母はトロピカルフルーツが大好物でしたから、盆や彼岸のお供えのフルーツには必ず一つトロピカルフルーツを加えます。春の彼岸には今までお供えしたことがない「キワノツノニガウリ」というのを供えました。日本の正式名称は「ツノニガウリ」。メロンやスイカと同じ仲間だそうです。ちなみにキワノというのはニュージーランドの企業の登録商標だそうです。
キワノツノニガウリ 棘は大きく持っているだけでも結構痛いです。
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実を縦切り。 匂いはキュウリそっくりで、肝心の味はキュウリの種の部分に薄めた酢をかけたような、さほど酸っぱくもなく甘くもなく、率直に言えばさっぱり美味しくありません。久しぶりにこんな曖昧模糊とした味のフルーツを頂きました。他の食べ方があったのでしょうか。
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ツノニガウリ キュウリの種味がいつまでも口の中に残って閉口しました。彼岸の期間中お供えされていた母は、どんな顔でこのフルーツを食べていたとかと思うと思わず笑いがこみ上げてきました。
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