こんにちは「中川ひろじ」です。

みんなのお困りごとが私のしごと

第50回衆議院選挙を振り返って その2

2024-10-29 09:41:36 | 政策・訴え・声

今、衆議院選挙における市民と野党の共闘の状況について

 長野県においては、2016年の参議院選挙で2人区から1人区に変わったこともあり、野党候補の一本化に向けた様々な営みが行われてきた。その中心的な働きかけは現在の信州市民連合であるが、出発は新安保法制に反対する市民と野党の共闘であった。その後、2017年の衆院選では、民主党(民進党)の分裂があったが、2019年参議院選、2021年参議院補選、2021年衆院選、2022年参院選と様々な模索はありながらも候補者の一本化と選挙における共闘を実現してきた。

 今衆議院選挙においても、7月末信州市民連合からの立憲民主党、共産党、社民党に対する「候補者の一本化と当選に向けた共闘」の提案に対して、三党は努力することを口頭ではあるが約束した。

 立憲民主党の代表選挙、自民党の総裁選挙が終わり、衆議院解散のうわさが流れはじめた9月末、社民党から立憲民主党、共産党に呼びかけ候補者の一本化に向けた努力を要請した。この時点で、共産党は「1区、2区には自主的に候補者をたてない」こととしていたが、4区に立憲の党籍のある人が立候補を模索していたし、3区、5区は立憲と共産の候補者が並立していた。私からは具体的に、共産党に対しては「3区、5区の候補者をおろしてほしい」、立憲には「4区では候補者を立てないでほしい」と要請した。結果は、共産党は3区の候補者を自主的におろし、4区の立憲党籍のある人は比例に回った。残るは5区のみとなったが、ここは一本化することはできなかった。信州市民連合との約束である「候補者の一本化」がすべての選挙区でできなかったことは、一本化された選挙区における野党共闘を縮小させることになった。立憲代表に、私から「一本化された選挙区における共闘を行うため会わないか」打診をしたが、「全選挙区での一本化ができていない」ことを理由に実現しなかった。

 信州市民連合と社民党は、一本化した選挙区は推薦(社民党は支援)し、5区においては自主投票とした。これは、来夏の参議院選挙に向けた市民と野党の共闘の基盤を残したいからに他ならない。

 共産党は、1区2区においても選挙戦では「自主的支援」を打ち出し、共闘の体裁をかろうじて整えた。この国の政治を変える大きな流れをつくりだしていくことを改めて確認をしたい。

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第50回衆議院選挙を振り返って その1

2024-10-29 09:39:04 | 政策・訴え・声

政治は変わる!

 第50回衆議院選挙の結果が出た。社民党は、持続可能な社会を目指して、「食と農業」「ジェンダー平等」「脱原発・気候変動対策」「脱成長・新自由主義経済政策からの脱却」などを訴えるとともに、日頃暮らしや仕事の中で感じている「不安」や「何とかしてほしい」という国民の思いをつなぎ、それを力として政治を変えていこうと訴えてきた。

 特に、北陸信越ブロック比例単独候補の堀井おさむさんは、50年にわたる農業経験を礎に、「自給率アップに向け米を食べよう」「農業を守るため個別所得補償の復活」「子どもたちの命と健康を守るためオーガニック学校給食の実現」を訴えてきた。

 この衆議院選挙において、社民党の目指すべき社会像を、これまでより明確に訴えることができた。持続可能な社会をつくるためには、大企業優先の政治では到底できない。新自由主義の競争社会は一方の局に格差と貧困を生み出し、「孤立」と「自己責任」を生み出してきた。同時に、「利益のでないもの」を切り捨ててきたがゆえに、人間が生きていくために必要な社会的共有資本(コモン)の分野が広がってきた。ここで働くエッセンシャルワーカーの重みも次第に大きくなってきている。

 人口減少社会にあって、経済の成長を望むことは物理的に不可能だ。持続可能な社会とは、政治の力による経済への「規制」があってこそ可能になるのである。新自由主義の経済政策が人口減少社会をつくり、この国の持続可能性を奪ってきた、そのことに目を向ける時がきた。

