国政報告タウンミーティング

あの忌まわしい事件が起きてから初めての国政報告タウンミーティングを開催しました。ここまで傷ついた党のイメージを考えると、どれだけ足を運んでくださる方がおられるか心配でしたが、24人も集まってくださいました。感謝!中には、地区がまったく離れているのに心配して駆けつけてくださった熱心な支援者もおられました。深謝!

私からは、今回の事件を振り返り、総括的な話をさせていただきました。いい加減な調査に基づいて国会質問をしてしまったこと、もちろん張本人の自覚が欠如していたことが原因ですが、その背後には、野党国対に充満していた「首狩り」文化、審議ストップ症候群などが大きなプレッシャーとなっていたこと、火に油を注いだ党役員のコメントやTVパフォーマンスの最大の原因となった党執行部内のコミュニケーションの欠如、党の危機管理体制のずさんさ、などなど反省すべき点を正直にお話させていただきました。

また、予算委員会の場を混乱させたこと、薄弱な証拠をたてに私人の名誉を傷つけたこと、むやみに国政調査権を振りかざしたこと、などについても改めてお詫び申し上げました。皆さんからも、さまざまなご意見を出していただきました。その一つ一つに耳を傾けながら、あれ、どこかで聞いたことあるような・・・。そうです!すべて、ここ数日間に寄せられた数千に上るコメントに書かれていたことでした。だからというわけではないでしょうが、すべてに得心が行きました。すとんと腹に落ちました。みんな少なからず同じような意識を共有していたのです。

若さが最大の武器だった民主党が、その若さの故に未熟さを露呈し大きくつまずきました。そこに、73歳の大長老・渡部恒三先生が登場。前原民主党が、しばらくぶりに立ち止まった瞬間でした。昨日の両院議員総会における渡部新国対委員長のスピーチは感動的なものでした。

民主党HPから抜粋・・・
ここで渡部新国対委員長が挨拶に立った。渡部新国対委員長は、前原代表・鳩山幹事長の強い要請によって引き受けたと語り、「本当に大変な状況だ。支持者に説明するときどれだけつらいか良く分かる」とし、先の両院総会で発言を控える多くの議員の姿を見て、「この皆さんとなら命を賭けられると思った」と語った。

 さらに渡部委員長は、「今日本に必要なのは二大政党である」として、民主党が潰れないように国対委員長を引き受けたと語り、「民主党は明日の政権を担う本当の国民政党になれる」と両院議員を激励した。 渡部委員長は、川端・平野両国対委員長代理の任用に触れ、中堅やベテランの能力を活用すべきであると語り、また43歳の前原代表に73歳の自分が仕えるのは少子高齢化社会の明日の姿だと語って、笑いを誘った。

 渡部新国対委員長は、「国民の要望は山のようにある」と述べ、予算の審議か受け継がれた参議院での奮闘を促すとともに、「苦しいときに笑顔を忘れず」と自らの信条を披瀝し、民主党再生のために頑張ろうと呼びかけて挨拶を締めくくった。
(引用終わり)

涙がこみ上げてきました。集中打を浴びながらもマウンドで仁王立ちしているエース前原に、タイムをとって優しい声をかけ一息つかせ、そしてベンチに戻る前に、打ちひしがれている若い野手陣に檄を飛ばす老監督を見る思いです。誰もが尻込みする次期国対委員長ポスト。よくぞ、燃え盛る火中に飛び込んで栗を拾ってくださった。渡部先生ありがとうございます!

拾い上げていただいた栗を「勝ち栗」にしなければなりません。それは、私たち一人ひとりの責務です。今日のタウンミーティングでの一言「今の民主党は本気が見られない。政権交代するんだという本気を見せて欲しい。いつも足の引っ張り合いで、本気の政治家がどれだけいるのか!」・・・が胸に突き刺さりました。私も、来週から、再び「外交安全保障ヴィジョン」づくりに全力投球します。まず、「中国認識」の党内意見集約を火曜日に行います。決まり次第、HPにアップさせていただきます。ご期待ください。
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