なんくる、なくない?

浪花節だよ、人生は。

ミュージカル「ファントム」を観て思う

2008-01-21 20:36:54 | その他、雑記
梅田芸術劇場で観てきました。大沢たかお版「ファントム」。11列目のど真ん中です。
何が心配って、ミュージカル初挑戦ですよ。海のものとも山のものともつかない代物ですよ。
それがいきなり、大阪だけで16公演て。宮本亜門もビックリですよ。ガラ空きだったらどうする?!
ところがどっこい。さすがというか、たかおちゃんスゴすぎです。見事埋まってましたよ。
しかしながら、もう一つの心配は的中してしまいました。
これが、ミュージカルで無ければ・・・何とも言えない切ない思いでいっぱいです。

何が悪かったか。
①たかおちゃんの歌は、音をハズさないレベル。←残念ながら予想通り。
②その他のキャストさえ、全然うまくない。←これが一番びっくり
③そもそも楽曲がイマイチ。「オペラ座の怪人」の方がよっぽどいい。

たかおちゃんについては、この際置いといて。
カルロッタ役の大西ゆかり・・・悪役としてのキャラがたってない。
伯爵役のパク・トンハ・・・影、薄すぎ。
クリスティーン役の徳永えり・・・意外にも一番頑張ってた。でも声量は足りず。庶民的。
お父さん役・・・台詞が聞き取りずらい。歌がうまいわけでもない。役名も忘れた。

でも何故か最後は、スタンディングオベーション!更に、カーテンコールが3回も。
それはきっと、たかおちゃんがやっと仮面を取ったから。
仮面姿にジラされ続け、ウップン溜まった皆さん。最後にちょっとでも顔を見せてヨと思わず立ち上がり、すると後ろの人もつられて立ちあがり、生たかおに涙ぐみ、拍手喝采。ま、そんなとこか。

たかおファンじゃなければまず観に来ないとは言え、1万2千円は安くはないです。
でも、歌声で人を感動させるのは、最上級に難しいと知りました。ミュージカル恐怖症になりそう