

【今週のつぶやき】
アルピコ交通と長電バスの路線バスの廃止提案。これまで合併前の市町村も含めて、自治体を越える路線を国が支援をしてきた。乗客の数が少なければその補助も出ない制度だ。
加えて、運転手不足。運転手が足りないのは賃金が安いからだ。なぜ賃金が安いかと言えば、これは説明が長くなるが、これまで赤字の路線バスを支えてきたのは、収益があがる高速バスや貸切バスたった。その貸切バスの営業が、2000年に、それまでの知事の認可制から届出制となり雨後のタケノコのように増えた。長野県内では当時50社程度であったものが180社となった。競争が激しくなり、安くするためには長時間労働や賃金などのコストカットをせざるを得ない。そんな中で無理な運航による事故が多発した。そこで、運転手のハンドル時間に規制をかけたが、いったん緩んでしまったものは元に戻らない。逆に運転手が不足したが運転手の賃金などのコスト削減されたままだ。
追い討ちをかけたのがコロナだった。公共交通だから走らせろと国の指示、しかし客は乗らない。まさに路線バスは働く人の犠牲の上に成り立ってきた。
そんな職場に見切りをつけて辞めていくいく人が後をたたない状況だ。
だったらどうするか。地域公共交通を社会インフラとして動かすことだ。松本市は、路線バスを市営にして、指定管理者としてアルピコ交通が運行する形態に変えた。
税金を投入して運航を支えると同時に、「もっと便利なバスに」していくため、市民の声も聞くようにして、路線や時刻、バス停の位置などを協議する、そんな仕組みをつくった。
長野市も、そうした方向に舵を切る時に来ているということとではないだろうか。
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