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2024年10月21日~27日

2024-10-29 09:20:02 | 活動日誌

10月21日(月)

  7:30 スタンディング@松本駅

11:00 葬儀

15:30 母面会

18:00 4区政談演説会

10月22日(火)

  7:00 追分スタンディング

10:00 松本地区育樹祭

 

14:00 山形村開村150周年記念式典

 

18:00 1区政談演説会

10月23日(水)

  7:30 スタンディング@桜橋

  9:00 新報号外配布

10月24日(木)

  7:00 スタンディング@渚

10:30 スタンディング@渚

13:00 県道283号線現場立ち合い

10月25日(金)

  7:00 スタンディング@村井下町北

  9:30 一ノ瀬病院送り

12:00 スタンディング@長野市トイーゴ

13:00 連合長野定期大会

16:00 岡田児童センター卓球クラブ

18:00 岡田地区町会長OB会

10月26日(土)

  7:00 スタンディング

  9:00 松本地区労組会議定期大会

10:30 スタンディング@イオン

11:30 ふれあい保育園祭り

 

13:20 選挙に行こうキャンペーン

14:30 下条みつ総決起集会

 

15:40 母面会

16:00 スタンディング

10月27日(日)

10:00 岡田町、伊深、東区、神沢文化祭

 

 

 

20:00 下条みつ開票を見守る会

 

 

 

 

 

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2024年10月14日~20日

2024-10-20 20:24:42 | 活動日誌

10月14日(月)

10:00-11:00 日本貿易機構(JETRO)ホーチミン事務所:県内企業の進出状況及び新規市場開拓について調査

13:00-14:00 イオンベトナムホーチミン社:新規市場開拓についての調査

15:00-16:00 在ホーチミン日本国領事館:現地の政治情勢、新規市場開拓及びインバウンドについての調査

10月15日(火)

 7:05 タンソンニャット国際空港発-8:15フーカット空港着

  9:15-12:00 ビンディン省:今年4月に長野県を訪問への表敬訪問。外国人材確保についての調査

13:00-14:00 ベカメックスVSIPビンディン工業団地:県内企業の進出に向けた可能性について調査

17:20フーカット空港発-タンソンニャット国際空港着

10月16日(水)

  9:30-11:00 エスハイ(送り出し機関):外国人材確保についての調査

13:00-14:00 オルガン針:県内企業の進出状況

15:30-16:30 サイゴンツーリスト:インバウンドについての調査

10月17日(木)

8:30タンソンニャット国際空港発-9:25プノンペン国際空港着

12:00-12:15 JAICAカンボジア事務所

13:00-14:00 ミネベア:県内企業の進出状況

15:00-16:00 カンボジア労働職業訓練省:外国人材確保についての調査

16:30-17:30 日本貿易振興機構(JETRO)プノンペン事務所:県内企業の進出状況及び新規市場開拓についての調査

10月18日(金)

  9:00-10:00 在カンボジア日本国大使館:外国人材確保についての調査

10:30-11:30 ラッキーグローバルエンプロイメントサービス:外国人材の確保についての調査

14:10プノンペン国際空港発-15:25タンソンニャット国際空港着

10月19日(土)

  7:00タンソンニャット国際空港発-15:10成田空港着

10月20日(日)

  8:00 衆議院選挙北陸信越ブロック比例候補 堀井おさむ街頭宣伝

 

 

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長野県議会海外調査六日目

2024-10-18 19:05:39 | 長野県議会

10月18日(金)

カンボジアの朝。ホテルの前には「ペン夫人の丘」がある。宮下さんと滝沢さんはお参りにいったそうだ。8時半ガイドのソバァさんが迎えに来る。トランクを積んで今日はカンボジア大使館へ。

 

