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なんくる、なくない?

浪花節だよ、人生は。

ベンジャミン・バトン/数奇な人生

2009-03-08 08:38:22 | 映画

ストーリー・・・「セブン」「ファイト・クラブ」のデビッド・フィンチャーとブラッド・ピットが、F・スコット・フィッツジェラルドの短編小説を映画化。80代の年老いた姿で生まれ、歳をとるごとに若返っていき、0歳で生涯を終えたベンジャミン・バトンの奇妙な人生を、数々の出会いと別れを通して描く。共演にケイト・ブランシェット、ティルダ・スウィントン。08年度アカデミー賞では最多13部門にノミネート。

感想・・・映像がとても美しく幻想的で、静かな温もりに包まれた映画でした。これといった事件もないのに、167分という長さを感じさせず、細部までとても丁寧に作られています。それに、こんなにブラピが美しいと感じたのは初めて。ベンジャミン・バトンという人は、たとえどんな時でも自分を、自分の人生を受け入れ、他人をも受け入れることのできる人。だからどの年齢においても魅力的です。でもやっぱり、若返った後半の彼は本当に美しくて、目を奪われました。あの切ない、澄んだ瞳にクラッときました。ハデさは無いですが、見終わった後、じんわり温かい気持ちになりました。ぜひ。

 

 

ベンジャミンの人生の始まり

 

 

この二人の恋が、私は好きです

 

 

美しく成長したデイジー

 

 

月明かりが幻想的

 


チェ 39歳別れの手紙

2009-02-15 10:36:07 | 映画

=1959年にキューバ革命に成功した後、国際的な名声を得たチェ・ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)。しかし、チェ・ゲバラは変装した姿で家族と会い、最後の食事を済ませると、急に姿を消してしまう。そしてラテン・アメリカの革命を目指し、ボリビアを訪れるが…(シネマトゥデイ)=

 

この2部作を見る前に、やはり基礎知識はいるだろうと思います。

私はキューバ、ゲバラには思い入れがあり、多少の知識もあったので、

「1を見て無くても2からでも良いらしいよ」とのアドバイスを受け、

まぁ大丈夫かなと、この2から観に行ってしまいました。

でもやっぱり、1を先に観るべきだと思います。

2からでは、ただただ辛いです。結末を知っているだけに。

物語はとても淡々と進みます。まるでドキュメンタリーのように。

過剰な演出を排除することで、

どれだけ長く辛く、耐える日々だったかを、深く感じとれるように。

 

アルゼンチンの裕福な家庭に生まれ、医者でもあるゲバラが、

キューバ革命を成功させ、その地位や栄誉、何より愛する家族、

そのすべてを捨てて、次に救うべく、一人ボリビアへ。

物語にもなりませんよ。たぶん、嘘くさいと思ってしまうから。

そんな人が、ほんの数年前まで存在したなんて。奇跡。

 

最後に、「俺は人間を信じている」という言葉で救われました。

これを観たら、もっとゲバラという人を知りたいと思うはずです。

そう考えるとこの映画は、いったい誰向けなんでしょうか?

 


エレジー?

2009-02-13 20:01:01 | 映画

=現代アメリカ文学の巨匠、フィリップ・ロスの短編小説「ダイング・アニマル」を映画化した大人の愛の物語。セックスから関係をスタートさせた男女が、真の愛に目覚めるまでをしっとりと描く。身勝手な大学教授役に『砂と霧の家』のベン・キングズレー。美貌のヒロインをスペインを代表する若手女優、ペネロペ・クルスが体当たりで演じている。男女の間に横たわる深くて暗い溝にため息をつきながらも、愛への希望を抱かせてくれる=

 

ペネロペの美しい裸体が見たい!それだけでしたが、女同士で行ってきました。

映画館に入ってまず驚くのは、「ヤング@ハート」級の年齢層の高さ。

ホウホウ。おちゃんたち、30歳差の恋愛模様に夢を託してきたか。

最初は余裕でしたが、映画が始まるとコレ、いたたまれなくなりました。

「エレジー」っちゅうか、エロジィやん!

3人に1人はつっこむでしょうよ。

還暦も過ぎたジジィの頭は、エッチでいっぱい。

しかも、かわいげもない。

まったく感情移入できません。

「もう見たくね~~」と思い始めた矢先、うっすらと「愛」が。やっとですよ。

 

最後まで感動はなかったですが、反面教師にはなり、勉強になりました。

<自分だけの為に生きる人生は、寂しい>

<人は何歳からでも変われる> 

<ジジィにハマるな>

 

良い映画が目白押しの今、この映画を選択したのは・・・?

