nakazumi's blog

文化・歴史・城郭をメインに、時々『気になる事』を記す婆娑羅ブログ!

預金封鎖(キプロス国)

2013年03月18日 | 悪法

   預金封鎖⇒[銀行には、預金するな!!]

地中海の債務危険国の小国のキプロス国は、同国の銀行の預金者から課徴金を徴収する措置を発表した。実施は3月19日(火)朝に銀行が営業を開始する前に口座から課徴金がさし引かれる。⇒泥棒か?

キプロスのサリス財務相は、「オンライン取引などで多額の資金の移動ができないようにする対策を取った。」と述べたという。3月18日(月)は銀行が休業するため高額の預金引き出しはできない。

課徴金は、国内外の預金者が対象 (△注1)

10万ユーロ(約1250万円)を超える預金からは9.9%の課徴金を,2万ユーロ以上10万ユーロ未満は、6.75%の課徴金を1回に限って徴収する。

  ( △注1)3月19日、キプロス政府は、国民の怒りの反発により、2万ユーロ未満は、課徴金なしに変更した!

  (△注2)3月20日、 上記の課徴金は、議会で否決された。

  (△注3)3月25日、 EUからのキプロスへの救済案。

◆預金税は、なくなりましたが、キプロスの2大銀行は、破たん・整理させる。そして、10万ドル以上(1000万円以上)の高額預金者は、最大で40%没収されることになりました。

10万ドルの預金を保護してキプロス庶民の預金は、守られ、EU圏にとっては、ロシア人の預金を踏み倒すことで財政支援の負担を少なくする。一番の悪夢は、ロシア人です。

*キプロスの金融機関の総預金残高内訳(キプロス・ロシア・EU)は、キプロス約55%、ロシア約30%、EU約15%とEU圏よりもロシア人からの預金が多い。

 

過去の預金封鎖

1909年、ロシア危機でロシア国内銀行の全ての預金と貸金庫が封鎖され、資産は没収されました。

2001年、アルゼンチンでも預金封鎖が断行され、暴動・略奪が発生しています。

昭和21年の日本における徳政令では、銀行預金・郵便預金が封鎖されただけでなく、戦時中に発行された戦時国債は全て紙切れになりました。対策をうっておこう

別の形の徳政令として、デノミ(通貨価値切り下げ)があります。ロシアでは1998年に突然、通貨の価値を1000分の1にする通貨価値切り下げ(デノミ)を行い、一夜にして多くの人々が物乞い同然になったのです。