今日は午前中、陶芸クラブの日でした。
2ヵ月ほど前から久々に研修ツアーをしようと声が上がり、企画運営担当を命じられ
陶芸に固執せず他のものづくりを体験して感覚を磨こうと、独断で決定!
以前、竹の行灯づくりや「灯りを楽しむ」バスツアーでお世話になった
工房街道推進委員会サンにどっぷりおんぶにだっこして企画してもらい
参加可能だったクラブの半数ほどの13名でオリジナルのツアーをやってきました。午前中は全員で紙漉き体験と団扇つくり。
このあたり(奈良県東吉野村)特産のこうぞを使った和紙を漉くところから。
伝統工芸士の先生から原料の話や糊となるものの説明や特徴など
いろいろと教わりながら漉いていきました。
ムラや厚みなどマチマチながら笑い声が絶えない状況で半乾燥までこなし
アシスタントの方に乾燥をお願いしてウチワ作りに。竹の骨組みは用意してくださった物を使用して片面に和紙を張り
その反対面に模様を切り取った色紙や、押し花・押し葉などを張り付けて
その上に先ほど漉いた和紙を全面にべったりと貼り付けて行きます。
この中の模様にそれぞれの個性やセンスが現れて、世に2つとない
オンリーワンが出来上がります。
ようやく張り上がった頃にはお腹も空いて、軒先で自然乾燥に干してもらって
この地域で採れたものをメインにしたお弁当を頂きました。
紙漉きの楽しさも味わいましたが、このお弁当もナカナカの好評!
帰りのバスの会話でも、量も品数も味も皆さんが満足してくださったようでした。
午後からは2つのチームに分かれてガラスに挑戦です。
ガラス工芸チームは
型紙に自分の好きな形を書いてカッターナイフで切りこみ、石膏のパレットに乗せて
パウダー状のカラーガラス粉を茶こしのフルイを使って均等にまぶしていきます。
とりあえず色の種類は18種類程度を用意してくださっていました。
みんなそれぞれに模様ができました。 その上にベースになるガラスの粉を乗せて行きます。
カラーガラス粉はとても細かいのでガラスの粉を乗せるときに跳ねたり飛ばしたりしないように
細かい粉から、中くらいのグラニュー糖ぐらいの粉、そしてザラメ状のと3段階に分けて
量を計ってもらいながら被せるように乗せていきます。
このあと何人か分を集めて800℃ほどまで窯で加熱してもらいます。
あまり細かい粉をたくさん使いすぎると空気の泡が入って透明度の低いガラスになるそうで
始めて体験する者には難しい話です。
出来上がるまでほぼ2週間ほど預けておきます。
エッチングチームは
フィルムシートに図柄を書いてガラスのコップに貼り付け、半透明にしたい部分を切り抜きます。
時間があるのでついでに檜の板にも図柄を着けて行きます。
細かい砂のようなものを噴射するブラスターで切り抜いた部分のガラスに吹き付けて
細かい傷をつけていきます。
出来上がりはこんな感じ。
檜の板も同様に吹き付けますが、木の夏に成長する部分が柔らかいので
年輪の部分を残して掘れて行きます。 それにまた自由に着色すると完成です。
全ての作業を終えて16時頃には午前中のウチワもほとんど乾いて、持ち帰って
余分な部分をカットしたら出来上がり。
物を作る楽しさを知っているメンバーばかりだったので、楽しく研修出来ました。
ものづくり三昧してきはったんですね。
素早い!!
その もしや でした。
今回は顔見知りのグループでオリジナルツアー。
三昧でした、 (^.^)
物作りが好きな方たちの集まりの企画しては最高の部類ですね。
工房街道推進協議会サンのご協力の賜物です。(^_^)
工房街道に参加していながら、知らんかった・・・(ほとんど名前だけなもんで)
我が教室も真似していい?
今回に限らずアチコチで体験させてもらった経験も含めて
受け入れ側の下準備や片付けの大変さをヒシヒシと感じます。
ホンの上辺だけを体験させていただいているのが痛いほどわかりました。
紙漉きにしても原木の伐採から繊維にするまでのご苦労、道具の整備、作業後の処理(糊の洗浄や作業場の乾燥など)
ガラス工芸は女性の講師がお一人で、エッチングはご夫婦でと、通常はどちらも6人程度の体験を受け付けておられるようでした。
現役でバリバリこなしておられる工房の方は、そんな手間をかける余裕があるのか?
またアシスタントを使われてもその人件費までペイできるのか?
そんなことも考えながら体験させてもらってました。
体験者の20人に一人でも継続して教室生になってくれるとかだったら先もアリでしょうけどね。
我がクラブの講師は今回、午後に他のクラスの講座があって参加できませんでしたが
同じ「陶芸」の体験ツアーだったら同行されていたと思います。
もし体験会などお考えなら協力は惜しみませんよ(*^^)v