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お気に入りの音楽や活字。その中に秘められた想いと、世の中の事、セールスの事をリンクさせて紹介していきます。

UTAの持つPOWER

2010-11-17 | Bob Dylan
出ましたね~ Bob Dylan のマニア垂涎の、、数々が、、 もう~Paulは出るし、、ジミヘンやクリムゾンにマイルスなどなど、、堪らないです。でも買ってしまうんだな~ 
そんなDylanの The Bootleg Series Voi.9 “The Witmark Demos:1962-1964” 62年1月からリーズ・ミュージック用と62~64年にM・ウィットマーク&サンズ用に録音されたデモ録音の数々。。。 ギターを奏で朗々と歌うDylanの輝き痕跡がシッカリと刻まれています。

ジョン・ハモンド(コロンビア・レコード)との契約で「心臓が空まで、ほかの銀河系の星まで飛んでいきそうだった」と語るDylan。。 
生き生きとでも飄々と歌うその声は既に完成していたように感じます。 すでに完成されたDylanが様々な顔を演じる練習し確かめるように生み出す曲の数々と・・・アメリカの日常生活の中に木霊する音楽の創造をすでに確立し、、どんな手玉を出せるのか、、確認しているようにも感じます。。 完成した感性。。まさに天賦の才能です。

約50曲近い中で、、正式録音されていない秀逸な曲や、、現在聴ける音製作過程での違う色を感じる曲の数々。
リーズへの楽曲申請デモが Disc 1の1曲目から8曲まで。。。これまで影響を受けたアーティストに触発されて鋭角に奏でる感じがします。以降の25曲目までと、Disc 2はウィットマーク・デモ録音ですね。。。 大変貴重な音源が詰まっています。。。 Dylan初のトピカル・ソングや、、Album収録予定でボツになった曲や、、目ン玉飛び出し目白押し!!瑞々しい音の宝庫です。。

1962年(昭和37) 高度経済成長の波が日本を豊かさへと運び、、世界は争いの火花が、、キューバ危機が起きたのもこの時期ですね。そして63年はベトナムの燻りがドンドン表面化し、、11月22日にはケネディ大統領の暗殺。。 64年はいよいよベトナムの火蓋が、、日本では東京オリンピックが、、、 激動の成長期ですね。。。世界はWWⅡ以降、、東西冷戦が激化、、朝鮮戦争・・キューバ危機、、そしてベトナム戦争。。 争いが絶えない、、激震の時へ、、 そんなアメリカ人の心の隙間にDylanの歌声がPOWERを与えて行くことになります。

たった1曲。。。でもそこにはとてつもない「力」がある!
たった一言が大きく人の心を動かす。でもたった一言が大きく人の心をつぶすことにもなる。。 たった一言、、でも大事な一言。。その言葉に魂をのせて、、伝える力が大切ですね。。 「伝わる」大切さ。
慎重に言葉を選んで原稿を読みながら中国の主席と話をする日本の総理大臣。。。相手の目も殆ど見ないで、、伝わるのだろか? 伝えることができても、、「伝わる」ことはないだろう。。。 アレだけの距離でひな壇会議をする、、日本とロシア、、見かけだけだよね。。何もピーチク騒いでも、、北方四島は永遠に帰ってこないよね。。。 

どうして日本の政治家のみなさんは。。。。声に力がないのだろう・・・・・? 骨なし外交じゃ、、お金だけ出してくれる「いい人」は最終的には。。。「どうでもいい人」


追伸:輸入盤で購入すると、、付いてきました。。“Bob Dylan In Concert:Brandeis University”です。日本盤では、この作品とMONOボックスを購入し、郵送で送らないと頂けないのですが、、 ビックリ輸入盤はついているんですね。ディスク・ユニオンのお茶の水で買っちゃいました。。 63年5月10日マサチューセッツのブランダイズ大学での45分のコンサートの全貌が収められています。このように50年近く前の作品がドンドン日の目を見て、私達の手元に入るようになったことに感謝です。。それも良い音で、、昔よく海賊盤を通販で買って、、「だまされた~」的音の悪さや音源の不正確さ・・・しかし時代が変われば。。こんな素晴らしい状況へ。。。 若々しく、荒削りで、でも真の唄を奏でるDylanの音にやられてしまいます。。 音の魔法に包まれる45分を堪能できます。

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