なのはな村通信 (都城市 社会福祉法人なのはな村)

宮崎県都城市「社会福祉法人なのはな村」理事長・フジサキが発信するブログ。日々のよしなしごとを、つれづれなるままに。

春坊とちぐどん

2012-02-09 15:24:49 | なのはな村日記

本日、「レストラン遊楽」は満席。

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木城町から民生委員の方々の、なのはな村研修です。

「研修の時間を90分取ってあります」と言われて、フジサキは大慌て。農場やなのはな食堂の見学を提案するも、「出来ればお話を。」と言う御要望。そんな人様にご講和できるような頭脳の中身などないフジサキですから、困った、困った・・・TV取材のときのビデオがありましたから、取り合えず、それでお茶濁し。

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さて、と、皆さんのお顔を眺めていると、見知った顔。中ノ又の春坊ではありませんか。

トリ飼いの大先輩であり、先だっても鹿肉の燻製と言う珍しいものを手土産に、なのはな村のイベントに駆けつけてくれた御仁です。

良おく良おくお話を聞いてみると、春坊の呼びかけでなのはな村研修が決まったとのこと。

ほおう、春坊、民生委員をやっているのですね。

ありがとうございます。感謝です。いっぱいお客さんを連れてきてくれて。そうじゃない、研修でしたよね。

 

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少しばかり元気の出たフジサキ、全く研修の意図とは違う話を、得々と。

木城町の「日向新しき村」は地の果てということで、武者小路さんがあの場所に決めたそうですが、初めて中ノ又を訪ねたときはびっくりしたですね。だって、新しき村から車で有に1時間はかかるのですから。地の果ての、地の果てに、猿ではなく、猿みたいな人間がいたんですよ。

サービス精神の旺盛なフジサキ、春坊をネタにみなさんの笑いを誘ってしまいました。

 

その春坊一家は、フジサキに地の果てと言われようと、マスコミから限界集落などと言わようと、必死で村おこしをやって来ました。

小学生の山村留学に取り組んだり(ついに廃校になってしまいましたが。)、集落の特産品作り、神楽に多くの人を呼んだり・・・フジサキ、絶句、です。

でも、無人神社の神主も兼ねている春坊は、神楽のときはスターなのです。1年に1回の凛々しさに、奥様のちぐどん、惚れ直すそうです。

うらやましい話です。

 

その春坊一家、また、次の一手に打って出ました。

その内、フジサキもお世話になるかもしれません。

 

あっ、研修はすごかったですよ。

みなさん、民生員ですから、グループホームの話や、発達障害をどう考える? 色んな話が飛び交って、フジサキは冷や汗もの。フジサキの勉強の時間になりました。

2012年01月04日


 

 住み慣れた古里で最期をみとりたい―。過疎地である木城町中之又地区(32世帯57人)に、地区住民のヘルパー中武千草さん(56)らが、24時間対応型の「介護ホーム かぐら宿」を開設した。

 介護が必要な高齢者の受け入れ施設が近くになかった同地区。多くの高齢者が古里や家族から離れた施設を「ついのすみか」にせざるを得なかった。

 地区外の施設で認知症の義母イソさん(享年88歳)を6年前に亡くした中武さんは「義母のような人も最期まで住み慣れた山村で安心して過ごせる場所にしたい」と願いを込めている。


アメニティーフォーラム

2012-02-08 16:35:56 | なのはな村日記

日曜日は夜遅く、へトヘトになって、やっとこさ、家に帰り着きました。

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金・土・日と3日連続の、ましてや土曜日の朝8時から24時までの研修など、もうすっかりこたえる身体になってしまいました。それでも気の抜けない講演・シンポジウムが続くものですから、参加した以上は、という気になってしまいます。

 

オープニングトークの福島智さん。ヘレンケラーと同じような境遇ながら、ユーモアのセンス抜群。指通訳の女性、美しい人でした。そのあたりのセンスも抜群の御様子。(この写真撮ったところで「禁・撮影」に気づきました。一枚しか撮っていないので、許して下さい。)

 

バリアフリー映画祭や、コンサート(なのはな村で演奏していただいた谷川賢作氏も登場!)も同時進行であり、そちらにも触手は動くのですが、そこは我慢して国の動向や、先駆的な実践に耳を傾けました。

