金属中毒

心体お金の健康を中心に。
あなたはあなたの専門家、私は私の専門家。

ぼくとけっこんしてくにになろう5回目20110528

2011-05-29 00:12:58 | APH
ぼくとけっこんしてくにになろうその520110529

 前回のその4やその3で音沙汰なしとか書いているが、実際はフランシスはイギリスにはつい数日前にも会っている。ただそれは国体の化身としてのいわば仕事としての会談であり、私情は混じらない。
イギリスも老大国と言われる存在であり、公私の別は完璧である。


 
 20110529の朝、パリはまるでロンドンのような雨雲に覆われていた。
ついでに書くとこの日ロンドンの天気は快晴であった。
フランシスはソファに深く腰をおろした。
今日はG8の予備会談がある。
会場はパリ。
イギリスもすでにパリにいる。
フランシスはいつも軽妙な世界のお兄さんらしくない重いため息を吐く。
はきだした息の代わりに吸い込んだ空気は、大量の湿気を含んでいた。
肺の中まで湿っぽくなりそうだ。
アーサーはいつもこんな空気をすってるから、あんなややこしい性格になったのだろう。


いつものG8なら、ここまで気が重くはならない。それにふだんのG8なら予備会談などしない。今回のG8は経済だけが話題ではない。今回の話題は重い。
ひとつは日本の原発事故。これについてはロシアからとドイツから議題として出されている。おそらく真っ向から対立するだろう。

日本の原発暴走事故、あれは天災というべきだとフランシスは思うのだが、他国には別の意見があるらしい。特にロシアは自分の時に世界中から非難されているだけに、今回の日本の事故は言いたい事を言うチャンスだと思っているだろう。
八橋も同情もロシアには無い。日本はさぞつらい思いをするだろう。
だが、まぁそれも国に生まれた宿命だ。それに菊の性格を考えればいっそ責められた方がまだしも楽かもしれない。