植野篤志大使「日本とカンボジアは相互補完性がある。お金持ちになると日本に行く。東京、大阪、京都が主。何回か行けば長野にも目が向くのではないか。雪、スキー、温泉は魅力だ。カンボジア、日本食堂増えた。イオンでも酒、ブドウ、イチゴを売っている。

阿部佳裕一等書記官「1982年後半の和平のプロセスから貢献してきた。最近は中国がトップドナーだが、それまではずっと日本。2007年日カンボジア投資協定が結ばれ、2009年から官民合同会議を開催し、政府に働きかけをしている。」

聖川健斗二等書記官「農業人口35%。主要農産物は、米とコショウ。灌漑設備はこれから、農業生産性も低い、農協組織もこれからの課題だ。カシュウナッツ特産品だが、加工工場がないのでみんなベトナムに持っていかれてしまう。」

阿部「イオンでは日本食材やオーガニックが売れる。いちご、リンゴが人気。亡くなったシアヌーク国王はカキが好きだった」

安藤賢太一等書記官「日本で働く12,000人のうち2割が農業、あとは建設業が多い。円安の影響で安価な人材とはならない。収入面をあげて提案が必要。韓国が一番人気。相談体制が全国に13カ所ある。日本は新宿に1カ所あるだけ。信用のある送り出し機関を選ぶ必要がある。」

 

続いて、最後の調査個所であるカンボジア政府が認定した特定技能、技能実習生の送り出し機関「ラッキーグローバルエンプロイメントサービス」

昨年実績で108人を送り出している。円安で手取り15万円でもドルに換算すると900ドル。これではタイで稼いでも同じ。100万人がタイで働いている出稼ぎの国。

カンボジアは農業立国を目指すしている。熊本の農家に送っているが、家族的な雇用関係がいい。

デメリットは、内戦の影響で1980年代から1990年代の人は基礎学力が弱い。クメール語の読み書きができない人もいるし、足し算引き算ができない人もいる。2000年代以降の人は大丈夫だ。生活力は強い。

ここでは半年間でN5のレベルを身につける。育成就労に向けての試験がどうなるのかまだわかっていない。カンボジアの受け入れ機関として佐久にライフビジョン協同組合がある。

 

二つの授業風景を見せてもらった。「起立、礼、おはようございます。」「私の名前は〇〇です。年齢は〇才です。家族は〇人で、父、母、姉、兄、夫、子ども。仕事は〇〇で、〇〇県にあります」とそれぞれが答えていた。「好きな日本食は」の質問には「すし」と答えていた。

 

 

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長野県議会海外調査五日目

2024-10-18 08:04:31 | 長野県議会

10月17日(木)

フロントに5時集合でチェックアウト。クリーニング代は昨夜のうちに精算しておいたので、支払いはない。バスで30分でタンソンニャット国際空港へ。出国手続きに1時間。搭乗口でホテルにつくってもらったサンドイッチを食べる。タンソンニャット空港からプノンペン空港まで1時間ほど。出国手続きは時間的には早かったが、ビザを印刷していかなかったので、注意されるが通過できた。空港にガイドのソバァさんが来ていた。日本語は国立プノンペン大学外語学部日本語学科で学んだという。優しい性格で日本語も上手だ。

最初の調査個所は、JAICAカンボジア事務所。讃井所長と柳川伸二氏。カンボジアは平均年齢25才の若い国である。国内に若い人の就労先が限定されている。技能実習生は2万人。4月にトヨタ通称がノック工場を開設した。即戦力としては難しさがある。「時間を守る」などの仕事に就くための基礎的なことができていない。理由は教育水準にある。内乱の後、教師が圧倒的に少ない。地方では3000人のマンモス校があるがそれは先生がいないからだ。通常は6・3・3+2年の教育課程で先生をしているが、でJAICAの支援で6・3・3+4年の教育課程をうけて先生になると創造的な教育を行っていることが評価されている。医療のお手伝いをしてきたことで健康は改善されている。基礎的教育から技能・教養を身につけることが求められている。JAICAは、道路整備、農業支援、森林保全などを行てきた。日本語教育も課題。韓国は、農村から人材を集めて韓国でハングルの研修をさせてワーカーにしている。

