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お気に入りの音楽や活字。その中に秘められた想いと、世の中の事、セールスの事をリンクさせて紹介していきます。

即攻力~攻撃的即興術~

2010-11-24 | Bob Dylan
いよいよDylanのRockがお目見えになります。。5枚目のAlbum“Bringing It All Back Home”1965年3月22日発売。初のミリオンセラーとなり、、全米でトップ10入り、全英ではLP部門で首位へ躍り出ます。いよいよ過去「やれること」と「やりたい」ことを音に詰め込んできたDylanは前作から「やるべきこと」を見つけ。。カタチにしたのこの作品群ではないでしょうか。。もちろん過去からのファンにとっては、、青天の霹靂!こんなに変わっちまったDylanに大きな失望をしたことでしょう。。商業主義に魂を売りやがって!!!と、、、

しかしこの時期は曲も大きく変化していきますが、容姿容貌も大きく変化していきます。歌詞はまわりくどく詞的な作品へ、、反権威主義への冷笑や実存主義の直接的な風刺など、、様々に揺れ動く心を行ったり来たりしながら。。。おおきなキャンバスへ新たなニュージシャンと共に、、作品の深みを創り構築していきます。 たいだいの曲がワンテイクでOKだったようで、、思い描くコトバとメロディーを思いついたまま、、吐き出し、、即興で歌詞を仕上げていくように、、思考と感情が一致し一気に「音」へと凝縮していた。。そんな過程がこのAlbumへぎっしり詰まっています。。
この作品を経て、、いよいよ66年はDylan Rock の最高峰、金字塔を創り上げる事になりますね。。 凄まじい進化力です。。。

“Subterranean Homesick Blues”は、、機関銃の如きコトバの洪水が次から次へと洪水のように、、溢れ突き刺さります。。新しい開幕への最高の革新性Songですね。
そして最高級の愛唄“Love Minus Zero / No Limit”美しい情景。。さらりとした声と流れるメロディー。。名曲です。 サラ・ラヴンスをインスパイアした曲とも言われていますが、、(この後 極秘の内に65年11月サラと式を挙げます) そんなサラとの出会いも、、おのAlbumへ登場している妖艶な女性サリー(アルバート・グロスマンの妻)がDylanと引き合わせることに、、 しかしこのジャケ自体が過去への挑戦的で進歩的で神秘的です。。 この時期アレン・ギンズバーグの影響で、、『易経』にも影響を受けていたようですね。東洋の神秘主義にもその触手を伸ばし、、貪欲に昇華していきました。。

今、攻め時を見ていかに事を起こすか。。自分の立ち位置を知り、、その中で独自的能力を発揮して、、最大限強みを生かすために。 即、攻撃できる体制と創り、、準備をしておかないといけないですね。チャンスは必ずあなたの目の前にやってきますからね。。。掴みも逃すも自分次第。。。


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