25日に、「長野県子ども支援条例(仮称)骨子(案)」のパブリックコメントが示されましたが、関連して何点かお伺いいたします。
まず、子どもがおかれている現状についての認識ですが、骨子案では基本理念で「子どもへの支援は、子どもが不当な差別、虐待、体罰、いじめなどに悩み、または苦しむことなく安心して生きていけるよう、その人権が尊重されること」と記載されています。
(1)そこで、現在分かっている範囲で結構ですが体罰やいじめに悩む子どもがどの程度いるのか、加えて子どもの不登校の状況はどうか、教育長にお伺いします。
あわせて、虐待に悩む子どもはどの程度いるのか、最近の自殺の傾向はどうか、健康福祉部長にお伺いします。
(2)次に、こうした悩み・苦しんでいる子どもの家庭環境についてですが、さきほど女性の就業率が高くなってきているというお話をさせていただきましたが、さてその就業形態と労働条件と言うと、依然として厳しいものがあります。
調査によれば、労働者全体の38%2000万人が非正規労働者で、女性や若者の場合半分が非正規労働となっています。国税庁の平成24年度民間給与実態統計調査によれば、正規労働者の平均年収が468万円であるのに対して、非正規労働者は168万円、300万円の格差があります。子どもを育てる親の生活の厳しさも、子どもの健全な育ちを疎外する要因になっているのではいかと思われます。また、現地機関の視察で波田学院のお話を聞きましたが、入所している子どもたちの多くが虐待された経験があり、そのストレスから非行や暴力に走ってしまうのではないかということでした。
こうした「子どもの育ちについて第一義的責任を有する」親の状態と子どもの育ちについて、どのような考えをもっているかお聞きします。
(3)次に、発達障児への支援についてです。発達障害に気づかずに叱り続けていると、怒られた本人は自己肯定感を失って2次障害に陥る可能性が指摘されています。子ども支援条例の中では、発達障害児への支援はどのような位置づけになるのでしょうか。
(4)地域の支えについて、骨子案では子ども支援に関係する者の役割の中で、子どもの育ちを支える地域やNPOなどの記載がありませんが、子どもたちが、地域の中で見守られているという実感は大切なことではいないかと思いますがいかがでしょうか。
(5)長野県子どもアンケートの中で、「自分にとってもっとも大切だと思うことは何ですか」という質問の答えは、複数回答で一番が「差別されないこと」、二番が「親に愛情を持って育てられること」、三番が「健康でいられ、治療を受けられること」となっています。また、「おとなから、たたかれる、なぐられた」との答えが14.2%、「心を傷つけられる言葉を言われた」が14.4%、そのときの気持ちは「自分自身がしっかりしなければいけない」「自分がわるいのでしかたがない」があわせて53.5%、「毎日がつらい」9.5%、「生きていたくない」8.4%。「そのときどうしたか」では、「がまんした」が58.3%、「やめてほしいと言った」「誰かほかの人にそうだんした」があわせて21.7%。このようなアンケートに見られる子どもの思いや、子ども部会の議論から、子ども支援の方向性と具体的な施策について骨子案にはどういかされているのでしょうか、以上健康福祉部長にお伺いします。
今回の子ども支援条例(仮称)骨子(案)の議論を通じて、長野県の大人たちは県議会をはじめ、「子どもたちを本当に大切に思っているんだよ」「もっと、もっと子どもたちが幸せになれるまちをつくりたいんだ」というメッセージが、子どもたちに伝わることが大切なことだと申し上げ質問を終わります。
まず、子どもがおかれている現状についての認識ですが、骨子案では基本理念で「子どもへの支援は、子どもが不当な差別、虐待、体罰、いじめなどに悩み、または苦しむことなく安心して生きていけるよう、その人権が尊重されること」と記載されています。
(1)そこで、現在分かっている範囲で結構ですが体罰やいじめに悩む子どもがどの程度いるのか、加えて子どもの不登校の状況はどうか、教育長にお伺いします。
あわせて、虐待に悩む子どもはどの程度いるのか、最近の自殺の傾向はどうか、健康福祉部長にお伺いします。
(2)次に、こうした悩み・苦しんでいる子どもの家庭環境についてですが、さきほど女性の就業率が高くなってきているというお話をさせていただきましたが、さてその就業形態と労働条件と言うと、依然として厳しいものがあります。
調査によれば、労働者全体の38%2000万人が非正規労働者で、女性や若者の場合半分が非正規労働となっています。国税庁の平成24年度民間給与実態統計調査によれば、正規労働者の平均年収が468万円であるのに対して、非正規労働者は168万円、300万円の格差があります。子どもを育てる親の生活の厳しさも、子どもの健全な育ちを疎外する要因になっているのではいかと思われます。また、現地機関の視察で波田学院のお話を聞きましたが、入所している子どもたちの多くが虐待された経験があり、そのストレスから非行や暴力に走ってしまうのではないかということでした。
こうした「子どもの育ちについて第一義的責任を有する」親の状態と子どもの育ちについて、どのような考えをもっているかお聞きします。
(3)次に、発達障児への支援についてです。発達障害に気づかずに叱り続けていると、怒られた本人は自己肯定感を失って2次障害に陥る可能性が指摘されています。子ども支援条例の中では、発達障害児への支援はどのような位置づけになるのでしょうか。
(4)地域の支えについて、骨子案では子ども支援に関係する者の役割の中で、子どもの育ちを支える地域やNPOなどの記載がありませんが、子どもたちが、地域の中で見守られているという実感は大切なことではいないかと思いますがいかがでしょうか。
(5)長野県子どもアンケートの中で、「自分にとってもっとも大切だと思うことは何ですか」という質問の答えは、複数回答で一番が「差別されないこと」、二番が「親に愛情を持って育てられること」、三番が「健康でいられ、治療を受けられること」となっています。また、「おとなから、たたかれる、なぐられた」との答えが14.2%、「心を傷つけられる言葉を言われた」が14.4%、そのときの気持ちは「自分自身がしっかりしなければいけない」「自分がわるいのでしかたがない」があわせて53.5%、「毎日がつらい」9.5%、「生きていたくない」8.4%。「そのときどうしたか」では、「がまんした」が58.3%、「やめてほしいと言った」「誰かほかの人にそうだんした」があわせて21.7%。このようなアンケートに見られる子どもの思いや、子ども部会の議論から、子ども支援の方向性と具体的な施策について骨子案にはどういかされているのでしょうか、以上健康福祉部長にお伺いします。
今回の子ども支援条例(仮称)骨子(案)の議論を通じて、長野県の大人たちは県議会をはじめ、「子どもたちを本当に大切に思っているんだよ」「もっと、もっと子どもたちが幸せになれるまちをつくりたいんだ」というメッセージが、子どもたちに伝わることが大切なことだと申し上げ質問を終わります。