公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

国家一般職(大卒)の数的推理 2

2021-11-11 10:11:00 | 国家一般職(大卒)
2021年実施の第2問は、整数分野からの出題でした。                    0又は1桁の正の整数a、bを用いて次のように表される4桁の数がある。この数が7と11のいずれでも割り切れるとき、aとbの和はいくらか。選択肢省略。                7と11のいずれでも割り切れるのだから、この数は7と11の公倍数、つまり77の倍数ですね。ポイントは、1の位の数です。                 小学校で、九九を習いました。なかなか覚えられず、泣きそうになりましたね。本当に泣き出す子もいたりして、今なら先生は優しく励ましてくれるのでしょうが、我々昭和30年、40年代生まれの子供たちは、何で覚えられないの?もっとしっかり勉強しなさい!と怒られるばかり。 特に7の段が覚えにくく、7×6=54?7×8=42?何かぐちやぐちゃぐちゃや〜、。ということになってました。この僕は。
それはさておき、九九の1、3、7、9の段には、ある特徴があるのですが、分かりますか?1の位の数がバラバラになっているのです。例えば、7の段では、
なので、掛け算や割り算の計算パズルでは、この1、3、7、9がよくキーナンバーとなります。   さて、ごちゃごちゃ言わずに解説していきましょう。                 2□□4は77を何倍かした数です。大雑把に、30倍か40倍くらいした数です。(77×30=2310、77×40=3080)もしかしたら、20何倍かもしれません。              77の1のくらいの「7」に何を掛けたら2□□4の1の位の「4」になるか?「2」しかありませんね。だから、多分32倍でしょう。      実際にやってみると、77×22=1694で、2000にもいかない。77×32=2464でピッタリ。77×42=3234で3000台になる。     よって、a=4、b=6。aとbの和は10です。
震える身体これが武者震い限界を越えて存在価値みせろ OK?

国家一般職(大卒)の数的推理 1 

2021-11-09 14:55:00 | 国家一般職(大卒)
2021年実施の1問目。確率分野の反復試行が出題されました。                  A〜Eの5人が、図のようなトーナメント方式でじゃんけんを行った。このとき、トーナメント全体で、あいこを含めてちょうど5回のじゃんけんで優勝者が決定する確率はいくらか。           ただし、A〜Eの参加者は全て同じ確率でグー、ちょき、パーを出すものとする。選択肢は省略しますね。2人でじゃんけんをして、一発で勝負が決まる確率は2/3で、あいこになる確率は1/3です。このジャンケン大会は、4試合行われ、じゃんけんの回数は5回だから、どれか1試合だけ2回じゃんけんをし、他の3試合は1回のじゃんけんで勝負が決まったという訳です。とすれば、単なる反復試行の確率なので、次のようになる、と考えたあなたは上級者。はい、まさしく正解は64/243です。              な、なんやねん、それは〜。そもそも反復試行ってなんやねん、という人は、別に反復試行なんて知る必要ありませんので、以下の解説を読んで下さい。          まず、はじめにじゃんけんをしたら「あいこ」になって、もう一度じゃんけんをしたら勝負が決まったという出来事をM、はじめのじゃんけんで勝負が決まったという出来事をNとしましょう。   Mが起こる確率は、1/3×2/3=2/9。  Nが起こる確率は2/3ですね。     そこで、
この第1試合から第4試合のうちどれか一つでMが起こり、それ以外の試合でNが起こる訳です。            ①何でもいいから、一つ例を作り、その確率を求める。(計算せずに、式だけ作るのがおすすめ)
他の例を作ってみたら分かるように、どんな例を作っても、同じ式になります。

② ①のような例がいくつできるかを調べる。               この場合は4通りですね。       ③ ①×②をする。

反復試行、もっと知りたい人は、カテゴリー(場合の数、確率)の中に、反復試行①②③という記事があるので、参考にして下さいね。