霧島家日誌

もう何が何だかわからないよろず日誌だ。

2ch軍板>某日本最高学府

2009年06月15日 01時20分08秒 | 社会、ニュース
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。ありがたいと言えばありがたい、ありがたくないと言えばありがたくないみたいなことで落ち込んだり落ち込まなかったりしてる薫である。

先日の記事で日本歴史学界について嘆いていた私だが、そろそろ手抜きの卒業論文に本格的に取り掛からねばならん時期にきている。本当なら日独比較史もしくは軍事側面からみた近代とかやりたいのだが、例の記事にあるとおり軍事関連の日本史学界はあの有様であるから諦めた。軍事はな。しかし、調査を進める内に近代史は軍事抜きではできんという結果にぶちあたった。

当たり前である。しかしそうなると、どうしようという話になってくるのだ。何せ日本史学界はアンチ軍隊のカスの集まりである。そんな中で、どうやって軍事を語れば良いのか。公式文書だけで本当にいけるのか。三次史料にあたる歴史論文、単行本は使えるのか。

で、史学概論に戻ってくる。例の、「悪魔の飽食は日本人なら読むのは義務です」とか抜かすバカタレである。いわゆる一つのオナニーである。あの授業については以前触れたからそれを思い出しながら読んで欲しいのだが、まぁ使い物にならん。何せ史学科に哲学の授業してる訳だからな。んで、あいつはどうもナルシストであるらしいという噂があったんだが、ここのところ二週間ぐらいで私も理解した。

あ奴、何かあると…そうだな、古い表現だがフヒヒwwwwwwサーセンwwwwwwwwwwwみたいな表情というか、雰囲気と言うか、そんな感じの顔をするのである。んで、じゃあどんな時にそうするかって例をあげよう。話のまとまりが一つ終わったとする。すると、「どーだ俺にしかこんな授業できね~んだよwwwwうはwww俺自重www俺自重しろwwww」みたいな顔をするのである。また、学生があんまり理解できてなさそうな場合は「こんな事も判らねーのかよゆとりはwwwwwゆとりにゃ俺様の崇高な授業は向かねーんだよwwwwww」という感じだ。

うん、頭の弱いナルシストですね。

書いててまた殺意が芽生えたが、ここまで肯定条件が揃ってるナルシストもそうはいない。まぁ、あのカスが酷い事自体はどうでもいいんだが(あと何年かで死ぬしな))、困るのは、史料について語る時である。○○みたいな史観があって、××みたいな史観があって、んで偉い人がこういう事を言って歴史そのものがこう変わって、といった感じで講義が続くのだが、事あるごとに「まぁこれをもって南京大虐殺は無かったとか言う人もいるんですよ」とか言うのだ。

一番ウザいのは↑みたいな発言をした直後「フヒヒwwwwwwwwwwサーセンwwwwwwwwwww」と同席する御学友と一緒に笑うところだ。悪魔の飽食をバイブルにするだけはあるな、頭の悪さが。本当に一番の問題になるのは自分で提示した問題を投げっぱなしにするとこだがな。


んまぁ、史学概論という授業は史学科全員の聖書である。何せここで習った方法で研究者としての道を歩み始めるのだからな。が、何せオナニーである。んで、救いの道を私は歴史学の各学会が出してる歴史雑誌に求めた。ところが、天下の東大様が出してたのがアレである。こうなると、卒論にも勿論影響が出てくる。先日言った通り、軍隊とかについては歴史学界はアレルギー起こして発狂するらしい事が判明した訳だからな。

そんな訳で、世界最大のカルトたるキリスト教をいみじくも「弱者のルサンチマン」と喝破した某哲学の偉い人の言った通りになった。私も又弱者のルサンチマンの塊になったのである。そんな私の嗚咽こそが、先日連続で書いたあの記事にあたる。『カスの世界に入るには自分もカスになるしかない』という真理に到達した私とて、絶対に譲れない最後の線がある訳である。それをあのカスどもは土足で踏み躙ったのだ。

…書いてて本当に殺意が湧いてきたから本題に入ろう…

まぁしかし、近代歴史で論文を書くとしたら軍事は必須だ。じゃあ、歴史雑誌に載った論文はともかくとして、刊行された本はどういう種類のものが認められ、どういう種類のものが駄目なのかが問題になってくる。まぁ戦前日本を侮辱してる本なら何でもOKなのだろうが、そうであるにしても、外国と違って軍事学部も人文社会学部軍事学科もない日本ではよく判らんのだな。

で、2chにすがったのである。2chについては又今度の記事にでもしようと思っておるが、板によっては物凄いレベルが高かったりするのだ。自衛隊板住民は本物の自衛官だったりするからな。初心者質問スレで「89式小銃の伏せ撃ちがどうもうまくいかないのでコツを教えてください」って書いてあったのみてカルピス吹きかかったぞ。

