こんにちは「中川ひろじ」です。

みんなのお困りごとが私のしごと

11月定例会一般質問③長野県子ども支援条例(仮称)骨子(案)について

2013-11-27 22:50:28 | 健康福祉
 25日に、「長野県子ども支援条例(仮称)骨子(案)」のパブリックコメントが示されましたが、関連して何点かお伺いいたします。
まず、子どもがおかれている現状についての認識ですが、骨子案では基本理念で「子どもへの支援は、子どもが不当な差別、虐待、体罰、いじめなどに悩み、または苦しむことなく安心して生きていけるよう、その人権が尊重されること」と記載されています。
(1)そこで、現在分かっている範囲で結構ですが体罰やいじめに悩む子どもがどの程度いるのか、加えて子どもの不登校の状況はどうか、教育長にお伺いします。
あわせて、虐待に悩む子どもはどの程度いるのか、最近の自殺の傾向はどうか、健康福祉部長にお伺いします。
(2)次に、こうした悩み・苦しんでいる子どもの家庭環境についてですが、さきほど女性の就業率が高くなってきているというお話をさせていただきましたが、さてその就業形態と労働条件と言うと、依然として厳しいものがあります。
調査によれば、労働者全体の38%2000万人が非正規労働者で、女性や若者の場合半分が非正規労働となっています。国税庁の平成24年度民間給与実態統計調査によれば、正規労働者の平均年収が468万円であるのに対して、非正規労働者は168万円、300万円の格差があります。子どもを育てる親の生活の厳しさも、子どもの健全な育ちを疎外する要因になっているのではいかと思われます。また、現地機関の視察で波田学院のお話を聞きましたが、入所している子どもたちの多くが虐待された経験があり、そのストレスから非行や暴力に走ってしまうのではないかということでした。
こうした「子どもの育ちについて第一義的責任を有する」親の状態と子どもの育ちについて、どのような考えをもっているかお聞きします。
(3)次に、発達障児への支援についてです。発達障害に気づかずに叱り続けていると、怒られた本人は自己肯定感を失って2次障害に陥る可能性が指摘されています。子ども支援条例の中では、発達障害児への支援はどのような位置づけになるのでしょうか。
(4)地域の支えについて、骨子案では子ども支援に関係する者の役割の中で、子どもの育ちを支える地域やNPOなどの記載がありませんが、子どもたちが、地域の中で見守られているという実感は大切なことではいないかと思いますがいかがでしょうか。
(5)長野県子どもアンケートの中で、「自分にとってもっとも大切だと思うことは何ですか」という質問の答えは、複数回答で一番が「差別されないこと」、二番が「親に愛情を持って育てられること」、三番が「健康でいられ、治療を受けられること」となっています。また、「おとなから、たたかれる、なぐられた」との答えが14.2%、「心を傷つけられる言葉を言われた」が14.4%、そのときの気持ちは「自分自身がしっかりしなければいけない」「自分がわるいのでしかたがない」があわせて53.5%、「毎日がつらい」9.5%、「生きていたくない」8.4%。「そのときどうしたか」では、「がまんした」が58.3%、「やめてほしいと言った」「誰かほかの人にそうだんした」があわせて21.7%。このようなアンケートに見られる子どもの思いや、子ども部会の議論から、子ども支援の方向性と具体的な施策について骨子案にはどういかされているのでしょうか、以上健康福祉部長にお伺いします。

今回の子ども支援条例(仮称)骨子(案)の議論を通じて、長野県の大人たちは県議会をはじめ、「子どもたちを本当に大切に思っているんだよ」「もっと、もっと子どもたちが幸せになれるまちをつくりたいんだ」というメッセージが、子どもたちに伝わることが大切なことだと申し上げ質問を終わります。

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11月定例会一般質問②発達障害者への支援について

2013-11-27 22:48:50 | 健康福祉
(1)長野県は、平成24年1月発達障害者支援のあり方検討会で支援の方向を定め、切れ目のない支援に取り組んできていますが、11月15日の新聞によれば、本年度県内で発達障害があると判断された児童生徒が、県内公立小中学校で5093人、公立高校で592人に上り、過去最多であることが報道されていました。あらためて、この調査の結果と分析、対策についてお伺いします。また、これまでの学校の先生への研修で全体の何パーセントの先生が発達障害の研修を受けたのか教育長にお伺いします。
(2)県はこれまでに、発達障害サポートマネージャーを4圏域に配置し、平成27年度までに全圏域への配置を目指しているところですが、今日の現状から養成が急がれるところです。現在の養成状況についてお伺いします。
また、巡回支援などの作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士の皆さんの活用を強化すべきと考えますがいかがでしょうか。
(3)次に発達障害児をもつ親御さんへの支援についてです。現状においても発達障害児を持つ親御さんの悩みに応えきれず、孤立をしてしまう方もいらっしゃるようです。発達障害に対する社会的な認識を広げることが求められているわけですが、発達障害者の子育て経験のある親であって、その経験を活かし、子どもが発達障害の診断を受けて間もない親などに対して相談や助言を行うペアレント・メンターの状況はどうなっているでしょうか。以上2点健康福祉部長にお伺いします。
(4)長野翔和学園についてお伺いします。発達障害の子や若者の学びの場として来年4月に開設されるとお聞きしていますが、そもそもの狙い、県としての翔和学園への支援の内容、そして期待される効果についてどのようにお考えになっているか、企画部長にお伺いします。