自治体の協定は、北九州市と水道協定、高松市と都市開発協定、沖縄県と平和協定を結んでいる。

 

お昼に日本のラーメンを食べる。その後、ミネベアミツミに行く。青木崇氏と渡邉健介氏から話を伺う。

ミネベアミツミはタイ及び中国に工場を持っていた。為替リスク、労働力不足、賃金水準の上昇などの課題があり、①タイ工場と近い、②安価な労働力、③政治的安定性+サポート+投資優遇措置、④従業員の潜在的技能(素直な国民性)から、カンボジアへの進出を決め、2011年から小型モータの製造を始めた。サプライズチェーンがないので自社でつくっている。

従業員は、7721人、日本人スタッフ29人。中卒10%、高卒50%、大卒30%。全階層の研修を行っている。最初に2週間の教育を行っている。「靴をはく」「髪の毛を洗う」「クリーンスーツを着る」などの指導を行う。集団生活に慣れていないので寮に住んで身につける。大卒でも単位が少ないのでOJTをしっかりやり、「成長してもらっている」。離職率1か月に1年間に2000人辞めるが、日本企業のなかでは少ない方だ。プノンペン近郊に人口が集中しているので豊富な労働力がある。採用に苦労はない。タイ、ベトナムの給料水準の3分の1。

カンボジア労働職業訓練省ヘン・スゥア大臣と面会。大臣からは「内戦後最初に支援をしてくれたのは日本で感謝している。大臣、次官、通訳は日本で学んでいる。カンボジアに日本の企業少ないが、実習生は日本で学びたい。これからも日本へ行く人多い。2024年9月現在日本で3万人が働いている。技能実習生のほかに2万人が働いている。農業関係が多い。あと清掃業、宿泊業、自動車整備など。介護は少ない400人。長野県は200人。リクエストがあれば具現化したい。ベトナムとの協約できないか検討をしてほしい。労働省として提案していく。

 

カンボジア国内の各県に送り出し機関がある。37カ所ある。どんな人材が必要か教えてほしい。年に10万人の派遣を目標としているが、当面は2万人から4万人。長野県で2000人から5000人くらい受け入れてほしい。

日本貿易機構(JETRO)プノンペン事務所へ移動。若林康平所長と大西俊也アドバイザーから説明を聞く。日系レストラン300-350ある。そのうちプノンペンに250-300ある。イオンの売れ筋はブドウ、リンゴ、モモ。

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長野県議会海外調査四日目

2024-10-16 23:06:02 | 長野県議会

10月16日(水)

 

日本に人材を送り出している「エスハイ」を訪問。会社は2006年に設立、社長のレロンソンは日本の国会でも参考人として技能実習制度について出席している。

ベトナムの労働者の状況は、1学年約100万人、18才~33才まで1200万人いるが、国内企業は85万社で働き口がない。ワーカー職はあるが大学進学率30%で、大卒の働き口がない。ベトナム国内のワーカーは18才から30才くらいを求めているので、30代以上の失業者が増えていて、今後10年以内に200万人から300万人が失業すると言われている。2023年海外で働いいている16万人のうち半分の8万人が日本で働いている。2024年125000人で、日本が63000人、台湾48000人、韓国8500人である。エスハイとしては、日本で学びたい。長期的なキャリアにより将来の専門家及び管理者を目指す人材を育てたい。エスハイで8か月日本語を学んでN4レベルになる。日本の企業で働いた人はベトナム国内の日本企業で優秀な人材として受け入れられる。長野県内には、これまで125人が働いてきた。茨城の管理会社を通じてカイジョウで働いている。長野県内の受け入れ機関を紹介してほしい。

日本への要望は、住宅の確保は」受け入れ会社が確保しているが難しさがある。これまで食品関連の企業が多い。農業関係は労務管理がしっかりしているJA北海道へ行っている。冬は選果場で働くことができる。

