なのはな村通信 (都城市 社会福祉法人なのはな村)

宮崎県都城市「社会福祉法人なのはな村」理事長・フジサキが発信するブログ。日々のよしなしごとを、つれづれなるままに。

無常  どん底は続かない

2011-04-02 12:05:54 | なのはな村日記

農場の山桃です。

 

いっしょに植えた栗やビワは実をつけたのに、何年も花すらつけずなかばあきらめていました。ところが今朝、にわとりさんのお世話を済ませて畑をゆっくり巡っていると、何かしら気配めいたものを感じます。ふっと振り向くと、そこに山桃の白い花。桃だからピンクの花かなと思っていましたから、少しばかりびっくり。
「お待たせ。」とでも言っているようです。

 

きょうのタイトルは、瀬戸内寂聴さんのお言葉です。
震災からこっち、フジサキも何も出来ぬ自分を恥じて無力感にとらわれて、なのはな村日記もなかなか書けぬ日々でした。

 

寂聴さんはこう書かれています。(朝日新聞、3月31日)

        どんな不幸の中でも 希望の見える世 信じて

 

 私は「無常」を、この世のはかなさを示す語と考えず、「この世は常ならず」と自分流に判断してきた。この世では同じ状態は決して続かない。
(略)
 私の「無常観」によれば、現在のこの世の地獄も、必ずどん底からの反動として、今に立ち上がり、希望の見える世の中に変わると信じて疑わないのである。
 私たちはどん底の不幸な中でも決して絶望してはならない。暗闇の空に希望の星を見出す力を人間は与えられてこれまで生きてきた。
(略)

 

書き写しながら、フジサキも一生懸命生きていかなきゃ、と思い始めています。

なのはな村も新年度を迎えて、新しいなかまも増えています。中には介護の必要な方も通い始められ、わたしたちの力量が試されます。しっかり、勉強をさせてください。