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お気に入りの音楽や活字。その中に秘められた想いと、世の中の事、セールスの事をリンクさせて紹介していきます。

融合力~固定概念を崩壊させる~

2010-11-27 | Bob Dylan
MONOシリーズ。。。Dylan7枚目のAlbumは、、初の2枚組“Blond On Blond”1966年5月16日発売ですね~・・やっぱりのバンドが入ってのMONOは音がまた違いますね。。カタマリ感が強いです。ゴボぉ~と音圧で圧し掛かってくるような雰囲気がたまらんです。

しかし、、前作から8ケ月くらいで、、、こんな凄まじいAlbumを創り上げてしまうなんて、なんというパワーでしょ。。ニューヨークで始まったレコーディングがなんとなくダラダラと遅々と進まないことに、、プロデューサーのボブ・ジョンストンはナッシュヴィルでのレコーディングを提案。。この偶然が、、途轍もない核融合を起こします。。 ニューヨークブルースとナッシュヴィルのカントリー系スタジオ・ミュージシャンが奏でる音がルーツ色の強い。。DylanのRockを確立します。。 まさに2つの文化が融合し大爆発をさせたような作品です。。

圧巻の、、曲の入り、、“Rainy Day Women #12&35”ラフ感。。これから何が始まるんだ!という驚きと感動。。一気にDylanの世界へ引き込まれて行きます。。最強の1曲目。。カッチリキレイではなく、、こんなにラフでルーズでいいんだ!という固定概念の崩壊・・・・
1966年の世の中は、、サイケデリックブームが今まさに胎動し、、ビートルズがいよいよ、、リヴォルバーの製作に取り掛かろうという時期に、、Dylanはナッシュヴィルで、、こんな優雅に伸び伸びと発想の趣くままに、、、コンセプト・アルバムではないの、、完成されたコンセプト・アルバムのような、、このアルバムを創り上げてしまう。。天性の才能か、、神か?? 
そして“I Want You”の掻き毟るセツナなメロディーとあの声。。広大な原野で吹きすさぶ風にまさせて、、哀愁漂う雰囲気。。オルガンの無常観。。。アル・クーパーの感性、、絶妙! 何もかも完璧な曲。。。
そしてDylanがソロを弾いたとおぼしき、、“Leopard-Skin Pill-Box Hat”“Just Like A Women”という傑作!!このドラムの始まり方、、Dylanの曲の入り方、、サビのヴォーカルのアンニュイなタメと間の感じ。。 なんとも表現のしようのない感動。。味わえば味わうだけ凄まじい名曲。。。どうしてこんな作品達を生み出してしまうのだろう・・・・ 
そして、、バンドとしての最強の輝きを放つ“Most Likely You Go Your Way(And I'll Go Mine)”これぞ本当にかっこいい~ 「君は好きなようにしろ ぼくはぼくさ 時が教えてくれるだろう 誰が倒れ誰が残されたのか 君は君の、ぼくはぼくの道を行くさ」 自分は自分で誰でもないよ。。好きに自由に。。。 こうだ!という固定概念は無いよ。。まさに我が道を行く・・・
“Absolutely Sweet Marie”のロック感。。Dylanにしか出せないね~ そして大作“Sad Eyed Lady Of The Lowlands”この11分17秒の魔法で、、完全に虜になってしまう。。ラストとしてこの位置に鎮座する完璧な曲構成。。 深い表現力と幻想的な雰囲気と歌詞。。歌い方まで、、、、ウネルザラザラ感。。
一気にすさまじいパワーは吐き出したDylanはこの後、、7月29日にバイク事故を起こし~隠遁生活へと・・・ 神が少し休めと言ったのか

これはこうではなく。。。固定的考えでは奇抜な発想にはならないです。。ね。 どんなとんでもない事でも融合してみる。発想の崩壊をして再構築してみることが大事ですね。。当たり前を否定してみる。。絶対は無いからね。。。

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