育成就労制度に変わることで、日本での滞在期間が長くなる可能性が広がる。これまで特定技能1号が40万人いるが、特定技能2号は150人しかいない。日本人レベルの語学と技能が求められる。150人のうち20人はエスハイの卒業生。現場監督もできて、実習生の世話もできて、給料も30万〜40万円。

管理会社や企業が、実習生の成長を考えてくれているところもあるが、とにかく働いてくれて残業もしてくれればいいと考えているところもある。

都道府県とベトナムの地方との協定は、愛媛県とベンチュー省は、1000人の受け入れを協定した。このほか、新潟県とビンロン省、茨城県とロンワン省が協定を結んでいる。

経費は、決められていて手数料9万円とN4レベルの教育費25万円で、計34万円。ブローカーが入ると100万円と聞いている。

 

上田氏に本社のあるオルガン針ベトナムを調査。対応は代表執行役員の竹内毅さんとマネージャーの加藤潤一さん、あと現地スタッフ。オルガン針は創業106年の老舗企業。ホーチミミン市のタントァン輸出特区に1995年に操業を始めて29年目となる。トントァン輸出特区には150社あり、そのうち90社が日系企業。従業員は1160人。男755人平均年齢35.3才平均勤続年数10.8年、女405人、39.3才、14年。毎年100人辞める。

ベトナム人は勤勉だ。国の法令が変わると要求が変わることがある対応に苦慮する。賃金も上がっていてホーチミン市はレベル1。海外展開する中小企業への支援はあるのか。

 

国営の旅行会社。最近は日本の旅行会社が直接入ってきている。アウトバウンド、東京、大阪、京都が多い。日本政府観光局とタイアップしている。フォーのフェスティバルを東京で朝日新聞の後援でやった。ベトナムと日本の文化共通点が多い。ビザの問題が多い(所得証明など必要でとりにくい)。長野県のこと知らない。ツアー日程にいれるのは難しい。労働者の派遣に興味は示した。

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長野県議会海外調査報告三日目

2024-10-16 07:58:27 | 長野県議会

10月15日(火)

今日は、中部にあるビンディン省に向かうため朝5時にホテルのロビー集合。ホテルのバスでタンソンニャット空港へ向かう。さすがに渋滞はなく早かったが、一カ所舗装工事をしていてひっかかった。空港で国内旅行カウンターでチェックイン。パスポートだけでできるが、チケットを求められたのは探すの面倒だからという。4人分まとめて発行される。機内持ち込み手荷物にシールを括り付ける。金属探知機の検査は厳しく、靴を脱ぎベルトはずし、上着なども脱がなければならない。

搭乗口から飛行機への移動中、お孫さんをだいたおばあちゃんがエレベーターで倒れ、私と湯本さんで助け起こす。そこで、4月に長野に来られたベカメックスの日本市場責任者であるチャン・ティ・キム・ティさんから「長野県議会の方ですか」と声をかけられる。およそ1時間でビンディン省にあるフーカット空港に着く。案内・通訳をしてくれているクハさんとも合流。

ビンディン省での調査まで少し時間あったので、喫茶店で休憩。ベトナムコーヒー(味が濃く練乳をいれる)、やココナッツミルクをそれぞれ注文。長野県にも来られた人民委員会の外務局副局長も同席。しばし歓談。

ビンディン省では、人民議会副議長さんをはじめ、議会の経済財務副委員長と社会文化副委員長の三人と、人民委員会側からは投資計画局、農村農業開発局、観光局、経済財務局、水産支局の副局長クラスとベカメックスの開発責任者であるグエン・フック・フォン・ウェン氏が同席。調査というよりも会談となる。

最初に、副議長さんからビンディン省の概略について説明を受ける。

・ビンディン省はベトナム中部に位置し、面積は6000万㎡(長野県の約半分)、人口は150万人。11の町に分かれている。クイニュウ港、フーカット空港があり、ハノイやホーチミンへ行くことができる。

