先ほど、道志に入りました。
草ぼうぼうでどこから手を付けて良いのか分かりません。
テレビを付けても誰が総裁になるのか?とコメンテーターなどが予想しています。
あくまでも予想ですので結果ではありません。
では、何故総裁選がこんなに注目されて、総理の話になるかです。
*A紙挿絵を拝借
その前に、今さら聞けない首相と総理、そして総裁?の違いについてです。
お子さんやお孫さん?から質問があった時になんとなく理解はしていますが明確に答えるのは結構難しいですね。
これは確か中学の中学社会・公民 で教わったかと思います。
その前に、「総理」と「総裁」はどう違うのかです。
「総理」は「内閣総理大臣」(首相)の略称です。
行政府のトップを指す。憲法67条の規定により首相は国会議員の中から国会の議決で指名されることになっています。
一方、「総裁」とは自民党という政党の党首ポストの呼び方です。
これはお分かりかと思います。
自民党は党則で「総裁は、党の最高責任者であって、党を代表し、党務を総理する」と定めているのです。
国会で自民党が多数を持っている現状では、自民党の総裁を選ぶことは日本の首相を選ぶことになるのでしょう。
自民党では「総理総裁」と呼ばれています。
では、前述しました「首相」と「総理」の違いです。
この2つの用語は、きちんと理由があって、使い分けがされています。
また、厳密には意味にも異なる点があります。
「首相」は、首席宰相(しゅせきさいしょう)の略語で、国の行政機関の長(トップ)を指します。
ニュースでは、文字で表示される時に使われることが多いです。
対して、「総理」は、内閣総理大臣の略語で、日本の行政機関のトップのことをいいます。
ニュースでは、音声として読み上げられるときに、用いられる傾向にあります。
国会でも議長(委員長)が、内閣総理大臣 菅 義偉君と呼びます。
最近は女性の議長や委員長の時は「さん」と言っていますね。
もちろん質問者に対しても役職名や名を呼びます。
これは議事進行(勝手に発言すると混乱するため)と議事録作成のためです。
指名されないと発言できません。
議事録には発言者名が記載されます。指名されない発言はヤジになります。
議事録にはヤジの一部を「○○(ヤジ)と言う者あり」と記載される時もあります。
よって、国会での論戦では「総理!総理!」と言葉(音声)での表現になります。
結論は、ニュースや文字で表される時は首相。
議会などの発言(音声)は総理大臣となります。
さて、日本で行政の役割を持っているのは「内閣」です。
その中でも、内閣のトップとして国を動かしていくのが、「総理」なのです。「内閣総理大臣」という肩書きは、憲法の66条で定められています。
つまり、日本の「首相」は「内閣総理大臣」である、といえます。
それでは、日本の「内閣総理大臣」は読む時と文字で表す時で、なぜ肩書きを変えるのでしょうか?これには、内閣のメンバーである「大臣」の別名が関わっています。
例えば、外務大臣を意味する「外務相」と、機関そのもののことである「外務省」は、どちらも「がいむしょう」と読むため、音声のみでは両者の区別ができません。
そこで、書く時は「外務相」や「外相(がいしょう)」、読む時は「外務大臣」とすることで、聞き間違いを防いだのです。
ここから、内閣総理大臣を文字で表記する場合は「外務相」などと同じく「相」を含む「首相」を使います。
対して、音声の場合は「総理」を用います。
これは、「総理」という言葉が、「外務大臣」などと同じ「大臣」という言葉が入る「内閣総理大臣」の略語であるためです。
*他にも行政トップを首長(くびちょう)と言いますね。
これも言い間違え(聞き間違え)を防ぐためです。市長(しちょう)、首長(しゅうちょう)と聞き間違えを防ぐために、訓読みで(くびちょう)と言います。
その他、市立(いちりつ)私立(わたくしりつ)、市道(いちどう)、私道(わたくしどう)などを使い訳しています。
「首相」「総理」「総裁」。この三つの言葉を対比した場合の違いを区別するポイントは以下の通りです。
【首相】首席宰相の略。
行政権の長を指す。
日本の「首相」だけでなく海外の「首相」にも使える言葉。英語で「prime minister」。
【総理】内閣総理大臣の略。
内閣総理大臣は、日本の「首相」の法律上の正規名称で日本独自の呼称のため海外の「首相」には使えません。
【総裁】首相や総理という言葉と一緒にニュースに登場することがある「総裁」は、自民党の責任者を意味し「首相」や「総理」とは立場が異なります。
ところで「行政権」とは、国が持っている3つの権力の一つで、法律に基づいて実際に国を運営する機能のことです。他に、国のルールを決める「立法権」と立法と司法が憲法や法律通りに動いているかをチェックする「司法権」があります。
中学の中学社会・公民 で教わった「三権分立」の概念の基本を理解しておくと安心です。
以下にその大雑把な内容をまとめてみました。
権力が一箇所に集中すると危険であることは言うまでもありません。
一箇所に集中した権力を握った者を周りの誰もが止められなくなってしまうからです。
そこで、日本をはじめ多くの国々では「三権分立」と呼ばれる制度によって、権力を三つに分散しています。
三つに分散された権力とは以下に記す通りです。
1.【立法】国会。立法府。法律をつくる。(人々が守るルールを決める)
2.【行政】内閣。行政府。行政を司る。(人々が幸せに暮らせるために働く)
3.【司法】最高裁。司法府。法律を見張る。(ルールが守られているか判断する)
そして、この三つに分散されたそれぞれの最高責任者は次の通りです。
1【立法】衆議院議長
2【行政】内閣総理大臣(=総理、首相)
3【司法】最高裁判所長官となります。
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菅義偉総理(72)と私(73)はほぼ同じ年です。
昨日はダンスのレッスンで、全く体が動かず硬くなってきました。
まさに老いぼれ状態です。
やはり、コロナ禍のせいにするのではなく、進んでストレッチや運動をしなければならないと痛感いたしました。
ダンスは姿勢、市は市政、国は国政を正しくしないとダメですね。
道志では野良着に着替えています。
Hiro