日本基督教団 七尾教会

能登半島にたてられた七尾教会の日々です

現礼拝堂最後の・・・

2010年06月10日 | 地震のあとで
今日は幼稚園の花の日礼拝でした。
幼稚園では行事の前に「特別保育の計画」という文書を作ります。そこに幼稚園の教師がこう記していました。「礼拝堂は建て替えの為現礼拝堂で幼稚園の子供達が行事を行うのは最後となります」、その文章が加えられていた事に嬉しく思いながら、私は一カ所だけ訂正しました。「現礼拝堂で幼稚園の子供達が礼拝を行うのは最後となります」。
「行事」ではなく「礼拝」だと思ったのです。キリスト者ではない教師達にとっては「行事」だと思って無理はないのですが、やはり「礼拝」と表現してほしいと願いました。

特別な思いで礼拝の時を迎えました。私がピリピリしているので、教師達もかなり緊張をし、それが伝わるのか子供達も緊張していました。
この礼拝堂に入るのが初めての子供達もいました。礼拝堂に入った途端、「ここはなんだろう?」と不思議な顔をします。そして子供なりの直感でここが厳粛な場であることを悟ってくれます。礼拝堂は、無言で神に向き合う事の重さを教えてくれます。
それは、子供達に「見えざる者への畏れ」という大事な事を教えてくれるのです。
礼拝堂がない半年間、どう過ごすのか、今からいろんな事を考えています。

その時、「この礼拝堂で君のお父さんも小さい時礼拝したんだよ」「あなたのお母さんが幼稚園の時に・・・」とお話するのが私にとってはとても誇りでした。
来年、その言葉を使えなくなるのはやはり残念です。

礼拝堂正面のちょっとバランスの悪い十字架。今日は床にも光っていました。写真ではわかりにくいですが・・・(かまどらんこ)

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