んで、書評スレで聞いてみた。軍人はカス扱いされるし、どういうのが歴史学にて採用されるレベルの文書なのか、とな。



>>例えそれが防衛省の戦史研究年報でも、
>>学者サマにしてみれば軍人なんて社会の屑だし。

>貴殿の見解も結構偏見が強いと思うな。
>俺が通ってる大学の日本史研究室でも軍事に偏った研究はいい顔されないが、
>それは右左のイデオロギーのせいじゃなくて、そういう研究が大抵の場合
>マニアックな事例の検証に終始して、政治や経済、社会などにほとんど
>目を向けていないからだよ。

>多分貴方が抱いてるだろう固定観念と違って、日本の歴史学では
>特定のイデオロギーに基づかない研究をすると圧力がかかったり、
>「軍事」について語ることそれ自体を忌避するような風潮は、
>かなり昔にメインストリームから滑り落ちている。





……

………


かなり昔にメインストリームから滑り落ちている。

かなり昔にメインストリームから滑り落ちている。

かなり昔にメインストリームから滑り落ちている。


…確か私の大学は、どことは言わんが日本最高学府の端くれである筈なんだが…

んで、他の人からこんな発言が出た。


>私の所属する研究室でも、このようなステロタイプのような軍事忌避
>の見解を持つ様な研究者は幸いにしていらっしゃいません。


こうなると、むしろ私の環境が悪いだけなのかもしれん、と思う訳である。一応、それなりに色んな研究論文を読んできたのだが、それはステロタイプな歴史雑誌ばっかり読んでた可能性もある。世の中には日教組の出してる歴史雑誌もあるからな。

んで、こう書いた。



>とすると、私の環境もあるんですかね…
>史学概論みたいな感じの、史学科学生東西日の別に関わらず
>必ず取らなきゃならない授業があるんですが、
>その授業の担当教授(西洋史)が、
>授業初日に悪魔の飽食を持ってきて
>「これは日本人ならば読まなければならない本です」
>とか言い始めるナイスガイなので(´・ω・`)



で、こう返ってきた。



>834 :名無し三等兵:2009/06/12(金) 08:55:31 ID:???
>>>825
>実際>>817がとんでもない地雷踏んでるしな…ご愁傷様です


835 :名無し三等兵:2009/06/12(金) 09:01:43 ID:???
>西洋史の教員が日本史絡みの本でしかも件の本を薦める自体、
>実に現在の大学事情を表しているな。

>てゆか、修士の口頭試験をサボって温泉行った教員(日本史学専攻)どうにか汁!
>ニコニコしながら土産もらっても困る!



実に現在の大学事情を表しているな。

実に現在の大学事情を表しているな。

実に現在の大学事情を表しているな。



もうアレだ、私がどこの大学に行ってるか知ってる人にしか湧き上がってくるこの感情は判らないのだろうが、喜ぶと同時に結構へこんだ。極め付けが↓これだ。



>838 :俄将軍:2009/06/12(金) 13:07:06 ID:???
>「ホロコースト」を揶揄するスレッドは、此処、ということになるのか、などと、嘯いてみたり。



どうみてもうちの史学概論の本質ズバリです。本当にありが……何がありがたいかカスどもめらが!!



…とまぁそんな感じで駄目な感じである。最後に一応ログを貼っておこう。…しかし、読み返してみるとアレだな。比較するとうちの研究会は中学一年生の社会科の発表レベルだな、これを大学レベルとするならば。って、gooooooooooooooooo様ブログって文字数制限あったのか。リンクにしておこう。




14 コメント

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Unknown (ごてぃ)
2009-06-16 18:34:29
リンク先のスレは、研究方法等の面で歴史以外の分野でも参考になりそうです。

しかし自分は近代中国文学を研究しているのですが、そんなら民国期の軍閥の研究はやらなきゃお話にならないのが当たり前な環境なので、かの史学概論の死神さんのがそんなこと言ってたのすっかり忘れてましたよ。
ついこの前のうちのゼミ合宿で、文学の教授のくせして軍事志向がやたら強かったのにビビった記憶があります。

やっぱうちの大学も分野によるんですかね?政治学科にも元自衛隊員で軍事を研究してる教授いるみたいですし。
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Unknown (ジャスミン青田)
2009-06-18 18:10:26
で、その教諭は特定アジアもしくはそれっぽい組織に関係していたりするんですか。それともただのアフォですか。
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Unknown (霧島)
2009-06-19 19:04:33
>ごてぃ氏

