日本基督教団 七尾教会

能登半島にたてられた七尾教会の日々です

解体が進まない理由③ 人手不足

2024年09月02日 | 教会の出来事

県が公費解体だけではなく自費解体も進めたいといっていましたが…

そもそも能登で解体工事ができる会社がそんなにあるわけではない。その会社も人手不足。たくさんの仕事は受けられない。解体をできるところは道路工事や護岸工事も引き受けているからいっぱいいっぱい。

石川県内の業者さん、金沢でも加賀でも地震の被害はあるから、地元の工事が優先だろう。富山もそう。

宿泊施設を作って人を集める。奥能登はそれが必要。ところが七尾では復興工事のためにと頑張って部屋を開けた和倉の旅館があいている。

ところで、日本全国、土木や建築の現場は人手不足、高齢化。そして各所での災害。その復旧も大変なはず。日本の労働力は減っている。

 

そして公費解体を仕切るはずの市町村。そこも人手に余裕はない。

 

解体前の片付け。高齢者は1人でできないから、県外にいる子どもを呼ぶ。でも来れるのは休日。

奥能登になると、2次避難で本人もいなかったから……

 

冬になる前に少しでも進んでほしいのだけど。

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解体が進まない理由② 法令遵守

2024年09月02日 | 2024能登半島地震

解体が始まった家で、1週間後にピタッと工事が止まったと言うことがあった。理由を聞くと、道路の占有許可をとっていなかったから。

解体前の建物の中は、空っぽにしておかないといけない。分別してゴミ置き場へ。

そして解体業者も、廃材はその場所で分別。分別して袋に詰めるのが手作業だったりする。以前の震災の時とは法令が変わって、分別が厳しくなったとのこと。時間がかかる。

 

物流の2024年問題はよく報道されてきたけれど、建築土建など全ての労働者が対象。そうすると、労働時間はきっちりしている。明日までに終わろう、と残業することはまずない。労務管理は大変だ。

先日新聞がアスベスト対策が十分ではないのではと報道した。すると、ちゃんとやっているかどうかのチェックが入る。そこでまた止まる。

 

それなのに、実際工事をしている人は、下請けといっても4次とか5次の下請け。それはいいのか……

 

 

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解体が進まない理由 ① 公平

2024年09月02日 | 2024能登半島地震

七尾幼稚園の主任教師の家は半壊で、公費解体を申請している。現在は親族の家にいる。そこに、元の家のお隣さんが挨拶に来たと言う。

「6日から解体工事が始まります。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。」

解体の順番はどうも受付順だ。お隣同士が両方とも公費解体を申請しているのだから、2つまとめてしたら早いのに、と素人は考えてしまう。でも申請順。

通学路にあって上からなんか落ちてきそうで危険だなと思っても順番が早くなるわけじゃないようで…

道路を塞いでいるから……と思っても所有者ががちゃんと書類を整えて申請しないと。

書類が整わない、所有者が複数だったり、もう何年も前に亡くなっている方だったりすると頑張って申請しても順番はずっと後。

順番抜かしはいけないんだけど、もうちょっと柔軟にできないものかと思ってしまう。どこかを優先すると公平ではなくなる……

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