・ビンディン省の開発計画の柱は4つ。①工業開発、②農業開発、③観光開発、④中小企業開発。ビンディン尾経済成長率は76ある省の全国平均より高く25位、中部14省中5位。海外に投資を呼び掛けている。現在日本からは19の投資がある。

この後、私から調査団の目的について説明、宮下議員、滝沢次長、竹内氏、湯本氏の順で挨拶。ビンディン省側の出席者の自己紹介の後、お互いに質疑意見交換が行われた。

・ビンディンの観光局長から、800万人の観光客がきて10000人の雇用を生んでいる。観光の目玉は、中世のチャンパー王国の跡や風光明媚な浜辺、サンゴ礁もある。ゴルフ場もある。

・人民議会経済財務局長からの質問①長野県議会の機能と任務について、②経済と建設環境について、ビンディン人民議会は、各プロジェクトを監視し議会に報告する。ビンディンンに投資ができる企業を紹介してほしい。

・人民議会社会文化局長から、ビンディンの労働力状況について説明がある。ビンディンの人口に対する労働者の割合は55%、そのうち技能労働者が5万人で62%。大卒は8万人いる。2024年9月現在ビンディン省から海外に働きに行っている人は783人、そのうち719人が日本に行っている。労働環境の改善を期待している。

意見交換の後、ビンディン人民会議の招待で昼食をいただく。

昼食後、国営企業のベガメックスVSIPビンディン工業団地へ。

説明は、グエン・フック・フォン・ウェン氏。経済省の優遇措置を受けて開発をしている。全体が1347ha内工業団地が1000haで、残り347haは住宅地。日本とも航路がつながっているクイニャン港、フーカット空港から近い。法人税は最初の15年間半額の10%などの税制優遇を受けられる。許認可など投資手続きはベカメックスが支援。第1期200ha出来上がっていて、ドイツ、オランダ、香港、韓国、シンガポールの企業が取得してすでに操業を開始している。日本企業が投資することを期待している。労働力は10キロ以内に10万人~20万人いる。賃金レベルは4で国内では一番低い。日本国内では、石川県、熊本県、愛知県、東京だなどが関心を寄せている。クイニョン市内にはインターナショナルスクールも病院もある。

 

調査後、工業団地を見て再びフーカット空港を経てタンソンニャット空港へ。ホーチミン市のホテルに戻り夕食。

 

 

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長野県議会海外調査報告初日、二日目

2024-10-14 08:54:46 | 長野県議会

10月13日(日)

 長野県議会海外調査団の一員として自民党の宮下克彦議員(諏訪市)と、長野県産業労働部滝沢次長、国際交流課竹内係長、現地でシンガポール駐在員の湯本氏と合流して、13日~19日までベトナム・カンボジアの調査を行います。

 12:10松本駅発あずさー15:08新宿駅発成田エクスプレスー16:31成田空港第1ターミナル着

 第1ターミナル4Fに行き、先着していた竹内さんに案内をいただき、すでに県議会の方で予約していただいてあった海外で使えるグローバルwifiを借り受け、チェックイン、手荷物を預け、出国審査を行い搭乗口へ。先に出国手続きを済ませていた滝沢次長と合流し、簡単な打ち合わせ。

 19:20ANAに搭乗し一路ベトナムへ。機内食を食べ眠ろうとするが寝付けず。飛行時間は6時間弱。時差が2時間あるので、現地到着時間は23:45。ベトナムへの入国手続きに長蛇の列で1時間余。宿泊するサイゴンプリンスホテルから迎えが来ているとのことだが見当たらず、30分待ち。私たちの名前のローマ字表記の紙を持った若い男性がいて、ようやく車に乗る。ホテルに着いたのは午前2時。チェックインの際、一人100万ドンのデポジットがあった。部屋に入り荷物を整理し就寝。

10月14日(月)