でも実は、印象に残ったのも事実。

明日は、「チェ 39歳の別れ」を観に行ってきます! 


マンマ・ミーア!

2009-02-01 09:29:36 | 映画

=あらすじ=

エーゲ海に浮かぶギリシャの小島で、シングルマザーの母ドナ(メリル・ストリープ)に育てられたソフィ(アマンダ・セイフライド)。彼女のひそかな願いは、まだ見ぬ父親とバージンロードを歩くこと。結婚式を控え、父親探しをすることに決めたソフィは、内緒でドナの日記を読み、父親の可能性のある昔の恋人3人に招待状を出す。~シネマトゥデイ~

 

劇団四季版を見逃した私も、映画ver.は是非とも見たかったのです。

アバの名曲の数々に、美しいギリシャの風景、メリルの歌声・・・期待度Max!

 

期待通りでした。モー、踊りたい!ウズウズ、ニヤニヤしっぱなし。

笑って泣けて、美しい景色に癒されて、

あの曲が、こんな歌詞だったとは!なんていう今更ながらの発見も。

で、メリルは歌が上手いと知っていましたが、なんといってもソフィー。

ずっと聞いていたいような、あの天使の歌声。

でもって、ドキッとするほどキュートでセクシー。神様は罪深いお人よ。

 

眩しいぜソフィー

 

ただ、ちょいちょい気になる点はありました。

まず、ドナがサムを前に崖っぷちで歌うシーン。ドラマチックですよ。

でも20年ぶりに会ったのに、あの重苦しい歌はいかがなものかと。

しかも、聞いてるサム(ピアース・ブロスナン)がちょっとバカっぽい・・・。

ドナの友達(背の高い方)が、足のキレイなスティーブン・タイラーに見える。

でもなんせ足が長いので、踊ると迫力あります。私はつい黒人に目が・・・イヒ

 

 

30オーバーの皆さんはぜひぜひ。ホント、見て損は無いですよ。

「ハイスクール・ミュージカル」は若い人に任せといて。私達は絶対こっち。

それでは今から、HMVへサントラ買いに。サラバーイ(古)

mamma-mia

 

=追伸=

HMVに行ってきました。

CDを視聴し、ご満悦。

そこでふと思いつき、店員さんに質問。

「近々、3倍ポイントデイとか無いですか?」

「あー、1月19日から昨日まで10倍ポイントだったんですけどねー。」

今、なんと?

10倍って言いましたか?

ナンデスカその倍率は。しかも、昨日まで?

うぅぅ・・・ 

昨日の帰り、寄ろうと思っていたのに、

「明日があるさ」とのんきに帰った自分を呪い、

何でも質問してしまうタチの悪い自分を呪い、

心が折れました。

レンタルにしよ。。。 


ヤング@ハート

2008-12-28 18:37:30 | 映画

=平均年齢80歳のコーラス隊“ヤング@ハート”の活動を追った音楽ドキュメンタリー。年に1度のコンサートに向けて、ソニック・ユースやボブ・ディランの曲を練習するメンバーたちの様子を、ドキュメンタリー作家として活躍するスティーヴン・ウォーカー監督が映し出す。メンバーそれぞれのキャラクターが笑いを誘う一方、自らの老いや死を冷静に見据え、歌うことは生きることという彼らの姿に胸が熱くなる。=

(シネマトゥデイ)

 

クチコミ評価の高さ。それだけを頼りに観に行きました。

ふと見渡せば、年齢層高っ。

それが、のっけからやられました。

92歳のおばあちゃんの「Should I Go Or Should I Stay?」に。

 

そして一番、目が離せなかったのは、指揮者ボブの存在。

人生の先輩であるメンバー達に敬意を払いつつも、

プロとして時に厳しく、妥協を許さず、

何よりメンバーと音楽への愛情に溢れている、素晴らしい人。

本番は見てるこっちまでハラハラ。彼の心中はいかほどか。頑張れボブ!

 

インタービューでは、普段聞いてる曲は?との質問に、ほぼ全員が「クラシック」と。

ロックを知らない老人たちのロックに、これだけパワーが宿るのは、何なのか?

もうとにかくかっこいい!グッとくる!老いることが、少しだけ楽しみになったとさ。

とにかく見なくちゃわっかんないんで、DVDでもいいからぜひ見てね

ヤング@ハート