近代支那文学は大変ですねぇ。相変わらず思想が酷いし…21条が無理矢理なものだったとしても日本と一緒にアメリカが国交断絶したりしてるの完璧に無視してるし、普通の人は。第一次大戦で日本が孤立したとか、まぁある意味その通りなんだがちゃんと考えずに言う奴いるし。

日英同盟だってちゃんと海軍派遣したがな。陸軍はほぼ物理的に無理だったけど…



>ジャスミン青田氏

某哲学の人によれば「思想とか経歴とか色々と典型的な人」「まぁ100%いいのを集めようとしても1%ぐらい変なのは混じる」そうである。
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Unknown (霧島)
2009-06-19 19:31:30
>ごてぃ氏追伸

うちは研究者として一流でも教授としては三流っての多いですからね。あと自分の専門分野だけは強いけど専門外が来るとメモリが足りなくなる人か。学科と言うより、教授一人一人が違うんだと思います。

まぁ、うちみたいにその学科の底の部分だけ回収してきたようなとこもありますが。

ああ、あの史学概論の阿呆の話を哲学に強い人とか哲学の人と話してたら、「それ自分の専門の話してるだけやん!」って突っ込まれました。んで教員一覧の経歴を見て納得。


しかしこいつ典型だなほんとに。
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Unknown (ごてぃ)
2009-06-20 02:34:08
や、内情は経済含めてひどい状況でしたからね民国期の中国は。あれじゃ落ち着いて物を考えられないのもわかります。
学術用語も、民国期だけで中国四千年の歴史における語彙がその十倍に増加したという人もいるくらいですけど、そのほとんどが(同じ漢字ということもあって)日本からの緊急輸入で、ただでさえ癖のある日本の造語を孫引きする形でそのまま使ってたわけですから、アラもいっぱいあるみたいです。

ただ、そこら辺で日常的に人が死んだり殺されたり食われたりしてる世界なので、そういうのとガチンコで対峙している文学の分野は結構面白いですよ。日本では戦争は文学を荒廃させたが、中国では逆に文学を成長させたという言葉もあるくらいで。

しかしどうなんでしょうね。院に入ってから人が変ったように学生を(良い意味で)シゴく先生もいますしね。そうじゃない人もいっぱいいますけど。
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Unknown (霧島)
2009-06-20 17:07:18
結局、日本で言えば幕末~日清戦争期の清の政策がお粗末すぎたんですよね。当時の地域振興殖産興業の最高の具であり最新鋭技術の結晶だった鉄道をひかなかったし、洋才政策の徹底もされなかった。

それに殖産興業富国強兵に加えて重要なのが教育で、国民を近代的国民として規格化する為の中央集権的教育体制も作らなかったし、中央集権化という意味では版籍奉還廃藩置県もできなかった。

そう考えると、明治の人は偉かったんだなとつくづく思いますよ。清のが長い事外国と付き合ってたから大変は大変でしたでしょうけど、特権階級の完全分解までやって体制改革した訳ですから。結局国内の政争に終始して先のことを考えない民主党みたいな事に…


学術用語としての日本語は、なんだかんだで東アジア技術の土台になったとは聞くんですけどね。どうせ外国の言葉だし、大抵日本は訳語の意味するものを達成してたし、漢字の音は違っても意味は同じでどっちにしても漢籍から妙出した言葉だからそれこそ本国の連中のがわからん訳ないし。台湾でも役立ったとかも聞きますな。証拠はありませんが。


まぁ、私には命の尊厳というものが全く理解できない間なんで、そういうところはわかんないんですけどね。ロシア文学も著者は大抵死んじゃうからそういう意味では同じなんでしょうが、ストーリーは面白くてもアルゴリズムはよく判っても命がどうこうってのはさっぱりです。



院は行ったら一応研究者の仲間入りですからね。自分は教授なんだって自認してる奴はやっぱり教育に精を出すんじゃないでしょうか。

典型的な誰かとか含めて。
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Unknown (ごてぃ)
2009-06-21 01:16:29
つまるところ、やはり中国はデカ過ぎるっていう問題に全部行き着くんじゃないかなあと考えています。常識的に考えて、ジャスティス的なものとかない限りあんなデカい国まとまりっこないですよ。同じ国内で方言ってレベルじゃなく言葉がもはや互いに通じない地域すらありますし。
それを近代までは天子思想で何とかやってたわけですが、それがなくなっちゃったら、教育も殖産興業もあんなデカい国で完璧に徹底するのは土台無理な話です。
その点日本はお手頃サイズの国土でまだそれが可能だったなあと、素人ながら思います。何より、日本人はちゃんと全員日本語話せますからね。

まあ国民性というか、当時のインテリがだらしなかったというのも多分にあると思いますけど。彼らの当時の文章を見てみると、外来語を記載する際に間違って表記していない論文を未だかつて見たことがないですし。てか現代でも、道端の看板で正しい日本語が使われているのを一回も見たことがないですw