 現地時間で6時に起床。日本時間は8時なのでいつもなら松本駅前の街頭宣伝を終わっている頃。身体はまだ日本時間なので起きてシャワーを浴びる。ベトナムの夜明け。ニワトリがあちこちで朝の雄たけびをあげている。ホテルから見える朝焼けを撮影。

 

サイゴンプリンスホテルのモーニング。様々な料理が並ぶ。よくわからないので適当にお皿に盛りつける。少し味が濃い系。ミソスープがあったので、ワカメと豆腐とパクチーを入れて食べる。これは、これで美味しいかな。今日一日の動き方について、打ち合わせる。

試しに昨日着てきた服をランドリーサービスにお願いしてみた。463,000ドンは日本円で2,784円。標記の記載をして、ランドリーサービスに電話。フロントで、それでいいのか確認したが、結果として洗濯したものができていた。

9時15分にロビーで待ち合わせ。シンガポール駐在員の湯本さんと合流。あらためて打ち合わせをして、歩いてJETROホーチミン事務所へ行く。歩いて5分のところ。外は蒸し暑い。

日本貿易振興機構(JETRO)ホーチミン事務所松本暢之所長にお話を聞く。ベトナムには反日感情がなく、これまでは日本へ技能実習生などを送り出してきたが、円安と犯罪などネガティブ情報などから近年では韓国や中国が人気となっている。日本語学科が減り、中国語や韓国語を学ぶ学生が増えている。一方でホーチミン工科大学では日本語コースに450人が学んでいる。理系は日本企業を評価している。理系で学んだことを生かし社員教育で技術を高めてくれるプログラムがあると感じている。政府としては、一人当たりのGDPをあげるために付加価値の高いハイテク産業を育成したいと考えている。IT関係で5万人の育成を目指している。

長野県としてはワーカーとしての需要希望が多く受け入れ可能だが、ベトナムは日本への派遣中間手数料が高い。日本が選ばれる魅力的な労働環境が必要。

日本は介護人材不足しているので、日本語の習得と介護資格の習得を一緒にやっている学校もあり、授業料を働いてから返す制度もある。ドイツでは介護で3年間働けば医療にキャリアアップできる制度がある。

日本の青果で輸入しているのは、「りんご」「なし」「みかん」だけ。「女性の日」や「旧正月」の贈答用で1個600円で売れる。韓国からはシャインマスカット入ってきている。

議会事務局で頼んでくれたタクシーに乗って、イオン・ベトナム本社へ向かう。渋滞していて小一時間かかる。何とか12時15分に到着し、イオン内にあるお惣菜コーナーで弁当を買って食べる。少し時間があったので、店内を見て回る。長野県の「ひかり味噌」や「ナメタケ」がおいてある。先日福島県の内堀知事がトップセールできて梨が陳列してあった。韓国さんのシャインマスカットもありました。

 

 

イオン・ベトナムでは、古澤康之執行役ベトナム担当と風岡隆雄精進責任者が説明。2009年に市場調査を行ってから現在、スーパー、金融、流通、不動産などグループ会社は8社。イオンモールは1年に1カ所開店し、今年新たに4店舗展開、来年も3-4店舗を出したい。中型都市を地方都市に展開しもていく。

商品の85%から90%はベトナムのもの。ベトナムのものを日本のクオリティーをもって提供している。「いいものでも買ってもらえなければだめ」、一方で高くても売れるものがある。りんごやなし、1玉500円でも売れる。牛肉の販売、試食会を2-3か月続けてはじめて定着する。

韓国からの輸入品が多い。だんだんいいものを出してきていてレベルの差が縮まっている。韓国はサムスンのベトナム工場がベトナムからの輸出の10%を占めていて、だから青果をベトナムに輸出できている。ベトナムのWINをつくって、その見返りで日本のものを輸入する必要がある。WIN WINの関係づくりが必要だ。

 