発達障害のお子さんをもつ親御さんからお話を聞く機会がありました。3歳のころから「ちょっと、おかしいいかな」と思っていましたが、よくわからず、小学校へ入ってから先生に言われ医者にみてもらったところアスペルガー症候群と診断されたそうです。もし、最初に「ちょっと、おかしいかな」と思ったときに診断を受け、療育が行われていたらと思うと親として責任を感じるということでした。
発達障害に対する社会的な認識を更に広げ、早期発見、早期療育開始ができるよう、専門職員の養成に全力を挙げていただくことを要望いたします。

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11月定例会一般質問①病児・病後児保育の充実について

2013-11-27 22:32:06 | 健康福祉
 11月9日男女共同参画推進県民大会が開催され、講演で21世紀職業財団会長であり資生堂の顧問でもある岩田喜美枝さんのお話を聞く機会を得ました。特に印象に残ったことは、日本における女性の年齢別就業率はいわゆるM字カーブとなっていて出産・育児期に就業率が下がっています。世界の中では韓国が日本と同様の傾向にあります。その影響から管理職や取締役に占める女性比率も日本と韓国が低い状況にあります。そこで強調されたのは、男女ともに人材を充分に活用し、人材の多様性を企業の力にするダイバーシティの推進が必要であるということです。したがって、これまで育児・介護のために女性が仕事を離れることが多いことに対して、政策として育児休暇や介護休暇の拡充を行ってきましたが、これからは男女が共に育児・介護をしながら普通に仕事をすることを支援することにも政策が必要ではないかということでした。
 総務省の労働力調査では、労働力人口に占める女性の就業率が過去最高の63%となり、「女性を重要な戦力と考え、積極的に活用する企業が増えた」と言われています。しかし、第1子出産後も仕事を続ける女性は約4割にとどまっています。
 いったん育児・介護で職場を離れると、復帰する時になかなか仕事についていけない、結果として仕事を辞めざるを得ない、あるいは昇進できない理由になっていきます。もうひとつ女性の年齢別就業率でM字とならない国の方が、出生率が高いという傾向も伺えます。
 そこで国としても子育て支援に力を入れ、長野県としても様々な子育て支援策を行っているわけですが、その一つに病児・病後児保育があります。
 子どもが急な病気になった時、基本的には親が職場を離れられるような企業等の理解が必要ですし、女性だけに任せるのではなく男性も分担をできるワークライフバランスが必要です。しかし、ただちにそうはならない中で、女性が育児や介護を担い、悩み疲れ職場を離れている現状を少しでも改善していく必要があります。
現在、長野県は国庫補助制度を活用して補助金を交付していますが、その要件に「年間の利用者が10人以上」という項目があります。「病児・病後児保育」のような、事後でなければ利用人数が確定しない補助金に、このような実績要件を付けること自体、いかがなものかと思います。小規模町村が多い長野県では、利用者が10人未満なら全額市町村の負担となり、リスクが大きすぎて手を出さず、結果として「病児・病後児保育」に取り組む市町村が増えないのではないかと思われます。まず、この病児・病後児保育の現状についてお伺いします。
 長野県は5か年計画で「病児・病後児保育」の目標を現在の15市町村から22市町村としていますが、それでも全体の3分の1にすぎません。「子育て応援先進県」を標榜する以上、国に制度改正を強く迫るとともに、当面県単補助で対応すべきと考えますがいかがでしょうか。健康福祉部長にお伺いします。

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今週の日程

2013-11-27 22:00:16 | お知らせ
11月25日(月)
10:00 松本市役所
12:00 社民党県連合
17:45 特定秘密保護法案街頭宣伝(松本駅前)
18:00 子ども支援条例学習会

11月26日(火)
 9:30 団会議
11:00 一般質問
17:30 特定秘密保護法案抗議街宣(長野駅前)
 
特定秘密保護法案の強行採決に抗議の街頭宣伝をする社民党長野県連合代表竹内久幸県議と、社民党長野県連合副代表布目裕喜雄長野市議

 
社民党長野県連合政審会長池田清長野市議、私もしゃべりましたが訴えている時の写真はありませんが、聞きつけて飛んできてくれた知り合いと写真に収まりました。ん十年前の国労婦人部長の清水春子さんです。でもこれじゃあ誰だか分りませんね。

18:00 自治労松塩筑地区協定期大会(欠)

11月27日(水)
 7:30 特定秘密保護法案抗議街宣(松本駅前)

松本駅前の街頭宣伝カラ」長野へ向かう途中、梓川SAでパノラマ撮影。

 9:30 団会議
10:00 一般質問
18:00 高橋博久さん激励会

松本市職労出身でこの10月まで長野県平和人権環境労働組合会議議長を13年間つとめた高橋博久さんの激励会。

18:30 ディーセントワーク世界行動デー(欠)
19:00 松本体育協会表彰式典
 
松本体育協会表彰式典に出席。かつてコーチをしていたOHARAJUPICの子どもたち。右側は今年のインターハイで柔道チャンピョンの津金恵選手と出口クリスタ選手。将来のオリンピック選手です。期待していますよ

 
私が副会長をつとめる卓球連盟で今回表彰を受けた皆さん。右側は同じく今回表彰を受けたサッカーの皆さんです。

11月28日(木)
 9:30 団会議
10:00 一般質問
11:00 Mt乗鞍スキー場安全祈願祭(欠)
17:30 松本市職労集会(欠)
18:00 市政共闘会議(欠)
18:00 長野県建設労連懇談会


11月29日(金)
 9:30 団会議
10:00 一般質問
17:00 決算特別委員会
17:15 日本酒で乾杯議員連盟(欠)

11月30日(土)
13:00 国労中南信支部定期大会
15:30 信州社民党ユース

12月1日(日)
 9:00 お菜あらい
 

13:00 脱原発集会


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