一個人という思想が生まれる前はそもそも一人の命の普遍的にして絶対的な尊厳なんて概念ありませんでしたからね。そんなの所詮後付けだってのがよっく分かります。
個人にとって重要なのはいつだって、最終的には自分にとって重要なものの命だけでしょう。それが人だか概念だか思想だか自分それ自体だかは知りませんが。
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Unknown (霧島)
2009-06-21 04:00:20
どっちにしろ日本だって亜熱帯から亜寒帯まである訳で、その辺の条件は同じですよ。当時は藩単位で違う国だって意識だったし、薩摩人が京都に出てくると方言が酷すぎて会話にならなくて筆談したって話もありますからね。実際、秋田の奥地とか行ってみれば判りますよ。あれ日本語じゃない。

あと日本もどこもかしこも殖産興業地域振興もできた訳じゃないですしね。裏日本の没落っぷりを見ると判ると思いますが、結局のところ国を一つにまとめたり産業を興したりするのは鉄道とか電信とかそういう技術の問題ですよ。

日本と違うと言えば、そこ中国なんかいと言われるとどちらかと言うと占領してるに近い部分が結構多かったところ。チベットとかね。その点では、ドイツ第二帝国はそれを克服してます。ドイツと言えば三十年戦争のせいで一世紀ぐらいフランスとかイギリスに遅れをとったある意味日本に近い立ち位置の国ですが、モルトケとかが物凄い勢いで鉄道とか作ったり電信技術を導入したからドイツって共通点が醸成された訳であって、鉄道も何も通さなかった時点で清はアウトな訳です。

元ドイツ騎士団のプロイセン公国、ブランデンブルク辺境伯領、ザクセン公爵領、シュヴァーベンのライン宮中伯領、大体が今のオーストリアにあたるハプスブルク王国、各所に存在する小さな騎士領、マインとかトリーアとかケルンとかの司教座とかの聖領、ポーランド回廊、ロートリンゲンに代表される係争地…それぞれ違う国として百年以上、違う政体違う宗教違う言語(同じドイツ語でも高地ドイツ語と南部ドイツ語低地ドイツ語とか色々ある)違う風俗違う地域(気候的な意味で)で生きてきて、それでも第二帝国第三帝国ドイツ連邦として国の形を成してる訳ですから。つか、百年以上と言うか、ドイツ三十年戦争とかより前で言えばドイツってイメージ生まれたのは何世紀も前ですしね。

まぁ、版籍奉還はできても廃藩置県まではできませんでしたがね。中央集権化を推し進めたのは特にヒトラーで、彼のお陰でベルリンが偉い都市と考えられてるんであってたとえば国立の偉い大学なんてないんですよ。全部州立大学です。偉いのは。


んま、外国の技術導入について誤解が生じるのはいつもの事ですがね。その国のためを思って誠心誠意教授する人なんぞそうはいませんから、上手い事だまくらかしてやろうってのが普通です。正当啓蒙主義者なんて、日本の鉄道で言えばモレルとかが当たる訳ですが、いないに等しいです。

外人に直接教えて貰う訳ではなく外国の論文を読んで理解するにしたって、間違えるのは日本でもよくある話です。まぁ孫引きで間違えるのはアレですが、その孫引きだって元はと言えば自分の国の言語ですからね。
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Unknown (ごてぃ)
2009-06-21 13:42:50
うーむ。確かに技術導入に関する中国の物腰はお粗末でした。しいて言えばアヘン戦争で負けて初めてそういうこと考え始めた感じですが。挙句の果てには民間の中国人資本家が大勢で上海にて国を売って金儲けし始める体たらくでしたし。明らかにそういう買弁のおかげで経済が傾いているところはあります。
あー、そう考えたらほんとどうしようもねえな中国人はと思えてきます。

ちなみに中国は鉄道に関して、なぜかあまり力を入れないんです。旧満鉄の大連―ハルビン間以外の路線は今でもお粗末なものらしいですし。都市部の地下鉄だけは無駄に発達してるんですけどね。
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Unknown (ごてぃ)
2009-06-21 13:54:57
あと補足で、中国にも技術導入を民間で(上は何もやらないから)行おうとして発展させようと考える人間がいなかったわけではないようです。実際そういう資本家を主人公とした文学作品もあったりします。茅盾の「子夜」って作品で、手に入りにくいですが邦訳もあります。
ただ、そういう民間の資本家を主人公に想定してシミュレートしてみたところで、結局上で述べたような買弁資本家その他の要因のせいで失敗に終わるって話なんですが。
さらに言うと、だから資本主義では中国という枠組みを維持するのは不可能だ→よろしいならば革命だ、というロジックにつながるという。
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