ありがとう、王ジャパン!

本当は、昨日はこの話題を書きたかった!
ついに、日本の野球が世界を制したのです。
じつは、初回の4点を観ていました。
へー、勝つ時はこんなもんか、と思って観てました。
今日は何点取るのかなあ、などと着替えながら暢気に観ていました。

家族でお彼岸の墓参りに車で出掛けるため、やむなくTV観戦中断し、カーラジオに切り替えることに。娘たちからは、非難轟々でしたが、今日ばかりは勘弁してもらいました。

終盤戦は、じつに見応え、否、聞き応えのある試合でしたね。
じりじり詰め寄るキューバの執念には鬼気迫るものがありました。
そのキューバを突き放したのは、やっぱりイチローのバットでした。
終盤、日本もエラーが続出して、流れがキューバに傾きかけた時、イチローが値千金の追加点を叩き出し、後続が連打して勝負を決しました。
ゲームセットの瞬間は、叔母の家で観ることができました。
親戚一同で、バンザイ!

野球少年のような満面の笑みで興奮しながらインタビューに答えるイチローを見ながら思わずほろりとしてしまいました。横で観ていた娘が「3回も負けたのに優勝なの?」って、いやに冷静だな! でも、表彰式のときに王監督とイチローが隣同士で何か言葉を交わしているのを見て、また感無量。

それにしても、王ジャパンは、結果として良いティームで戦ったと思います。当初は、松井も城島もいないんじゃ飛車角落ちだな、などと多少残念に思っていましたが、結果的に、日本のプロ野球で頑張っている選手が主役で、イチローが友情出演し、監督・王貞治という感動のドラマが見せてくれた日本野球の素晴らしさは、きっと日本におけるプロ野球をもう一度見直す絶好の機会となったのではないでしょうか。

さて、昨日までの「地下鉄サリン事件」エントリーに対して、「特定の事件の被害者だけを特別扱いするのはいかがなものか」とのもっともなご指摘を多くいただきました。まったく同感なので、端的にお答えしておきたいと思います。

実際、私は、犯罪被害者「一般」に対する支援運動をやっている地方議員のみなさと6年前に出会って以来、交通事故を含むすべての被害者支援救済活動に携わってきました。そこで、高橋シズエさんとも出会ったし、多くの交通事故被害者や、世田谷の一家殺害事件のご遺族の方とも交流させていただいてまいりました。その運動の一つが、1月の代表質問での「被害者支援」への言及だったのです。以下に、その該当部分を引用して、お答えとさせていただきます。

(引用開始)
内政問題の最後は、犯罪被害者への支援策です。
人が被害者となった刑法犯の認知件数は、平成16年で約305万5,000件余にも上りました。毎年これだけ起こっているということは、一生の間に犯罪被害者とならずに過ごすことの方が、むしろ稀だともいえます。昨年12月に閣議決定された『犯罪被害者等基本計画』は、確かに一歩前進ではあります。しかし、愛する肉親を、卑劣な犯罪や突然の交通事故などで失った被害者の皆さんが切実に訴えてこられた肝心要の「経済的な支援策」については、その在り方すら決まりませんでした。周知のとおり、欧米に比べて我が国の被害者への経済支援は著しく貧弱です。なぜなら、基本理念がまったく異なるからなのです。

欧米の被害者支援の基本理念は、国家が、テロや犯罪から自国民を守れなかったために、被害者の人権が侵害されたと受け止める。したがって、侵害された人権を回復し救済するために、国家が「補償金」という形で被害者に給付するのです。翻って我が国の給付金制度は、あくまで「見舞金」的な性格だという。そこには、犯罪を防げなかった国の責任意識も、被害者の人権を救済しようという姿勢のかけらも見られません。このような基本思想を根本的に転換しなければ、欧米並みの被害者支援制度は確立できません。小泉総理、ぜひとも、経済支援のあり方は、「犯罪被害者の基本的人権を保障する」という憲法の要請に従って定める、との明確な指針を示していただきたい。
(引用終わり)
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