なんくるのひとりごと

日々の想いを言葉にしてみたい

運がいいとか悪いとかは

2006-06-15 15:35:25 | 日記
今年も慰霊の日が近づきました。

今にも降りそうな曇り空を気にしながら平和学習にでかけました。
5才の園児たちのんにどこまで平和のことが伝えられるかどうかは
別にして、とにかくでかけることにしているのです。

ひめゆり記念館の中入りました。
毎年のことですが、必ずこどもたちは聞いてきます。

「せんせぇ、この人たちはなに?」「どうしたの?」と。白黒の写真の前でたたずむのです。

今日はあいにく説明をしてくださる方たちが少なく
直接お話をきくことができずに残念でした。

「爆弾だっ」「飛行機から落ちているの?」「ばくはつするの?」
展示された写真をみながらそれぞれの想いを口にするこどもたち。

1フィートのビデオを見ることにしました。
死人にうじが湧いている。爆風で飛ばされる。
生存者の方々のお話がビデオで流れました。

一寸先のことは誰にも分かりません。
壕に残って死んだ方、出ていったから死んだ方

「運がいいとか悪いとか・・・そんなことばでは表現できません」
「また亡くなったかに『運が悪かったから』などといえません」
「言ってはいけないと思います」

生きていたから運がよかったとも思っていませんでした。
生きることの辛さを、生き延びた人は味わったのです。「・・・・」

落とした髪止めを拾うために屈んだお蔭で助かった方
生々しい証言が続きました。

毎年見ているビデオですが、見るたびに胸が締めつけられます。

私たち大人がじっと聞き入っているので、こどもたちも騒ぎません。
難しい映像なのですが、じっと見つめています。
何かを感じてほしい・・・これが私たちの想いです。

大人の私たちにも色々なことを感じさせてくれる一日でした。

空が泣かずにいてくれたお蔭で、平和の礎までいけました。少し太陽まで顔を出し
思い切り蒸し暑い日でした。

泣かずにねっ

2006-06-15 09:51:51 | 日記
どんよりとした空だけど
長雨の後だけに「晴れている」とこどもがいった。

だから外に行きたいとの、意志の表示だ。
そうだねーとわたしは答えて
どうしたい?と聞いてみた。

ある子は外を指さし、ある子は何もいわずに裸足で飛び出した。
そしてタロウはいった。
「そとソトそと・・・」とまるでことばが喉に詰まっているかのように
いや、気持が大きすぎて、固まりなってしまっているかのように

目を見開いて

あまりにも面白い顔なので思わす笑い転げてしまったのであった。

そうかそうかそうか

もうすでにこどもたちが裸足で飛び出して、庭はこどものたちで埋まっている。

2階からリュックを背負ったこどもたちがおりてきた。
糸満の平和記念堂からひめゆり会館へと平和学習にと行くためである。

「どの子も意気が上がっているのが分かる」
楽しみにしていた。お弁当の日。バスででかけるのだから・・。

しずかにというのが無理なのだ。
空にいった。「帰って来るまで泣かないで」と、、。

「えんちょう」「いくよー」こどもの声。いってきま~す。