そうありながら、「重たい障害のある人の暮らし」を淡々と綴られる日浦美智江さんのお話には、心を洗われます。表層的なものがいくら変わって見えたとしても、「福祉」の原点は変わることはないことを、教えていただきます。

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「移行支援からB型は詐欺行為か?」という一見、刺激的なタイトルのシンポジウムもありました。就労継続B型支援事業そのもの自体が国家の詐欺行為ではないか、と、フジサキは思っていますが。

 

会場近くの「渚庵」のお蕎麦。会場に早く辿り着いたので、食することが出来ました。さば寿司も美味いです。

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実に有意義な3日間でした。

語りつくすことは出来ませんが、印象に残ったお2人のことを少し。

「社会保障と税の一体改革と、我が国の医療・介護の将来」。基調講演は慶應大教授・権丈善一氏です。権丈氏は、同じ時代に生きているのにフジサキが全く認識の出来ていない(全くフジサキには見えていない)現実の真実を、突きつけて下さいました。

 

もうひとかたは、赤坂憲雄氏。「東北学」を収められている民俗学者です。

東北を歩きながら原発には何の興味も抱いてなかった自分だが、いま本気で戦うつもりだ、と語られます。

また、原発後の再生エネルギーに関しても(風力とか)、どうやらメガなところでやろうとしている、メガな発想では小型な原発を作るようなものではないか、地産のところでやっていく必要性を訴えられました。

静かな語り口の中に、この人は本気だな、ということを強く感じました。

願わくは、同時代を同行できれば、とそんな風に思います。フジサキの人生にも少しは変化があるかもしれません。

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来年は、なのはな村の若きスタッフのみなさんと参加しようと思います。

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帰り着いたときはヘロヘロ状態のフジサキでしたが、勿論、月曜日は元気で誰よりも早く出勤しました。そう、あたりまえのことです。


2月に

2012-02-02 08:33:37 | なのはな村日記

さあ、2月。(何が、さあ? などと突っ込まないで下さい。)

 

昨日、GH(共同生活援助事業)・CH(共同生活介護事業)の事業所指定申請書を提出して、一息つきました。書類の多さ、法人設立のときと変わらないじゃないか、と、フジサキぼやきますが、頭が老化しただけ、とまわりは冷ややかです。

 

GHに関して、先週は急遽の事業所実習をお受けしました。花も恥らうお嬢さんお2人。GHを利用して、なのはな村に通いたいとのこと。遊楽・なのはな食堂・実習先の老人ホームのおしごと等を体験していただきました。

「楽しかったです。」と、感想を述べていただき、フジサキはほっとしました、が。

先生や親御さんたちのお気持より、まずは御本人のお気持が大事。

建築中の田倉住宅も見学していただきました。

お2人が夢を描くことが出来るかどうか。

 

さて、さあ、2月。

利用者Hさん宅へ、金柑をもらいに行きました。裏山に色んな果樹を植えておられ、青梅や、柚子や、日向夏や、今回の金柑や・・・。

とてもありがたいのです。

きょうは、就労支援員が企業実習に同行しており、そうなるともちろんフジサキの出番。むさくるしい男共を引き連れて、いざ行かん。

ただ、難点はHさん宅が遠いこと。事業所から30分以上の距離です。

車の中は、もうピクニック気分。君たちは、就労移行支援事業を利用しているのだから、仕事にかかる心構えを・・・と、フジサキがブツブツ話すも、きょうはとんと聞く耳を持たない・・・きょうは、まっ、良っか。

 

なかなかの仕事振りです。

お見それしました。

なかなかの仕事振りです。

君たちがなかなか就労できないのは、君たちの問題ではない、社会が悪い。

フジサキの言うこと、考えること、全く一貫性がない。

1時間ほどでコンテナ2杯、50Kほどの金柑を収穫しました。

これを加工班に渡し、何日かしたら「金柑の甘露煮」として店頭に並ぶ予定です。

 

フジサキ、明日から滋賀県大津市で開催される「アメニティーフォーラム」に出席して来ます。研修費がないため、自主参加です。厳しいのです。いくら社会福祉法人といっても。