金属中毒

心体お金の健康を中心に。
あなたはあなたの専門家、私は私の専門家。

ぼくとけっこんしてくにになろう20110417

2011-04-18 02:27:40 | APH

3章タイトルうっかりきけない

「だから携帯もつながらないんだってば。ブログも更新されてないし、トーニョにも連絡してない。」
アーサーが最初に連絡してきたのは10日ほど前。あの時もいきなりのいやみと怒鳴り声から始まったが今回も同様。
と言うよりもこいつが俺に私的に連絡をとるときに、友好的に始まることなど無かったのだからいつも通りと言うべきか。
「そういうそっちはどうなの。ピーターと連絡ついたの」
アーサーが息を吸い込む間に短い質問を返してやる。
うっと声にならない返答が聞こえた。
あぁそうよね。シーランドと連絡がついていればおにいさんにこんな電話なんてしてこないよね。
次の反応が予測できるからフランシスは電話を耳から外した。
ばかぁという最初の声が聞こえてからえんえん15分。アルフレッドだのかわいいだのかわいかっただのという声が受話器を1メートル離してもがんがん聞こえてくる。そんな声を聞きながらフランシスは古なじみのことを考える。

馬鹿な子ほどかわいいっていうけどそういう意味ではアーサーがお兄さんにとって一番かわいい子だね。
海を隔てたあの子は愛情を与えられることに慣れてなくてで、与えることに不器用で、自分が愛されていないと信じ込んでいて。
ピーターに対して親としても兄としても自信が持てなくて。たぶんアルフレッドの時の失敗を引きずっているのだろう。

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