


マイルス研究の第一人者の中山康樹氏の『マイルスの夏、1969』はこの時代のマイルスを感じる一級品の書籍です。。 オススメ!


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