次に在ホーチミン日本国領事館へ行くため市内に戻る。ベトナムはまだ雨季なので、激しいスコール。バイクの皆さんもカッパを着ている。

15:00-16:00 在ホーチミン日本国領事館へ入るのにもパスポート審査、金属探知機を通る。パソコン、スマホなどは持ち込み禁止でロッカーに預ける。

迎えてくれたのは、神奈川県から外務省に出向し副領事をしている大迫亜里沙さんと、農林水産省にいた領事の盛本恵美子さん(写真はない)。

最初に地方連絡担当の大迫さんから概要を聞く。ベトナムでは出生率が2%をきり、高齢化が進み2035年65歳以上の高齢者が15%を超える。

ホーチミン市には日本人は150人が生活している。韓国、台湾が多い。

海外からの投資の呼びかけがホーチミン市人民委員会委員長の呼びかけで行われている。

留学先が滞在費や家族の生活費まで出している国がある。

日本には稼ぎに来ることが目的だがビザの申請が厳しい。

(意見交換となった課題)

・最近のトップセールスは、9月に福島県知事がきて梨を売りチャーター便の運航をすると言った。8月には愛知県知事、大阪府知事、兵庫県知事などが来ている。

・神奈川県は黒岩知事のもとで、神奈川フェスティバルをハノイ、ダナン、ホーチミンと順に行っている。内容は文化交流、教育プログラム、経済分野のプログラム。教育プログラムでは、大学生対象に日本語のスピーチコンテストを行った。

・福岡県はハノイと協定し県庁から派遣されている。

・長野県ホーチミン市友好協定がある。大学生の交流ができないか。

・ダットは高原野菜の産地、川上村で研修を受けた人が多い。オーガニックで付加価値の高い野菜がモダンマーケットで富裕層に売れる。ウェットマーケットでは安全性が疑われる農産物が大量に出回っている。ベトナム農村開発庁と日本の農林水産省との技術協力の中には残留農薬基準も一つのテーマとなっている。

・神奈川県黒岩知事は、ハノイの要人と個人的なつながりがあり、力が入っている。神奈川県は現在ヘルスケアに力を入れている。県庁内にヘルスケア分野の「いのちみらい戦略室」がある。神奈川県としてのメリットは、人材確保につながっている。ベトナム人が多く入る厚木の県営住宅もあり、1Fにはベトナムのスーパーが入っている。神奈川が選ばれるように努力している。

・ホーチミン市からビザ取得の緩和を求められている。

・ベトナムへの観光客は円安の影響で少なく、韓国・中国が多い。

・ベトナムから日本へは、個人的なものは許されていない。基本団体で動いている。個人の場合、訪問先の招待が必要。

・生鮮食料品、一品づつ合意していく。たとえば現在「ぶどう」と「もも」が協議されているが、日本側の生産地の輸出希望をとりベトナムでの市場調査を行っている。産地は輸出のための検査費用を出さなければならない。一つ成立させるために5-6年かかるが過疎させていく必要がある。

 

 

 

 

 

 

 

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2024年10月7日~13日

2024-10-14 08:38:56 | 活動日誌

10月7日(月)

  7:00 街角トーク@長野市

  9:00 団会議

10:30 農政林務委員会

18:00 新生会

10月8日(火)

  7:00 街角トーク@長野市

  9:00 団会議

10:30 農政林務委員会

18:00 社民党2区選対

10月9日(水)

  7:00 街角トーク@長野市

  9:00 団会議

10:30 農政林務委員会

18:00 委員会懇談会

10月10日(木)

  8:00 社民党ラストスパート街頭宣伝

18:00 改革信州懇談会

10月11日(金)

  7:30 街角トーク@長野市

  9:00 団会議

13:00 本会議

14:00 団会議

16:00 児童センター卓球クラブ

18:00 小林健孜先生を偲ぶ会反省会

10月12日(土)

10:30 社民党総合選対

12:30 社民党ラストスパート街頭宣伝@長野駅前

15:30 母面会

10月13日(日)

12:10 県議会海外視察出発

19:20 成田空港ータンソンニャット空港(ホーチミン市)

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